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【詩】残像



確かにここにいた。




確かにここにあった。




そんな日々があった。




ある事が当たり前で




僕はどこまでも自分を曲げず




少しずつ失っていった。




失くしたものは像を残して




胸を苦しくさせるのだけれど




時計は容赦無く進むから




僕は流されて前に進んだ。




もう戻らないよ。




残った像が僕に告げ




いつしか憂鬱を残して消える。




悟り、溺れ、忘れ




時計を戻せない僕は咀嚼し続けるしかなかった。






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