見出し画像

絶対にブロッコリーは茎

先日高校の部活の同輩と集まってご飯を食べに行った。わたしは遅れてその場に到着し、席に着くなりこんな話が持ち上がった。
「ブロッコリーは花がうまいか、茎がうまいか」
わたしはブロッコリーの部位には一家言ある人間である。絶対に茎の方がうまい。パリパリポリポリとした食感にほのかな甘み。もしゃもしゃとした緑味の花に比べて、エレガントで心地の良い食べ物だと頑なに信じている。
(茹ですぎはだめ。べちょっとして茎も花も全然美味しくない。)

我が家は茎派3人、花派1人の構成であることも分かっていたので、茎だろうに、と思っていたが、友達がインスタでアンケートを取った結果なんと7:3で花派の勝利だった。まじかよ〜。というかその友達の家では、茎は犬に与えられていた。

その翌日、ふっと食べ物の部位の好みで圧倒的に世間とずれている案件、その2を思い出した。
食パンである。

テレビなんかで芸能人が食パンを食べながら、白い部分だけむしゃむしゃ食べて、贅沢〜〜!なんて言ってることがある。あとは、耳まで柔らかい食パンとか。
食パンというものはかたい耳より、柔らかくて白い中身がもてはやされる食べ物なのだ。世間的には。
でもわたしは違う。絶対に耳がうまいと思う。100%耳。白い中身だけとパン屋でタダでもらえる耳だけの切れ端なら耳を選ぶ。一生耳しか食べられなくなったって構わないよ、と思う。

この問題は、ただわたしがふわふわとか、もちもち、ぷるぷるに比べてがりがり、ざくざく、バリバリが好きなことに起因する。
でも、犬に与えられていようと何だろうと、ブロッコリーは茎の方が美味しいんだから、食パンの耳はかたいのがうまいんだろうが、とちょっと憤りながら生きている。

#エッセイ #食事 #好き嫌い

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?