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【番外編】京都より言付け

今回は京都においてまことしやかに囁かれる「いけず」というものに焦点を当てて記事をまとめる。(ぶぶ漬けいかが=はよ帰れ。は有名か。ただ、実際に使われる事はほぼ皆無だそう。)一部誇張されたものも含んでいるだろうが、個人的に面白いと感じたものを列挙していく。

・京都人と付き合うようになり、勉強だと祇園や木屋町のお茶屋に連れて行かれた。暫くはすっかりいい気分になって京都人気分を満喫したが、後日友人にお前を誘っているのはお前の無作法を笑うためだとこっそり教えられた。
・ぼっちゃん、ピアノの演奏えらい上手になりはったなあ
=音がうるさい。近所迷惑になってる事に気付け。
・まあ、元気なお子さんやね。やっぱり子どもは元気が一番や。
=うるさい。黙らせろ。どんなしつけしてるんだ。
・まあ、きれいなネクタイしてはるなあ
=派手なネクタイして、あんた何考えてんの。全然似合ってねえぞ
・庭を見て一言。「きれいにしてはりますなあ」
=毎朝掃除せんかい。草ぐらいむしれ
・丁寧なお仕事ですね
=仕事が遅い
・可愛らしおすなあ。お人形さんか思いましたわ
=ぼけっと突っ立てんじゃねえ。危ねえだろ。どっかいけ。
・体調が悪く会社を退社。後日回復後出社すると「○○さんはいつ見ても元気そうやねえ」
=本当に体調悪かったんか。さぼってんじゃねえ。
・(話しの最中)・・ところで、
=その話しはどうでもいい。
・駐輪禁止の所には「自転車捨て場 ご自由にお持ち帰り下さい」という看板。
・・・・

以上、いくつか事例を挙げてきた。誤解しないで頂きたいのは私はこれらをもって、京都人は質が悪い。という気はない。私はいけずとは、心遣いなのだと思う。「察してね」と。はっきりものを言えば、誰かしらが必ず傷つくであろう。「オブラートに包んで・・」という言葉もあるが、いけずもそれと同義と言って差し支えないのではないだろうか。
 そして、また或る意味”気遣い力”を育ててくれるとも言えるのではないだろうか。もしも、過去に”嫌なこと”を言われたとしたら、今後は今まで以上に気を遣うようになるだろう。より沢山の人が周りに気を遣える社会になれば、住みやすい世の中になるかもしれないではないか。
 重ねて言うが、いけずという「文化」に対して悪く云うつもりは毛頭ない。そうは見えない?私なりに気を遣ったつもりではある。なぜって、あんまり言い過ぎると私自身、いけずの洗礼を受ける羽目になりかねないではないか。

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