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かつての里山に暮らす動植物 その3 草 ~多様で多彩なものたち~


 さて、かつての里山に生える植物・草編の続きです。上はアキノキリンソウ。名前もいいけど、秋になると森の林床に点々と可憐に咲いている姿が好きです。けっしてセイタカアワダチソウのように”群落”になって咲かないところがなにか好み。群落になって咲くのも壮観でいいのだけれど、野に点々と咲いていると、何度も出会いがあって楽しいです。

 こちら、ぜんぜんピントが合っていないのだけれどイチヤクソウ。この草は点々どころか稀にしか生えていないので、その出会いは心揺さぶられたものです。存在感のある独特の花が咲くせいか、山野草ファンなどに採取されたりもするようです。自分の庭でだけ楽しむのではなく、ぜひ、山野のなかで咲く姿を愛でてもらいたい。

 最後は紫のイヌゴマと白いオカトラノオ。林や森が途切れ、水が染み出ているような日当たりのいいところに生えます。鮮やかな周囲の緑と相まって、初夏を感じさせるじつに美しい光景。チョウや虫でなくても思わず引き込まれてしまいそう。

 どういうわけかこうした草花を紹介するのは心躍るもの。その姿形の多様さや色鮮やかさが心を揺さぶるのでしょうか。家のなかに飾ったり、喜ばしい時も悲しい時もそこに花が登場するのは、心を花に代弁してもらっているのかもしれません。

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