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心を軽くすること

心を軽くする術を知っている人は強い。今日、私は誰のことも恨んでいないし、誰からも恨まれていない。愛と感謝を感じていて。自然に囲まれて深呼吸しているような心持ち。という状態がベストだと思う。体も心も、部屋も心地よく整い、頭の整理が出来ていればいるほどすっきりした気持ちになれる。もちろん責任ある仕事をしている最中は、大変な事もあるけれど。

人はこの「頭の整理」ができないことが多いのかなと思う。「自分のお腹の中で考えていることと、言動が一致していること」が何より大事なのではないかと思う。

もちろん、身内の病気などの、人間にはどうしようもない領域の辛さというものはあるけれど、それは時間をかけて覚悟しながらできる限りのことをして、後のことは神様に委ねるしかない。そうではない事柄で、人間関係の問題などを抱えているといつまでも解決しない上に、恨みごとばかりが募って、最終的には自分の心身を傷つけてしまう。邪気が体に充満している状態は自分だけでなく周りの人にも伝染する。

「自分のことを好きなポイント」「自信を持てること」が、多ければ、フットワークも軽く、気持ち良く居られる。特に自慢する必要さえないし、平常心で居られる。軽いコンプレックスや嫌なことなら、「ああ、さっきあの人にこう言われたのが嫌だったなあ・・・」と、自覚して「でもまあ、大したことではない。もうあの人には会わなければいいし。第一、彼は思うままに言葉を発しただけで、別に私を傷つけるつもりなんてこれっぽっちもないんしいったことを覚えてさえいないだろう。腹をたてるなんて馬鹿げている。」「自分で自分の首を絞めるのはやめよう。私はこういうことに傷つくと知っておこう。気をつけよう。」と、消化する力が大事だと思う。すぐに消化できなくても、自分で嫌な気持ちになったことに正確に気づいてあげられさえすれば、少なくとも理由がわかっているので、「終わったことは気にしない!」と自分を励ましてあげられる。嫌な気分は少しはくすぶるかもしれないけれど。まあせいぜい、1晩寝れば忘れる。このスピードを上げられるかどうかで人生の質が変わる。

心が軽くなり、日々が楽しく充実している。というのは、本当に大事なこと。頭がこんがらがっている時は、瞑想のように、家の片付けや料理、掃除、手洗いで洗濯などの作業を自分のテンポで無言か鼻歌を歌いながらして、思いを一度全てノートに書き出すといい。自分と自分が対話できる時間と空間を作ってあげれば、たいていの悩みは1時間で片付く。

人生はいつか終わります。必ず終わるということだけは分かっているのに、なんだかまるで終わりがないように感じてしまう。何か辛いことがあるときほど。最後の日を知っていたら、もう少し気持ちは軽くなるかしら。いえ、きっとそんなことはないですね。人はきっと最後の日まで、あれこれ考えて迷い悩み希望を持つのでしょう。年齢が上がってくると、誰にも迷惑をかけない老後にしたいなと思うので、できるだけ物を持たない人生にしたいと思います。

私の尊敬しているシスターは最後の日を修道院で迎えました。前日まで元気で過ごし、亡くなった日の彼女の寝室はピシッとベッドメイクされ、シワひとつなく。極少ない私物はすっきり整理されていたそうです。なんと潔い人生でしょう。看護婦だったので生涯人のために働き、誰にもひとつも世話をかけず、あっというまに逝ってしまいました。なんと潔い最期でしょうか。聞いたその時は、とてもショックで悲しかったけれど、あとで考えたら素晴らしい最期の迎え方です。そこまですっきりと過ごすのは難しいですが、ひとつでも物や荷物の少ない人になりたいなと思っています。



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