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新聞記者Life③

先輩方の見よう見まね

で始めた、新聞記者としての

取材・執筆活動。

でも、その前に

最も大切な勉強・習慣が

「新聞を読む」ことでした。


どんな記者でも

日課にしている、というか

染みついているのが、毎朝

新聞を読むという習慣です。

朝、会社に行くと

共用デスクに、ずらりと

各紙の朝刊が並べられています。

毎日、これらを読むことから

一日がスタートしていました。


一口に新聞、と言っても

たくさんの種類があります。

一般の方が読まれる

朝日、読売、毎日などの

「一般紙」のほか

中日新聞、東京新聞のような

地域に根差した「地方紙」

また電機業界、繊維業界など

業界に特化した「業界紙」

そして、私達の新聞である

各業界を横断的に

網羅している「産業紙」です。

ざっくり分けると

上記のような

4種類となります。


そのため、当時は

毎朝8種類くらいの新聞は

読んでいたことになります。

これらを、自社の新聞と

合わせて読んでいきます。

これが、若手から

ベテランまで、全記者の

朝の日課になっていました。


新聞を読むポイントは

各記者によって、それぞれです。

ベテラン記者になると

パラパラとめくるだけで

その日のニュースや

今の社会の流れが読み取れます。

だから、あとは

自分の担当業界、企業のニュースが

掲載されているかどうか

を確認すれば終了です。

早い方は、10分ほどで終わります。

もちろん、新人の私は

毎日30分くらいかけて

全紙に目を通していました。


私は、この毎朝の日課が

大好きでした。

黙々と各紙に目を通して

その日のニュースを探ったり

社会の動向を感じたり。

たまに先輩とディスカッションして

自分の担当以外の業界の

現状や動向について知れたり。

何かアドバイスをもらえたり。


また、新聞を読む中で得た

情報を詳しく調べて

次の取材の質問項目に加えたり

取材中の雑談の小話にしたり。

更に、取材先を回る中で聞いた

実際の経営者の話を総合して

その業界が共通して抱える課題

悩みを分析したり。

その分析結果を取材中に

社長の皆さんに投げかけて

検証、深掘りしたり。


日々、新しいことを知り

新しいことを吸収する。

それを自自分なりに咀嚼して

アウトプットしてみて

皆さんの反応で

業界のことを学んで。

そんな日々の中で

自分が成長できている気がして

毎日が面白くて、楽しくて

仕方ありませんでした。

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