パプリカ

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ベンチャー企業で働いています。バックオフィス系の仕事を幅広く担当してます。 でも本当に興味があるのは歴史・言葉・文化・芸術等々・・ どこに向かっているのか、いきたいのか決める為に発信します。

マガジン

  • 100文字で落語

  • 好きな言葉・好きな場面

    主に歴史上で気に入った言葉やエピソードを画像と交えて紹介していきます。

最近の記事

文学と貨幣 ①星新一「とんでもないやつ」

私は、いわゆる「文学少年」と言える程読書家でもなかったが、星新一さんの小説は子供の頃から好きであった。 星さんの小説に何となく漂うどこか暗い、不気味な所が好きだったからだろうか。それとも、適度な短さで集中力が続かない私の性分に向いていたからであろうか。子供の時分に星さんのファンになった私であるが、大人になった今でも、時折星さんの小説を手に取って、読む事がある。(NHKで昔、星さんの小説を元に製作されたアニメを楽しんだ記憶もある。もう何年も前の話だったかと思うが。) 参考:こ

    • 【落語】「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」に行ってきました!

      くしゃみ講釈 はてなの茶碗 時期が時期だけにくしゃみを扱う話は難しいかと思ったが、それすら笑いに変えてしまうのはさすがと言わざるを得ない。登場シーンは白衣にマスク姿と世情を反映させるのも憎い。 話自体は馴染みのあるネタの為、ストーリーとは別の所に集中して楽しむことができた。オチが分かっていても楽しめるのが落語の醍醐味。噺家によって話方や展開の仕方、果てはオチまで違う事すらあるのだ。 と言いつつ一番楽しみにしているのは、ネタに入る前のマクラだったりする。マクラにもお

      • 【舞台観てきました】ねじまき鳥クロニクル

        感想 少し前に村上春樹作の「海辺のカフカ」の舞台を観た事を思い出した。いわゆる”ハルキスト”と言える程ではないが、同氏の作品はできる限りどういう内容の作品かは把握したかった。個人的には、今日の舞台の方が好みだった。 相変わらず、性にまつわる描写を何の抵抗もなく浴びせかけてくる。現実の世界とは違う架空の世界での事とはいえ、嫌悪感を抱く人も少ないはずだ。(どちらかというと、以前は私もそうだった) だが、それはなぜだろうか? 「だって、そんなの普通じゃない」 「非常識だ。そん

        • 若いうちは桜を見て今後幾た度も見られると思うものだが、桜をまじまじと見る事など実際は十度もあるかないかよ

          最近読んだ「へうげもの」というマンガでこの台詞が妙に響いた。まさにその通りだと思った。私もまもなく30年という一つの区切りに至るが、その間どれだけ桜をきちんと見ただろうか。「花見」という催しには、何度も参加したが、そこで実際に桜を愛でることなどまずない。 桜が咲いて思うのは 「もうそんな季節か」 だいたいがそんな所だろう。 ここまで書いた私、ここまで読んだあなた。きっと今度の桜はちゃんと見ようと思うだろう。綺麗な桜が咲いている事を心の底から喜び、今まで見過ごしてきた分まで

        文学と貨幣 ①星新一「とんでもないやつ」

        • 【落語】「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」に行ってきました!

        • 【舞台観てきました】ねじまき鳥クロニクル

        • 若いうちは桜を見て今後幾た度も見られると思うものだが、桜をまじまじと見る事など実際は十度もあるかないかよ

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        記事

          【目標達成】YouTube動画投稿(朗読)を続けてみて

          今年の元旦にYouTubeにチャンネル登録。年内に50本投稿を当初の目標としていたが、無事達成したので感じた事を3つにまとめてみます。 ①継続できたこと  私の企画は、元々好きだった作家の方の本を朗読するというものです。内容自体にオリジナルティはなく、また今まで朗読の経験もありませんでした。最初は、次の企画につなげる為のYouTubeに慣れる為に始めましたが、結果的に50本投稿まで漕ぎ着けました。理由を考えてみると、自分自身楽しかったという事も勿論ありますが、コメントやリ

          【目標達成】YouTube動画投稿(朗読)を続けてみて

          転職活動を終えて

          転職をして1ヶ月経過しました。まだ毎日その日が無事に終わる度に安心する。と言う日々を過ごしています。今しか書けない感想もあると思うので、備忘も兼ねて記事を書きました。 ①変わった事 思えばいくつか転職に伴い大きな変化がありました。 ・業界 サービス業⇨IT ・職種 未経験 ・規模 上場企業⇨ベンチャー ・拠点 支店⇨本社 ざっとあげて4点。こうやってみると、そこそこ変化があったんだなと感じます。 ただ業界や拠点については、そこまで大きな戸惑いはなかったです。 業界に関しては

          転職活動を終えて

          転職活動を始めて①

          初めての転職活動を始めて2週間を経過したので、感想・今後の予定を残しておきます。 思っていたよりもスピーディー! まずはじめに、今回私はdoda(パーソルキャリア)、type転職(キャリアデザイン)、マイナビ転職、以上の3つの転職サービスに登録する事から転職活動を始めました。その中でまずはdodaから電話面談の連絡があり、自分の事前確認が甘かったのもあるが、思っていたよりも転職サイトに登録してからが早かったです。登録⇒電話面談⇒書類選考、までが10日程度でした。 「あっと

          転職活動を始めて①

          去年の後半から今年(2018/10-2019/2)の活動に対しての感想

          ①感想を書く理由  マネです。自身がやったことで得られた気付きをこまめにまとめ、noteに投稿している人が身近におり、自分もやってみようと思いました。そんな軽い動機です。どちらかと言えば、自分自身の頭の整理としての意味合いが大きい内容になると思います。お目汚しでございますが、お付き合い頂ければ幸いです。 ②活動のまとめ  ユニチャームの高原社長の「1→10→100」の努力法則(「思いつくには1の力、実行するには10の力、成功するまでやめないには100の力」という言葉。アイデ

          去年の後半から今年(2018/10-2019/2)の活動に対しての感想

          【番外編】京都より言付け

          今回は京都においてまことしやかに囁かれる「いけず」というものに焦点を当てて記事をまとめる。(ぶぶ漬けいかが=はよ帰れ。は有名か。ただ、実際に使われる事はほぼ皆無だそう。)一部誇張されたものも含んでいるだろうが、個人的に面白いと感じたものを列挙していく。 ・京都人と付き合うようになり、勉強だと祇園や木屋町のお茶屋に連れて行かれた。暫くはすっかりいい気分になって京都人気分を満喫したが、後日友人にお前を誘っているのはお前の無作法を笑うためだとこっそり教えられた。 ・ぼっちゃん、ピ

          【番外編】京都より言付け

          【番外編】山形からのお便り

          今回は番外編で先日山形が故郷の方から伺って興味をもった話しをいくつか紹介していきます。地元の方の間ではメジャーな話なのかもしれないが、私にとってはどれも新鮮で魅力的でした。 ①服部敬雄 山形の首領(ドン)、果ては服部天皇と呼ばれる御仁がかつて山形にいた。 彼の名を服部敬雄(はっとりよしお)という。 日本史のお話しかなと思う方もいるかもしれないが、そうではない。 この人物を人々は称え、そして揶揄し、そう呼ばれたという。先程「かつて」といったが、それほど昔の話でもない。1991年

          【番外編】山形からのお便り

          【100文字で落語】お直し

          ジャンル:廓噺 主要人物:①女房②亭主 あらすじ: 事の起こりは花魁と客引きの若い衆の色恋。これが発覚し、2人は夫婦に。だが金を稼ぐあてもなく、亭主は女房に頼み込んで女郎屋を始める。妬いたらだめよ、と言われつつも客と女房のやり取りを聞くうちに・・・

          【100文字で落語】お直し

          【100文字で落語】芝浜

          ジャンル:人情噺 主要人物:①亭主(漁師)②女房 あらすじ: 女房の機転でぐうたら亭主が更生する話。財布を拾って喜ぶが、翌日財布を拾ったのは夢だと女房に言われる。流石に反省し仕事に励み出す。だがそれは夫の為についた嘘だった。真実を知り亭主は涙を流して感謝する。

          【100文字で落語】芝浜

          【100文字で落語】はてなの茶碗

          ジャンル:滑稽噺 あらすじ:①油屋(主人公)②茶道具屋 とある茶店で「はてな?」と首を傾げながら茶碗を眺めている男。この男実は有名な茶道具屋なのだ。この様子をじっと見ていた油屋の男はあの茶碗は名品に違いないと踏む。茶店の主人に無理に頼んで茶碗を買うが・・

          【100文字で落語】はてなの茶碗

          【100文字で落語】明烏

          ジャンル:廓噺 主要人物:①時次郎(若旦那)②源兵衛と多助(遊び人) 堅物すぎる若旦那を遊郭に連れて行く事になった源兵衛と多助。稲荷参りに行こうと欺して吉原へ。帰ろうとする時次郎を説き伏せ、女郎の元へ。翌朝ヘロヘロになって現れた時次郎。すっかり骨抜きにされたようだ。

          【100文字で落語】明烏

          【100文字で落語】居残り佐平治

          ジャンル:廓噺 主要人物:①佐平次②長屋の住人③店主 あらすじ: 自分の奢りと称し、長屋の連中を連れて居酒屋へ。途中で連中は帰し、実は金がないことを店主に告げる。幇間として働き出すが、次第に引く手あまたに。人気になるはずである。実は佐平治はプロの居残り屋だったのだ。

          【100文字で落語】居残り佐平治

          【100文字で落語】子褒め

          ジャンル:長屋噺 主要人物:①八五郎②隠居 あらすじ: 「一つにしては若い。どうみてもタダだ。」 お世辞を言ってタダ酒にありつきたい八五郎。どうにかできないかと相談し、隠居にアドバイスをもらう。だが、実際にやってみると中々うまくいかず・・

          【100文字で落語】子褒め