次のサンタクロースは君だ! 【ブックサンタ】

ブックサンタになってきました。
どうすればブックサンタになれるのか、実際どういった本を送ったのか、参考になれば。

まずブックサンタとは何か、それはHPに飛ばすことで省略します。というかブックサンタというネーミングでなんとなく察して。

https://booksanta.charity-santa.com/

ブックサンタに参加する方法はいくつかありますが、私は実店舗に出向く方法を取りました。オンラインで参加する方法もあるみたいです。

ブックサンタの活動に加盟している店舗はサイトから確認できるので、先にそこから確認します。一応店舗にも掲示されていたりするみたいですけど、わかりにくい場合があるのでサイトから見たほうがいいです。私はくまざわ書店でやりましたけど、くまざわ書店ならだいたいやってそうな感じ。

ブックサンタは初めてだったので、最初に店員さんにブックサンタへの参加方法を確認しました。普通に本選んで、レジで「ブックサンタ用です^^」と言えばいいみたいです。顔文字も込みで。
私は事前に何の本を送りたいか絞ってから行ったんですけど、クリスマスっぽくない本ばかりだったので、それが大丈夫かの確認も店員さんにしました。大丈夫みたいです。

自慢じゃないですが、私は2023年に広義での本を148冊読みました(うち69冊は男塾シリーズ。漫画は送れないので注意です。送れたら書店在庫分の男塾を送ることになっていたので、返って良かった)。
私はその148冊(実質79冊)の中から、子どもたちに読んでほしい本を選びました。なんとなく、これが年末の恒例行事になればいいかな、と思って。

ここからは送った本の紹介になるので、興味ない人はスマホ置いて書店に走って、どうぞ。
みんな帰っちゃう前に一つ注意点。ブックサンタに使ったお金は確定申告で寄付金控除できないので(主催団体が認定NPO法人でない)。

超新星紀元/劉 慈欣

これは子どもたちが主役の話なので選びました。少し大人向けのクレヨンしんちゃんって感じ。
なにより爆裂に面白い。冒頭部読むだけで鳥肌立つくらい面白い。
三体の著者の本なんで、ああいう馬鹿でか世界観の話好きなら読むべき。三体は全5巻で、どうしても読みにくさあったけど、これは1巻に収まっているから、その点でも子どもにおすすめかなあ、と思った。

秋山善吉工務店/中山七里

これも子どもが主人公。母子家庭で育つ二人兄弟の弟が主人公。父が火事で亡くなったことをきっかけに父方の祖父母の家に転がり込むんだけど、そのおじいちゃんが曲者。いかにも大工の棟梁って感じで厳しいけどきっぷがいい。
三人家族が祖父母との関係性に齷齪しながら成長していく姿が、子どもたちにも刺さるかなあ、と思った。

人間の建設/小林秀雄、岡潔

正直これは18歳以下の子どもが読んでもほとんど理解できないかもしれない。けど、めちゃ良かったから選んだ。
対談形式で、これ系の本にありがちな堅苦しい文体じゃないから、理解できる子もいるだろうなあ、と期待を込めて選んだ。
もしこれを全部理解して社会に出たら、すごい嫌な奴になるか、人格者になるか、完全なギャンブル。丁か半か。切った張ったの大勝負。どっちになってもいいけどね。

生の短さについて/セネカ

これも難しすぎる。人間の建設と比較にならないほど難しい。でも、これは人生の早い段階で読む方が絶対にいいから選んだ。もし理解できなくても、いつか腑に落ちる時期が来ると思うから。
これを読んで奮起した子どもがいたら、いつか君も誰かのサンタさんになってね。

いくつもの週末/江國香織

江國香織の結婚生活を綴ったエッセイ。子どもが読むには内容が大人すぎる気もしたけど、大人びた女の子だったら理解してくれるかなあ、と思って。
大人って意外とだらしなくて、くだらなくて、しょうもないんだなあ、ということを知ってほしかった。
君が生きている世界は案外、適当な大人たちで支えられているんだよ。

最後に、私は「これを子どもたちに読んでほしい」というエゴ100%で本を選出しました。つまるところ、善行に酔ったさもしい人間です。でもね、善行に酔うのも悪くないですよ。みんなで気持ちよくなろうよ。


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