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閏年のオススメの一冊。 #シロクマ文芸部


 閏年の今年にピッタリな一冊💁🥀

といっても、こちらはうるう秒がテーマとなのだけれど。どうせなら閏年に読んでみて!ということで、ご紹介しますね🙋

【あらすじ】


ーー1秒が、あなたを変える。必要なのは「1粒の種」。
奇跡の花と不思議な青年をめぐる、再生の物語。
綿来千晶は、息子に手を上げた夫と離婚したばかりで鬱々とした日々を過ごしていた。彼女は、偶然入った霊園事務所で日置凪という青年に出会う。親しみやすく価値観の合う凪に、ぽつぽつと悩みを打ち明ける千晶。すると彼は「ひとつだけ、おとぎ話をさせてください。」と「うるうの朝顔」という不思議な朝顔の種を取り出した。

なんでもその花を咲かせると、現実とはほんの少しだけ変わった過去をもう一度体験でき、その瞬間から始まっていた心の「ズレ」が直るという。その夜、千晶には、姉が父に殴られた日の記憶がよみがえり……。

上記のサイトより抜粋。

【読後の感想】


 フシギな朝顔の種を思い入れのある物を使い植えると眠りに落ち、一秒という閏の時間が挿入もしくは削除されて追体験できるという奥深い連作短編集。死者からの訴えがあってこそ芽吹く朝顔。

たった一秒、されど一秒。それで劇的に何かが変わるわけではないれど、追体験を通して気づくこともあると思うと、現実世界では戻ることのできない一秒をもう少しだけ大切にできたらいいなと思いました(といっても、そう簡単に気持ちを切り替えられるものでもないのだけれど……)

個人的にはこっそり種が蒔かれているところがお見事だと感じたので、ご興味を持った方はぜり実際に読んでみて下さいね🤗💕
(ネタバレになってないか不安だけど😭)



 ちなみに、読後の感想は自分の読書記録を参考にして書いています。でも、改めて調べて知ったけれど、いずれは閏秒が廃止されるようですね💦(人間よりシステム障害の影響を考えてのようですが……)

 また、今回のお題で別の作品も書けたらと準備中でもあります🙋

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