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詩小説 『戦国時代の自動操縦』 #毎週ショートショートnote【拳編】


カタコトカタコト
肩凝っとん?

トントンしようか
肩トントン


いいわよ
そんなの大丈夫

大丈夫って言う時ほど
大丈夫とちゃうんやで

あらまあよくご存知だこと

カタコトカタコト
肩トントン

ここらが特に
肩凝っとん?

いつもそやから
わからんわ

なら念入りに
たたいとくな

はいはい
おまかせいたします

母さん白髪がございます

はいはい
わかっていますとも


カタコトカタコト
肩トントン


だいぶほぐれたわ
ありがとぉ


気にするこたぁないですよ

じゃあこの手は
何かしら?


何やろな
自然と出てたわ


ほなこれ渡そか
前にくれたこれ


何なんこの古い紙
よう持ってたな

かたたたたたたたたきけん
って た多すぎやん


北斗のけん…いやこぶしやん
危険って自覚あるんやん


古いんはお互い様やろ
さっきの曲と

はいはいまあまあ
そうですね

カタコトカタコト
肩トントン



片言の歌で肩叩く
あの子は一体どこの子かしら

なんとなく
肩が軽くなったから
いいけれど


この旅館の戦国時代の自動操縦室で
この券を見つけた人にだけ見える
座敷童子か…しらね


 ここのところ重めな作品が続いていたのでポップなホラー🧟‍♂️的な感じです。きっかけは最近買ったぬくぬくソックスを「おかんも履いてみてん」と勧めて(標準体型の母にも合うか試してほしくて)返してもらったら一瞬でほかほかになり「信長の草履やん」みたいなやりとりをしたから……かな😂

それにしても、なぜみんな幼少期に一度は肩たたき券を母の日or母の誕生日にプレゼントするんでしょうね?(父の日には渡さないのに……は、私だけ? その分ハンカチのアイロンかけたらお駄賃もらってたけど)どこで覚えた知識かもわからないのに伝承されている不思議🤔

たの数が訳わからんことになったり、裏に使用期限を書いたり(5枚で1回分という強者も!)人それぞれあるけれど、せっかく作った券を渡しても使われなかったので、作中で使ってもらいました😇<座敷童子ちゃん、ありがとぉ🐜💕)

 実は一回、私の止まらない強力な足のふるえを活かして母の全身をマッサージしたことがあります😂<泡風呂で湯船にマシュマロマンを召喚したことも…バス□マンもびっくりな我が身が一番恐怖やん!!!)いつかこの無駄なエネルギーで電力を作るのが密かな夢です🤭なんじゃそりゃ🤭


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