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ライター歴6年目の私が仕事を継続するためにやってきた3つのこと

たまにはお仕事の話を。あらためて自己紹介をすると、私は元メーカー広報の経験やさまざまな資格を生かして幅広いジャンルに対応するフリーライターです。2018年から本格的に在宅でライティングのお仕事を初めて今年で6年目になります。個人事業主として開業してからは5年目です。今回は、どこかのタイミングで一度書いておきたかった自分なりのお仕事を継続するポイントについてまとめてみます。

私が営業が苦手な理由は2つ


はじめに正直に告白すると、私は営業が苦手です。「ライターたるもの、どんどん営業して自分を売り込まなきゃ!」みたいな意見をよく見かけます。大正解だと思います。積極的に応募してお仕事のチャンスを広げる、自分が活躍できる場を開拓していく、という活動は、フリーランスにとっては不可欠です。しかし、私は次の2つの理由から、できるだけ自分からは営業をかけたくないと思っています。

①「発注者と発注される側として、最初から確固たる上下関係が生まれてしまう気がするから」
②「応募しても採用されなかった場合、それまでの時間が無駄になってしまうから」

営業をする場合はできるだけミニマムにしたい、なるべく相手側から個別に相談をいただく形で仕事をしたい、というのが本音です。ではそのためにどうしたらいいのか、ということで私が実践してきたことは次の3つです。

1.最初に頑張ってスタートラインのレベルを上げる

ライターとして長く仕事をするためには、自分が快適に働けることが前提です。そのためには、最初のスタートラインをできるだけ高くすることが肝心かと思います。要は、自分を安売りしないこと。「初めの半年間は修行」「単価が低い仕事でも受けて実績を積む」といった体育会系のアドバイスを見かけることもありますが、フリーライターの場合は修行案件に耐えたからいって、必ずしもその後の単価アップが保証されるわけではありません。あまりにもキツイ条件では、つらすぎて頓挫してしまうことのほうが多いのではないかと思います。

スタートラインをどこに設定できるかはそれまでの経験などによって個人差がありますが、ライターとして頑張るんだというモチベーションが最も高く、エネルギーも湧いてくるこのタイミングを最大限に活用することです。私の場合は、難度が高いけれど合格すると高単価の案件を継続して受注できるサービスのライターテストを受けたり、報酬アップと宣伝のメリットが付随していた(当時)ライティング技能証明系の資格を取得したりしました。そして、企業と直接契約(これは営業しました)して、得意領域での記名記事の連載の仕事を獲得しました。記名記事はライターの名刺になります。また、できるだけ長くやり取りすることで信頼度がアップします。→このお仕事は3年間続けました。

2.量より質を重視する

私はパワフルな量産型ライターではありません。Twitterでは1日にものすごい量の仕事をこなしている方もたまに見かけます。私の場合は、しっかりとした構成がすでにあるもので3000文字程度が大体1日の仕事量です。難度によって所要時間も変わってくるので、文字数だけでは測れませんが、私は3000文字でも「ああ、今日はしっかり仕事したなあ」と思っています(笑)。

これは私なりのこだわりですが、収入を上げるよりも、「質を重視して、120%の力を出せる範囲の量のみ受ける」ことを優先してきました。その結果として、信頼できるライターとして継続的に依頼をいただけるようになり、タスク案件よりも条件の良い個別の専属案件だけで月のリソースが埋まるという形を取れるようになってきたように思います。

収入に関しては個別の事情もあるので、これが正解ということは言えません。これは以前とあるディレクターさんとも話したことですが、長く続けているライターさんほど「純粋に文章を書く」ことが好きな人が多いように思います。もちろん生活するためには収入は重要です。ただし、お金が一番の目的になってしまうと、アンダーマイニング効果が起きて、かえってモチベーションが下がりやすくなってしまうように感じます。ライターの仕事を楽しく続けるために他にも収入源の柱を持っておく、というのは個人的に大いにアリだと思います。

3.やりやすいなと思うディレクター・編集者さんを見つける

ライターとして仕事をするときには、基本的にはディレクターさんや編集者さんと協力することになるでしょう。6年間やってみて心から思うのは、「本当に色んなタイプの発注者さんがいる」ということです。自分がやりやすいな、相性が良いなと思うディレクターさん、編集者さんを見つけて、その人から継続的に依頼をもらえるライターになるということも重視しています。

どういう人がやりやすいかは人それぞれです。私の場合でいうと、「北風ではなく太陽タイプ」の人が好きです。たまに獅子の子落としのようなことをされる方もいますが、私は這い上がっていくタイプではないので、基本的には穏やかなやり取りができる方のほうが好ましいです。もちろんそのためには相手の期待に応える・不満を生まないことが前提なので、アウトプットの質は担保するよう心がけています。

また、これは会社で働いていたときから変わりませんが、「不明点や疑問点は着手する前に解消しておく」タイプです。同じようにそれが最も効率的だと思ってくれる発注者さんだと、とてもやりやすいなと思います。

まとめ:人のやり方を気にし過ぎない

あくまでこれらは私なりの見解です。ライターの場合、それまでの経験によってスタートラインが違えば、目指すゴールイメージも異なるはずです。SNSなどを見ていると焦ったり、落ち込んだりすることもあるかもしれませんが、あくまで人は人、自分は自分。有益だと思う信頼性の高い情報を参考にする程度にとどめて、自分なりのやりやすい形で継続していくことが大事だと思います。ほんと、体だけは大切にしましょうね。









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