大竹文雄

経済学者

毎月勤労統計の問題について

厚生労働省が『毎月勤労統計』の調査を正しく行っていなかったことが大きな問題になっている。その不正のために賃金が過小に推計されて、政府からの給付金に影響を与えている。問題は3つに分けられる。第1に、2004年から東京都で500人以上の事業所に対し全数調査ではなくサンプル調査に変更したことを、公表していなかったことである。第2に、サンプル調査に変更したにも関わらず、集計ウェイトを変更しなかったため、賃

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高校生の悩み相談に答えました

東進ハイスクールの高校生の悩み相談に回答しました。

危機感が持てません。 時間割引・先延ばし行動と複利で答えました。

部活を引退後、切り替えが上手くできません。 サンクコストと福沢諭吉で答えました。

恋愛と勉強のどちらが大事か分かりません

2018年のベストセラー

2018年の本ブログでのベストセラーです。ありがとうございました。
1. 医療現場の行動経済学: すれ違う医者と患者
2. 経済学は役に立ちますか?
3. WORK DESIGN(ワークデザイン):行動経済学でジェンダー格差を克服する
4. 世界の行動インサイト――公共ナッジが導く政策実践
5. 社会は変えられる: 世界が憧れる日本へ
6. 日本の公教育 - 学力・コスト・民主主義

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税調第17回議事録

政府税調の第17回議事録が公開されました。私の発言は最後の部分ですが、税情報の有効利用について発言しています。

「医療現場の行動経済学」への書評

「医療現場の行動経済学」は、おかげさまで多くの方に読まれて頂いております。また、多くの方から書評や感想を頂きましたことに、感謝申し上げます。

ネットで読める書評です。

仲野徹先生の書評「Web医事新報」 行動経済学を医療に活かす[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(223)]

Honz 吉村博光さんの書評 医師にも患者にもバイアスだらけ 『医療現場の行動経済学』

ノンフィクションライター

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社会心理学と行動経済学

大阪大学 大竹文雄 

 行動経済学は、経済学・心理学・社会学の融合研究である。伝統的経済学は、できるだけ単純なモデルで、経済の動きを描写しようとしてきた。具体的には、利己的で情報を最大限利用し計算能力に優れたホモエコノミカスと呼ばれる人間像をもとにしていた。経済学者が、現実の人間のことをホモエコノミカスだと考えていたわけではない。ホモエコノミカスという単純な想定をしてみて、現実の経済の動きを説明

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