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海外ドラマとのつき合いを振り返ってみる

最近、『ワンピース』全巻買ったりと漫画がいろいろ増えたので、漫画のことを書こうかと思っていたら、ふと気がついた。私には漫画以上に相当な時間を費やしてきたものがあるじゃないか!海外ドラマ!

海外ドラマを見るようになったのは「アリー my LOVE」がきっかけだった。当時、せっせとTSUTAYAでDVDをレンタルして見ていた。

その後「フレンズ」と「SEX and the CITY」は、全シーズンDVDを購入して、とにかく何度も見ていた。当時(短期間だけど)、まじめに英語の勉強していたので、リスニングも兼ねて。おかげでTOEICリスニングはいつもほぼ満点だった。

この当時は、NYでの生活への憧れとかそういう部分が、ドラマを見る動機として強かったかもしれない。

しかも、このDVDを見ていた時期は、仕事が大変で、子どももまだ小さくて手がかかる時期で、睡眠時間も3時間くらいで、とピンと張り詰めて生きていた時期だったので、睡眠時間を削ってでもドラマを見て、わずかな時間気晴らしをしてから寝るという、ある意味支えとなっている時間でもあった。

この時期、医療ドラマの「グレイズアナトミー」と「プライベート・プラクティス」も、一通り全部レンタルで見た。こちらはなんとなく、見始めたから全部見なくちゃという感じだったかも。


で。
いつぐらいからだろう? 映像配信サービスを当たり前に使うようになってからは、もっと手軽に海外ドラマを見られるようになったので、格段に見るシリーズが増えた。

今うちでは、

JCOM
prime video
Netflix
HULU
Paravi
NHKオンデマンド

の契約をしている。
(やめたいのもあるけど、子どもたちの好みもあるので、まあそれは置いといて)

今はどちらかというと、日本のドラマとか映画を観ることの方が多い。
若い時って、なぜか日本のドラマとか映画を「かっこ悪い」と思っていた部分があるけど、今は別に「かっこ」なんて気にしてないし、見たいものを見るだけなので、日本と海外の区別はない。

今、海外ドラマを見るのは、圧倒的に寝る前の時間が多くて、だからどちらかというとおもしろいから見るというよりも、習慣として見ているうちに全部観終わっちゃったから、じゃあ別のドラマシリーズを見ようと次々と見ていくうちに、どんどんコンプリートしたシリーズが増えていったという感じ。だから結構偏りもある。最近の新しいドラマは全然見れてないし。

思い出せる限りでは、法廷モノは好んで見ていた(る)。

ザ・プラクティス
私はラブ・リーガル
ボストン・リーガル
SUITS
グッドワイフ
The Good Fight
BULL

この中では「ボストン・リーガル」が一番好きだった。
ジェームズ・スペイダー演じるアランの長ゼリフがいつもすごい見ごたえがあって、感動していた。長ゼリフが終わったあとの表情がたまらなく好きだった。


そして、何と言っても一番見たのは、犯罪・捜査系ドラマで、どのシリーズも長いから1つひとつのシリーズのエピソードは相当な数になる。

24
LAW & ORDER
LAW & ORDER: 性犯罪特捜班
BONES -骨は語る-
名探偵モンク
ホワイトカラー
クリミナルマインド
メンタリスト
キャッスル
コバート・アフェア
ニキータ
MI-5
パーソン・オブ・インタレスト
NCIS
NCIS:LA
Scorpion
エレメンタリー

犯罪・捜査系ドラマは、内容というよりも、見ているうちにキャストに愛着がわく。その人を見たくなる。

「クリミナルマインド」のDr.リード( マシュー・グレイ・ギュブラー)
「メンタリスト」のジェーン( サイモン・ベイカー)
「NCIS」のトニー( マイケル・ウェザリー)と ジヴァ(コート・デ・パブロ)
「NCIS:LA」のG( クリス・オドネル)
「エレメンタリー」のシャーロック(ジョニー・リー・ミラー)

とかが見たくて、シリーズを追いかけている(た)というのがある。


ここに挙げたドラマは、途中まで見たというのは入ってなくて、全シーズン見たドラマだけでこれだけある。それ以外にも見ているので、改めて考えると海外ドラマに相当な時間を費やしているはず。なんか自分で、どれだけ暇な人なんだ、と驚いちゃう。

たぶん、ゲーム好きな人がゲームをやる感覚と近いんじゃないかと思うんですよね。

私はゲームを全くしないので、ゲームをやる感覚がどういう感覚なのかわからないで言ってますが、私にとっての海外ドラマは、暇つぶしでもあるし、ちょっとした気晴らしでもあるし、夢中になって行う生産活動ではない、なんかニュートラルな、そんなに頭を使わない時間というか。

それだけの数を見て何か役に立ったかと言われると、まあそんなに頑張って見ていたわけじゃないし、必ず役に立つことをしなくちゃいけないわけじゃないし、ごにょごにょごにょ…という感じですが、

でも、確実に助けになってくれたなあと思うのは、死ぬほど嫌なことがあって、何をしていてもそれについて浮かんできてしまって途方にくれていたときとか、どうしようもなく疲れて身体が100倍くらいに重くてまったく動けないとき、そういうときに、こういう海外ドラマを見ていたなーということ。

しばしの間、現実の痛みや苦しみから逃避できる時間を作ってくれていた。それがいい悪いは別として、そういう避難をする時間が必要なことはきっと誰しもあるんじゃないかと思う。

本というメディアは、ある程度主体的に読んでいかないといけないし、映画は長時間集中力が必要で。その点、おおよそ45分という単位で、受動的に見ていられるドラマは、気力体力などのHPが少なくても付き合うことができるメディアだった。私にとっては。


もうひとつ、影響があったかもしれないなあと思うことは、いろんな「物語の型、形」が身体的に蓄えられているのかもしれないということ。

仕事で、色々な企業で働く人の物語をインタビューして映像にしたり、対話をしながら組織内で共有するということをやってきた。自分が大量にドラマについやした時間は間接的にはつながっているんじゃないかなと思っている。思いたい、かな。もちろん、本や映画からの方が、入力量としては大きくて確かだったかもしれないけれど、それでも多少はあるんじゃないかなと。

だから今は、その「物語の型、形」を、もっと本質的な神話とか古典とか、文学とかに求めている時期に至っていて、そうやって、勝手に自分の経験を、コンステレーションのように、つなげているところなのであります。


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