Brand 戦略の構築⑤(Brand Identity)
お客様とのタッチポイントよりどう Brand Identity (ブランドアイデンティティ)をどう構築していくのか書いていきます。
最初になぜBrand Identity(ブランドアイデンティティ)構築が必要なのでしょうか。
□Brand Identity(ブランドアイデンティティ)構築による効果
ブランドアイデンティティを確立することで、明確で永続的なブランドガイドラインを提供し、コミュニケーション全体でユニークでありながら一貫したブランドエクスペリエンスを保証することができます。またアイデンティティをしっかりと確立することにより、Brand に関して知識を持ってもらえるだけでなく、尊敬を持ってもらうことができる。
では、ブランドアイデンティティ構築のために検討しなくてはいけない要素は何でしょうか。
まず、下記の6つのタッチポイントについて検討できればいいかと思います。
検討すべきタッチポイント
1. Typography
2. Colors
3. Layout
4. Photography
5. Tone of voice
6. Sounds
では、もう少し具体に踏みこんでロゴ作成について書いてみます。
いいロゴについては少なくとも下記の事項について検討がされている必要があります。
□ いいロゴの必要な要件
1. Saliency(目立ち、視認性を良くする) → 色を使わなくても効果的か
2. Identity(その価値と位置づけを反映しているか) → 時代が変わってもブランドの価値をちゃんと伝えらえているか
3. Awareness(簡単に認識でき、ブランドに帰属の魅力を充分に伝えているか) →印象的でユニークか?
では、いいロゴを作るために Typography と Color 選択をどのようにおこなっていくのかをここからは書いていきます。
Typography
□適切な Typography をすべき理由
受け手はある感情、個性や信頼を受けとったり興味を刺激たりされと、伝えたいテーマを強く印象づけることができます。
それではいくつか海外の事例でフォントの事例をご紹介いたします。
Script
流動的で感情的であり、非常に個人的なムードを作り出します。
例)コカコーラ、フォード、ジョンソンとジョンソン、ケロッグ、バドワイザー、Pinterest、Instagramなどで使用されています。
Serif
人間の目により非常に読みやすいフォントとなっております。
IBMやTiffany&Co、Giorgio ArmaniやVogue、Zaraのような、クラシックでエレガントさに定評のある有名ブランドに使用されている。
Sans serif
クリーンさ、友好的、現代的、時には革新的な価値を伝えるフォントです。
Facebook、Adidas、Microsoft、Nikeなどで使用されている。
Color
□適切な Color 選択をすべき理由
色は感情を呼び起こし、個性を表現するために適切なものを選択する必要があります。適切な色の選択により ブランドの関連付けを刺激し、差別化を加速します。
また、一般的には人は無意識下に内容より前に色をみて、文字などの内容の情報をみます。そのため、色によりブランドに対する最初の判断を下します。また、消費者の約60%が色に基づいて購買を決定しているという研究結果もありその選択には注意が必要です。また、文化によって色による印象の受け取り方も変わりますのでその点も配慮が必要です。
では、USブランドでの色の使い方の例を纏めていきます。
黄色
印象) 楽観的、 透明感、暖かさ
例) Ikea, McDonald's, IMDb
オレンジ
印象) チャレンジャー、楽しさ、陽気さ、自信に溢れている
例) Santa, Nickelodeon, Harley-Davidson.
赤
印象) 赤は興奮、情熱、大胆さ、先駆者のイメージ
例) CNN, The Rolling Stone, Nintendo
紫
印象) 力とステータス、ブランドに知恵をもたらし、市場の他のブランドに対して特定の優位性をもたらす
例) Capri or Barbie, New York University.
青
印象) 信頼、頼りになる
例) Volvo, IBM
緑
印象) グリーンは平和に関連しており、成長のイメージ
例) Tropicana, Starbucks, VP
黒
印象) バランスとコントロール
例) Honda, New York Times, Nike, Apple
ブランドアイデンティティ構築のためにロゴ制作の例を通して、Typography と Color 選択の大切さを書きました。
日本のブランドでの Typography と Color 選択について次は纏めてみたいと思います。
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