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神は細部に宿るが、お客さんは神様じゃない

「こだわり」はなんでもかんでも「こだわる」のがいいことじゃないとは僕はいつも思っていて、前に「こだわるとはこだわらないことを、こだわらないこと」と言うnoteも書いた。

大事なのは「そのこだわりは誰のもの?」と、常に考えることだ。自分の為のこだわりになっていないか?本当にそのこだわりがカスタマーにとって必要なこだわりなのか。
自分のお客さんは、そのこだわりを必要とするか。

もちろんお客さんが「機能的にはそのこだわりは必要ないが、あなたが考えたこだわりそのものが欲しい」状態であれば成立する。

日本のファクトリーブランドさんなんかでは、自分たちの高い技術力をいかした素晴らしいプロダクトを作られるが行き過ぎたものであることが多いと感じる。それに比べユニクロのルメールが監修している「ユニクロユー」は「こだわらない部分」へのこだわりを感じる。そして消費者から必要とされる価格に抑え、価値を生み出している。

さらに今の時代、ラグジュアリー店以外にとって「お客様は神様」ではない。新しい価値を生み出し共感を作り、お店に投票してもらえるようなサービスやプロダクトを提供する必要がある。それは購入してもらう為にこびへつらうのではない。神様に向けるのではなく肩を組んで対等に向き合う「ブラザー」のイメージだ。

なんでもかんでも「神を宿す」必要はなく、しっかり「人」が理解できる範疇で抑えることも重要なはずだ。


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