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ユーザー体験を加速させるテクノロジは何か?

Googleのイベント「INEVITABLE ja night 第 8 回 エクスペリエンスドリブンへの不可避な流れ」で対談をしました。その補足1。

僕が注目する、体験を向上させるテクノロジについて

モデレーターの小島さんは、VRや5Gといった答えを想定していたようですが…ちょっと捻って、以下の3つのテクノロジを挙げてみました。

・データ分析
・SAAS
・サブスクリプション


データ分析の普及

データ分析の進歩は、「良い」や「満足」を定量化できるようにしてくれます。数字として表せるということは、経営層やエンジニアの言葉に翻訳ができるということ。ユーザーを幸せにすることが売り上げにつながると、数字で示せることは、そのままユーザー体験への資本投下を加速させます。

SAASの普及

SAASが普及するということは、みなが同じようなサーバや、AIや、リコメンドエンジンを使うようになるということです。バックエンドのインフラが規格化されるほど、技術レイヤーでの差別化が難しくなっていきます。一般的に技術レイヤーの飽和が、ユーザー体験への投資を加速させます。

サブスクリプションの普及

切り売りのプロダクトを販売すると、企業は「欲しくさせるため」の機能に投資を行いがちです。リピーターを考えなければ、騙してでも売ってしまえばなんとでもなるからです。このような環境では、広告やスペック上の機能、派手な機能に投資が行われます。一方、定期購読は解約されないようにというバイアスが働きます。このため、顧客との長期的関係を結ぶための投資、満足や安定、カスタマーサクセスに資金が投入されます。つまり、サブスクリプションの普及は原則として、ユーザー体験への投資を加速させます。


VRや5Gなども、新しいユーザー体験としては興味深いのですが、それはあくまで食材が増えた、調味料が増えたというお話かと思います。

タイトルが「エクスペリエンスドリブンへの不可避な流れ」ということだったので、より根源的にUXを加速させるテクノロジを選んでみたろころ、結果的にこんな3技術のチョイスとなりました。

いただいたサポートは、コロナでオフィスいけてないので、コロナあけにnoteチームにピザおごったり、サービス設計の参考書籍代にします。