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140字小説

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お題有りも含めて、140字で楽しめる作品を集めてみた結果。
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記事一覧

140字小説 『こえだめ』 【春の星々①】

痩せ信仰を見直すため、ダイエット禁止との校則が加わり、いつでも学食が利用できるようになっ…

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4週間前
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140字小説 『細面の』 【春の星々③】

「最近はシュッとした細面でかっこいい子が多いわね」 と俳優を見て母が言う。 「それがどう…

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12日前
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140字小説 『あこがれ』 【春の星々②】

昔から細部までこだわられたミニチュアに憧れていた私は遂に自分で作るようになった。まずはド…

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2週間前
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駄洒落140字小説 『三日月ファストパス』 #毎週ショートショートnote【はらいたい編】

 腹痛ぇ…と思いながら病院に行くか悩む。 今年から試験的に開始された三日月ファストパス。…

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1か月前
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駄洒落140字小説『突然の猫ミーム』 #毎週ショートショートnote【B面】

私は突然の猫ミームに弄ばれていた。 湯たんぽのような温かさに、ふわふわとした手触り、ほん…

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2か月前
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駄洒落140字小説 『突然の猫ミーム』 #毎週ショートショートnote【A面】

俺は突然の猫ミームに襲われていた。 高熱、炙られるような喉の痛み、涙が滲むほどの咳で我が…

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2か月前
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140字小説『突然の猫ミーム』 #毎週ショートショートnote【肉編】

書類を記入していたら、突然の猫ミームが朱肉の上を澄まし顔で通り抜け肉球判子をぽんと押した。 にゃんてこった!と思っていたら 「セールしてたから買ってきたぞ」 と夫が告げ、私は肉球まみれの離婚届をぐしゃぐしゃに丸め手の中に隠した。 だってそれは私の好きなファミリーマートのチキンだったから。  肉球のおかげか、ファミチキのおかげか、間一髪逃れたみたいだにゃー😺ミームの意味としては、たらはさんが挙げて下さったサイトのケンブリッジ辞書の英文引用を基にした感じです。離婚届を阻

140字小説 『秘めた想い』

 私の秘めた想いはちゃんと届いたかな?と考えていたら 「柏木が緊急入院になった」 朝のHR…

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2か月前
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140字小説 『視野を広く』

「心が広いってどういう意味?」 息子からの質問に窮する。噛み砕いて伝えるにもしっくりくる…

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3か月前
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140字小説 『複雑な気持ち』 #冬の星々③

毎日のように乗る電車の広くて狭い空間で私を見つけ出してくれる人が現れたらな…と考えていた…

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3か月前
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140字小説 『広く伸ばせば』 #冬の星々②

平日の真っ昼間にリビングで寝転がる。 だだっ広く真っ白だった天井に浮かぶ小さな染みをふと…

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3か月前
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140字小説 『猫の額』 #冬の星々①

「漢字の親は木に立って見るって書くんだよ!」覚えたての漢字を教えてくれた息子。 ある日「…

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3か月前
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駄洒落140字小説 『ドローンの課長』 #毎週ショートショートnote

嫁の尻に敷かれていると専らの噂のドローンの課長は昼休みになった瞬間、非常階段を駆け昇り、…

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3か月前
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140字小説 『侵略するまで』

私の深部がしくしく痛む中 「こんな形になってしまいすみません…」 彼は深々と頭を下げる。 「それにしてもねぇ…」と母が顔を顰め 「まあいいじゃないか」と父が宥める。 「何もこんなギリギリに…」 「こればっかりは仕方ないさ」 そう、仕方ないのだ 私が彼を繋ぎ止めるには 堕胎できなくなるまで隠すしか。  秋の星々に投稿しようと思って諦めた作品。うっかりしてたら冬の星々が募集されてることについ最近気づいた😱💦