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東京の図書館を巡る③千代田区立千代田図書館 屈指の利便性を誇る図書館


図書館、この素晴らしき空間

都内の図書館を巡るこの企画。
第3回は千代田区立千代田図書館である。

図書館というと、都心から少し離れた郊外の公園の近くにあるものというイメージがあるが、今回取り上げる千代田区立図書館はまさに都会のど真ん中にある。
千代田区のウェブサイトにはまさしく

「あなたのセカンドオフィスに。もうひとつの書斎に」

との文面が掲げられている。
最も仕事場に近い空間かもしれないこの図書館について、紹介していこう。

(特記のない館内の画像は、全て千代田区のウェブサイトによる)

※基本的にパソコンを持ち込み、図書館の資料を生かして作業するという観点で書いています。

アクセス・立地

東京都千代田区九段南1-2-1 
千代田区役所庁舎内 9・10階

東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線九段下駅から徒歩5分

九段下交差点
改築された九段会館と昭和館

千代田区立図書館の利便性は他の図書館から抜きん出ている。

何といっても地下鉄の三路線が交差するターミナル駅、九段下駅からわずか5分である。


しかも徒歩圏内に神保町の古書店街があり、本好きには堪らないし、日本武道館の所在する北の丸公園、靖国神社も近く息抜きには事欠かない。


蔵書量

千代田図書館の蔵書量は約22万冊。
ほぼワンフロアの敷地ながら、蔵書のラインナップはそれなりに揃っている。
文庫や新書コーナーも充実しており、軽い調べ物ならばこのゾーンでジャンル別に見ていけば大体の答えにたどり着くことができる。

また、本館ではコンシェルジュも他の図書館に比べ相談しやすい配置がなされている。

本稿の趣旨とはややズレるが、図書館のレファレンススタッフはさすが調べ物のプロだけあって、GoogleやChatGPTに聞いてもわからないような疑問に対してもしっかりとした回答を出してくれる。
私は実際に千代田図書館のレファレンスで問題を解決してもらったことがあるため、敢えて言及した。

以下に事例のわかるサイトを載せたので、興味があればチェックしてみてほしい。

快適さ

さて、ここで千代田区立図書館の欠点を指摘せねばならない。
この上ない好立地にあるだけあって、この図書館はいつでも非常に混み合っている。

コンセント付きの座席は69席。
席を確保することだけで、時間帯によってはかなり苦労することがある。

ただ、座席を確保する手段がある。
それが窓際に設置された「キャレル席」というもので、入館証を作成することで予約申込することができる。

窓際に並ぶキャレル席

わずか16席しかなく、利用時間に制限があるものの、隣席とはパーテーションによって分けられているため、周りの目を気にせずに集中できる座席になっている。
手間はかかるが、無料でこれだけの空間が手に入れられるということは特筆に値する。

まとめ


アクセス・立地 ★★★★★

蔵書量     ★★★☆☆

快適さ     ★★★★☆

当欄が指摘するまでもなく、千代田区立千代田図書館は人気のスポットとなっている。
それでも、図書館という場所はまだまだ周知されていない快適空間である。
貸出証は誰でも発行可能。
23区内に居住、通勤、通学する者にとっては、千代田区立図書館は見逃せない。

[快適さ]の項目に付け加えておくと、図書館のある庁舎の10階には食堂および喫茶室があり、夜8時まで開放されている。
長時間図書館に滞在する者にとって、このスペースの存在は大きい。
利用者によっては、ここで作業・勉強に励んでいる方も多いようだ。

10階食堂の開放的な空間
10階食堂より東京のスカイラインを望む
左手前に科学技術館、中央奥は国会議事堂


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