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【ミャンマー現地採用】なぜ大手飲食チェーンは外国籍人材の現地採用に挑戦したか

私たちforedgeでは、外国籍人材に特化した人材紹介から現地での外国籍人材採用支援まで、幅広いサービスを提供しております。今回は、その一環として昨年12月に実施したミャンマーでの現地採用と視察の様子をご紹介します。


ミャンマーでの現地採用を行った背景

今回ご支援した企業様は、日本国内で広く知られる大手飲食チェーンです。

日本国内での労働力不足は、少子高齢化の影響により年々深刻化しています。この問題は、接客を中心とした飲食業界でも顕著で、多くの企業が人材不足に頭を悩ませています。この企業様も例外ではなく、十分な人材を確保するために様々な取り組みを試みましたが、依然として難しい状況に直面していました。

一方、同社は今後の経営戦略の1つとして、海外市場への進出も視野に入れており、以前から私たちforedgeが提供する人材紹介サービスを利用して外国籍人材の採用を行ってきました。

しかし、海外展開を見据える中で、より多くの外国籍人材を採用したいという強い要望がありました。このような背景から、私たちと共に、新たな人材確保の解決策としてミャンマーでの現地採用に踏み出すことにしました。

現在、私たちの会社では、ミャンマー出身の社員3名が在籍しており、彼らの優秀な働きぶりは周知の事実でした。ミャンマー現地との強いつながりもあり、現地採用に対する大きな期待を持って現地に向かいました

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ミャンマーでの現地採用の成果と感想

結果的に、今回の現地採用は大成功を収めました。当日、選考会場にはなんと「日本で働きたい!」という意欲のあるミャンマーの若者達が70名以上も集まりました。丸一日をかけた選考会では、「個人面接」と「グループワーク」を実施し、応募者一人ひとりのスキルとポテンシャルをじっくりと評価しました。

◉個人面接
面接では、まず実技試験を行い、「いらっしゃいませ」の挨拶から席への案内、注文確認、そして「ありがとうございました」の一連のサービスプロセスを確認。応募者の日本語能力、コミュニケーションスキルを評価をテストしました。

◉グループワーク
グループワークでは、チームワークやリーダーシップ、問題解決能力を観察。各グループは5名で構成され、限られた時間と資材を使って最も高いマシュマロタワーを建設するという課題に挑みました。

結果として、当初の採用目標であった10名の採用を達成し、海外展開を進める中で重要な一歩となりました。採用された10名は、これから日本に来日し、国内店舗で就業経験を積んでいきます。そして、将来的には海外での店舗展開が始まった際に、彼らがその能力を存分に発揮してくれることを期待しています。
今回の現地での採用と視察を通じて、日本が抱える深刻な人手不足の問題に対し、外国籍人材の積極的な採用が有効な解決策の一つであることが実感できました。特に、グローバルな展開を視野に入れる企業にとっては、この戦略は極めて重要ではないでしょうか。

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外国籍人材の活用をやるべき理由

私たちの会社では既に、インドネシア、中国、ミャンマー、韓国出身の外国籍人材が活躍しており、彼らのポテンシャルの高さは十分に認識しています。しかし、今回実施したミャンマーでの採用活動を通じて、"日本で働きたい"と願う熱心な外国籍人材が想像以上に多いことが再確認できました。

そこで、ここからは、企業が外国籍人材をより積極的に採用すべき3つの理由をお伝えします。

①日本人よりも求人有効倍率が低い

日本で働く外国籍人材の数は年々増加の一途をたどっており、令和3年10月末の時点で、厚生労働省によると、ハローワークの外国人専門窓口「外国人雇用センター」に登録された外国人労働者数は1,727,221人に上り、前年と比較して2,893人もの増加が見られました。

しかし、ハローワークを通じた雇用の割合は、国内採用と比べてまだ低い状態にあります。これは、外国籍人材を積極的に採用している企業が依然として少ないことを示しています。日本国内では人手不足が年々深刻化しており、特に労働市場では求人に対する応募者が限られています。そのため、多くの企業は従来の採用方法だけに頼ることなく、外国籍人材の活用に目を向け始めています。

②日本語能力を持った即戦力は案外いる

日本で働く意欲を持つ外国籍人材の中には、日本の言語学校で学んだり、独学で高いレベルの日本語能力を習得している人が多くいます。これらの人材は、日本のビジネス文化や業務手順にも既に馴染んでいる場合があり、企業にとって即戦力となる可能性が高いです。

日本国内での求人においては競争率が高く、なかなか適切な人材を確保できない場合でも、外国籍人材の中には貴重な専門知識を持ち、日本語も堪能な人材が存在する可能性があります。このように、外国籍人材の採用は、即戦力となる人材の確保や、専門性の高いスキルを持つ人材の発掘という点で大きなメリットがあります。

③グローバルな事業展開につながる

外国籍人材を採用することは、単に国内での人手不足を補うだけでなく、将来の海外展開の足がかりともなります。彼らは母国の言語だけでなく、文化的ニュアンスも理解しているため、現地の顧客とより良いコミュニケーションを取ることができます。これにより、顧客満足度の向上とブランドロイヤルティの強化に貢献することが期待できます。

また、外国籍人材は、国内の従業員に対しても異文化理解の機会を提供します。これは、グローバルな視点を持ったチームを育成し、イノベーションを促進する上で重要な要素です。これらの理由から、外国籍人材の採用は、国内での人材不足解消だけでなく、企業のグローバルな事業展開と競争力強化に影響する重要な戦略です。

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外国籍人材を採用する際の3つのポイント

ポイント①言語スキル

外国籍人材に求められる1つ目のポイントは、日本語のスキルです。ビジネスにおいては、適切なコミュニケーションが求められますので、日本語が堪能であることが望ましいです。また、英語などの第二言語ができることが、国際ビジネスや海外顧客対応などで役立つ場合があります。

・日本語能力試験(JLPT)5つのレベル別概要
N1 幅広い場面で使われる日本語を理解できる
N2 日常的な場面で使われる日本語の理解に加えより広い場面で使われる日本語をある程度理解できる
N3 日常的な場面で使われる日本語をある程度理解できる
N4 基本的な日本語を理解できる
N5 基本的な日本語をある程度理解できる

ポイント②文化や習慣の違い

2つ目のポイントは文化や習慣の違いを理解することです。日本人にとっての常識と外国籍の方の常識や文化、働き方には違いがあります。どんなに優秀な外国籍人材を採用しても、社風や習慣に合わなければ、トラブルや短期退職に繋がってしまいます。

例えば、国によっては残業をする概念がなかったり、宗教によっては一日に何度もお祈りの時間を必要とする場合もあります。すでに日本の企業で就業経験のある人材であれば、日本の文化や習慣にある程度順応しているので、安心して採用できるでしょう。

ポイント③コミュニケーション能力

3つ目のポイントはコミュニケーション能力です。日本人特有の曖昧な表現では、外国籍人材とのコミュニケーションにおいて、行き違いが生じやすいことを、日本人社員が理解しておくことが重要です。

特に、日本人は察する力が高い傾向にあるため、「わかってくれるだろう」と細かく説明しなかったために認識がズレてしまうケースもあります。 しかし、多言語に対応するには教育費用や時間が必要です。そのため、最低限日本語でコミュニケーションが取れる、日本の大学や日本語学校を卒業している人材を採用するのがおすすめです。

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外国籍人材採用を推進するステップと成功条件

ステップ①:日本国内で外国籍人材を採用する

外国籍人材採用の第一歩は、日本国内での採用からスタートすることをお勧めします。国内にはすでに多くの外国籍の人材がおり、中には日本語が堪能で、日本のビジネス環境にも慣れている人もいます。

これらの人材は、言語や文化の壁が低く、初めて外国籍人材を採用する企業にとってリスクが少ないため安心です。また、国内で採用することで、ビザの手続きや住居の確保といった面でのサポートも容易になります。

ステップ②:外国籍人材の現地採用に挑戦する

国内で外国籍人材を採用し、「積極的に外国籍人材を採用したい」「大量に外国籍人材を採用したい」となった段階で、現地採用に踏み出しましょう。この段階では、すでに社内で活躍している外国籍人材の国籍や背景に注目し、その国において積極的な現地採用を行うのが効果的です。

現地採用を行うことにより、スタッフの母国の文化や習慣に対する理解が深まります。この知識は、外国籍の従業員がより快適に働けるような職場環境を整えたり、サポート体制を強化するための改善策を見つけるのにも役立ちます。

成功条件:外国籍人材の採用パートナーを見つける

国籍人材の採用を成功させるためには、信頼できる採用パートナーを見つけることが重要です。とくに初めての外国籍人材採用の場合は、自分たちだけで現地採用を進めると、予期せぬリスクや課題に直面する可能性があります。採用プロセスには国ごとの特有の法律や規制が関わってくることも多く、これらを適切に理解していないと法的な問題に発展するリスクもあります。

また、採用担当者にとっては未知の領域での作業となるため、手続きの複雑さや時間のかかり方に戸惑うこともあります。そのため、専門知識を持つパートナーに支援を依頼することで、スムーズかつ効率的な外国籍人材の採用活動を実現することができます。

foredgeが外国籍人材採用をトータルサポート

foredgeは、外国籍人材に特化した人材紹介事業、人材紹介プラットフォームの運営、そしてインドネシア、ベトナム、ミャンマーなどアジア各国の人材を対象とした現地採用支援を通じて、貴社の外国籍人材活用をトータルでサポートします。

貴社の具体的な要件に合わせた外国籍人材の選定から、採用プロセスのサポート、採用後のフォローアップに至るまで、一貫したサポートを提供します。また、現地採用時には、その国特有の文化や法律に関する知識を活かし、スムーズな採用プロセスを実現します。

・事業拡大に貢献する即戦力となる外国籍人材を採用したい
・国内での人手不足を自社に最適な外国籍人材を採用することで解消したい
・海外進出を見据え、大規模な外国籍人材の採用を計画している

外国籍人材の採用に関して課題をお持ちの企業様は、foredgeが貴社にとって最適な解決策を提案し、外国籍人材活用におけるトータルサポートを実施いたします。貴社のビジネス成長を加速させ、グローバルな競争力を高めるために、ぜひforedgeのサービスをご利用ください。きっと貴社のお役に立てるはずです。

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