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婚姻届にハンコを押すのは連帯保証人になるより恐ろしい

いっしーです。

いつもは、恋愛しようよ、結婚しようよ!
と恋愛、結婚を奨励している私ですが

裁判離婚となった場合の婚姻という契約の「エグさ」についても
知っておきべきと思った次第であります。

題名にあるように
婚姻届にハンコを押すのは連帯保証人になるより恐ろしいことであるようです。

しかしながら
学校の先生や親は、連帯保証人になってはいけない!とは教えてくれますが
婚姻届の恐ろしさについては誰も教えてくれません。

離婚裁判となったら
夫または妻のどちらかが社会的にも安定感のある職業で高収入である場合
相当な額のお金が動く、食うか食われるかのマネーゲームになるのです。

なお、主な稼ぎ頭(男、または女)がどこを捻ってもお金なんか出てこない貧乏な場合は関係ありません。

ケーススタディで見てみましょう。

夫 30歳 外資系金融機関のサラリーマン 年収3000万円 貯金4000万円
妻 27歳 元キャバクラ嬢 専業主婦 貯金なし 
子なし

妻の浮気が発覚し、夫から離婚を切り出す。妻は家を出る。
2年間の裁判。

家庭裁判所から、夫はどこに住んでいるかもわからない妻に毎月37万円の支払いを
命じられた。最終的には夫は妻に3000万円の解決金を支払い、裁判離婚中に和解し離婚が成立した。

夫には落ち度がないにもかかわらず
婚姻費 37万円✖️24ヶ月=888万円
解決金 3000万円
合計  3888万円を妻に支払って!やっと離婚成立
(除く弁護士費用)

この金額は全然特殊なケースではなく
この夫婦の条件と同じような場合は誰でも、似たような金額を
払わせられるとのことです。

●まともな企業からそれなりの給与を得ている場合、専業主婦と離婚しようと思ったら、財産の半分で済むことは稀である(もっととられる)

●相手が浮気したら裁判で簡単に離婚できる、は誤り

●不貞行為をした相手からは莫大な慰謝料が取れる、は誤り

自分がもしくは自分の息子がこの夫の立場だったら恐ろしいです。

逆に自分、もしくは自分の娘がこの妻の立場だったら

超ラッキー!!!(すみません)

多くの人が
相手が浮気した場合、たくさん慰謝料をもらえる、
と思っていたのではないでしょうか。
実際に裁判となると相手は絶対に浮気したと認めないそうです。
しかも、浮気を立証することは非常に困難だそうです。

仮に浮気で慰謝料を取れても、その額はせいぜい100〜200万円程度、
ということです。すごく少ないですよね。

まじめに働いている方がバカを見る制度のようです。

ここで注目すべきは「婚姻費」というものです。

民法の規定で
「夫婦は相手の生活を自分と同じレベルで維持し、夫婦の資産、収入その他の一切の事情を考慮して、婚姻から生ずる費用を分担する義務がある」
とされているのです。

なので離婚裁判が長引けば長引くほど(離婚が決まるまで)
夫は妻に婚姻から生ずる費用「婚姻費」を払い続けなければなりません。

夫からすれば、まさに「婚姻費地獄」。

この婚姻費については、夫の所得、妻の所得、子の人数と年齢で
家庭裁判所が機械的に決めるそうです。(計算式がある)

妻からすれば、離婚したくない、と主張して裁判を長引かせた方が
効率的です、たくさん取れるのです。

住所を知られることもなく延々と毎月37万円もらえる!

通常裁判には平均2年〜3年かかるそうです。
となると3年なら 37万円✖️36ヶ月=1332万円
5年なら 2220万円
10年なら 4440万円です。(これに弁護士費用)

結婚の金銭的価値
【離婚成立までの婚姻費の総額】+【離婚時の財産分与額】+【慰謝料】

知っておくべき現実なので繰り返します。

夫にある程度の所得があって、数年分の婚姻費用が夫の全財産に値する金額ならば
離婚には応じずに、妻は婚姻費用を搾り取り続けた方が合理的です。

そして、妻の方が稼いでいて、夫にほとんど所得がない場合、夫の部分を妻と置き換えて解釈してください!

このような現実もしっかりと知っておくべきだと思います。

その上で幸せな結婚をしてほしいと願っています。


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