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ジェニーちゃん誕生秘話と、着せ替え人形に憧れた過去から学ぶこと

こんばんは。
前回の記事で、リカちゃん人形に関する記事を書きました。
(参照:リカちゃん人形の変遷から、令和を生きる子どもたちに何を伝えるか、考えてみた)

リカちゃんと一緒に遊んでいた幼少期を思い返してみると、
私はリカちゃん人形は持っていなかったのですが、代わりに持っていたのは
ジェニーちゃんでした。

皆さんは、ジェニーちゃんをご存知ですか?
男性の友人(20代前半)に聞いてみたら、「ジェニーちゃんって誰??」という反応で少し寂しかったです(笑)。

そもそも、ジェニーちゃんは最近どうしているのだろう?とふと疑問に思ったので、
今日はジェニーちゃんの歴史を振り返りながら、感じたことを綴っていきたいと思います。

ジェニーちゃんは、実はバービーだった?!

まず、ジェニーちゃんとは?!という方のために、、、
ジェニーちゃんは、リカちゃん人形に比べると、少し年上のお姉さんです。
17歳高校生の設定で、ファッションもとてもオシャレな着せ替え人形として女の子に愛されてきました。

ジェニーちゃんの誕生の経緯を調べてみたら、とんでもない秘話が隠されていました。
な、なんと!!ジェニーちゃんの前身は、実は「バービー」だったのです。

バービー人形をご存知の方は多いのではないでしょうか?
着せ替え人形としては世界初、1959年にアメリカマテル社より誕生しました。
日本で販売が開始されたのは1962年でしたが、当初はあまり売れ行きが伸びず、リカちゃん人形が1969年に登場したのをきっかけに、一度市場から姿を消すことになります。

そんなバービーが再び日本市場に戻ってきたのは、
リカちゃんの産みの親、タカラ社(現タカラトミー)が発端です。

1982年にマテル社より製造販売のライセンスを取得し、
バービーを日本人向けのデザインに変更し、「タカラ・バービー」として販売を開始しました。
リカちゃんよりもファッショナブルで大人っぽいという位置づけで、
リカちゃんとバービーはともに二大着せ替え人形として、うまく住み分けされつつも、人気を博していました。

ところが、その後1986年、タカラ社とマテル社のライセンス契約が切れたことにより、問題が勃発しました。
それまで、バービーの名で子どもたちに親しまれていたものをどうするか?!というものです。
悩んだ末に、タカラ社がとった対応策が、とても面白いです。

なんと、ミュージカル「ジェニー 」に主演したバービーが大成功を収め、そのヒロインの名前「ジェニー」をバービーが襲名することなった、
というストーリーを作り上げたのです。
これを大々的に新聞広告やテレビCMなどでも取り上げ、バービーがジェニーとして、子どもたちに自然に受け入れられるようにしていったタカラ社。
そのこだわりからひねりだしたアイディア、本当にすごいですよね。

幼少期に抱いた憧れのパワーを、大人になっても持ち続ける人でありたい

さて、ここまで私が知らなかったジェニーちゃん誕生の秘話について書いてまいりました。
当時は何も知らずにお人形遊びをしていただけでしたが、調べてみると知らなかった企業努力や、練られたストーリーがあったことにびっくりです。

そして、考えてみたのですが、
子どもにとって着せ替え人形で遊ぶ楽しみとは、一体何なのでしょうか?

当時の自分の感情を思い返すと、ジェニーちゃんと遊んでいるときは、ただのおままごととは違って、やっぱりジェニーちゃんに対する "憧れ" の念が強かったなぁと思います。

可愛い顔立ち、スタイル、綺麗なお洋服の数々、、、
全てが「自分にはないもの」であり、ジェニーちゃんを通じて「女の子らしい、キラキラした世界」に触れられることにワクワクドキドキしていました。
そして、何なら、「いつかは自分もこんな素敵なお姉さんになれるかな」と自分に対しても期待していたようにも思います。

今や、私も大人になって人形遊びはもうしませんが、
ジェニーちゃんに対して抱いていたような「憧れ」の女性が、今私の周りにリアルなロールモデルとして、2人います。
そして、そんな存在が身近にいてくれることがとても幸せなことだと思いました。

みなさんにも、着せ替え人形に限らず、
大好きなキャラクター、アイドル、スポーツ選手など、思い浮かべるだけで思わず心が踊ってしまうような憧れの存在がいらっしゃると思います。

何かに憧れて、「自分もそんな存在になれるんじゃないか」と勘違いするくらい妄想を膨らませて行動することはとてもパワフルだと聞きました。
「自分にはそんなの無理だよ」と挑戦する前から諦めるのではなく、
「きっとできるに違いない!」と少年少女のように憧れの存在に挑む大人でありたいものですね。

ジェニーちゃんに憧れ、一緒に遊んだ日々を思い出しながら、
今後も童心に返ったような気持ちで、日々ドキドキワクワクしながら目標に向かって頑張ろうと決めた夜でした。

日付変わって、今日からスタートするゴールデンウィークも、
有意義に過ごしていきたいと思います!




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