見出し画像

右利き左サイドの選手が試合を決定づけるコツ②-ロッベン選手(右利き版)


今回はロッベンを例に挙げて、
右利き左サイドの選手が得点を生み出すコツを解説していく。
ロッベンは左利き右サイドだが、ここで紹介する動画では映像の向きを反転させることで、右利き左サイドの例としてあげさせてもらう。

アリエン・ロッベン
2014年のワールドカップで最高速度37kmを記録するほどのスピードのある選手、
彼の得意なプレーはカットインからのシュート



右利き左サイドの選手が試合を決定づけるコツ-ロッベン選手(右利き版)


①基本的に彼はまず縦にドリブルで運ぶ。ただ運んでいるのではなく縦を突破するつもりで運んでいる。そしてそのスピードが早いから相手は急いで付いてくる。
※ここで縦への脅威があることがポイント


DF側は初めはロッベンに対して*正対(DFの体の向きは正面を向いて左右どちらでもいける対応)していたのに、ロッベンがあまりに縦に速いので正対してる状態を崩してディフェンスしなくてはならなくなる。
途中で少しでも背中が見えた瞬間に中にカットインをしているのだ。
↓(この瞬間)


かなり速いスピードで走っている状況でもあるため、相手はその状態からロッベンのカットインについていこうとすると絶対に遅れが生じる
そうやって生み出した時間を使って楽にシュートが打てるというのが彼の形である。


*まず基本的に一対一の時、DFはボールとゴールを結ぶ線上に立ち、身体の向きをボール保持者に常に向けながら守備をしてくる。
ただ、縦に自分より速いスピードで運ばれるドリブルに対応する場合、ボールとゴールを結ぶ線上に立つというのは守ったとしても、どこかで身体の向きを変えて走らなくてはいけなくなる。
また、身体の向きを守ったとしてもオフェンス側が上手かったり速かったりすると、ポジショニングが少しズレたりする。
オフェンス側にとっては、この2つの時が中に切り込むチャンスとなる。
この状態になったら、守備側は物理的に中の切り返しについていけなくなる。


仮にそれについてこられたとしても、すぐにインサイドで縦に運び直すことで大抵のDFはロッベンに振り回されることになり、ついていくことが出来ない。



②また、敵が後ろから追ってくるようなシーンでは、その相手の自分に対してのアプローチの仕方によってその選手が通り過ぎるのを待って中に切り込むのか、
その選手の前に入って抜けていくのか決めている。

ドリブルのコースに入ってこようとしてたら、その選手の背中側から中に切り込んでいく


自分に対してアプローチして来ているなら、待たずに目の前のDFとの間を抜けていく。

彼は、中に切り込んでシュートが武器である。
相手もそれをわかっているから、切り込んでも中を固めてきてるとわかったらオーバーラップを使ったり、
そのまま逆サイドに展開したりしてチームのチャンスを作っている。
突出した武器が駆け引きになっている選手の代表例だと言える。

ただロッベン程のスピードが無くても、ボールをもらう前のポジショニングや動き出しなどによって、記事中の①や②のようなシチュエーションを作ることができるので、是非参考にしてみていただきたい。


次の記事では、右利き左サイドの選手が試合を決定づけるコツ③としてリベリ選手にスポットを当てて書いていこうと思う。
絶対的なスピードのあるロッベンに対して、リベリはどのようにして結果を出し続けているのか。是非楽しみにしていて欲しい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?