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強がりの殻を脱がせないで

私は強がり。
強いフリが得意な人。
本当に強い部分もあるのかもしれないけど、そうじゃない部分もある。

「鋼メンタルです!」
なんーて強がることで、虚勢を張って強いフリをしているだけかもしれない。


昨日、一昨日、仕事がたくさん溜まっていたのにも関わらず、夜は全然やる気が出なくて。

だらだらとTwitterを見ながら、ぼーっと考えて。
仕事と偽ってYouTubeを流し見して。
ネットの渦に埋もれていた。

ため息。
ため息しか出ない。

背徳心は、歓喜を押しつぶす。
息抜きになんかならない。
ただただ、自堕落な自分に嫌気が刺すだけ。

弱い。
雨の中で行き場を無くした野良猫のように、意味もなく徘徊する。
彷徨える心。
虚しさだけが残る。

仕事は大好き。
でもどうしようもなく手につかない時もある。

「大丈夫」
「一緒に頑張りましょう」
そんな言葉で励まし合いながら、ともに前進する仲間がいる。
なのに、リアルな私はスマホに向かって目を光らせているに過ぎない。

なんだろう。
幸せなのに虚しさを感じるのは。

消えて無くなってしまうんじゃないか。
ある日突然、リセットされてしまうんじゃないか。

見えないガラスに阻まれたように、心の檻が消えない。
ひとりじゃない。
ひとりじゃないと、否定する言葉が虚しい。

ただただ、不安になる。
誰かを求めたくなる。
求めるために、強がりの殻をそっと脱いでみる。

素肌がさらされる感覚。
強すぎる真夏の日差しに耐えられない、柔肌。
好奇の目、奇異の目、無遠慮に眺める視線の数々。
突飛な行動を取ることでしか、自分を表現できないのか。

ストリップを演じることでしか、振り向かせることが出来ないのか。
堕ちたものだと思う。
堕ちた先には、なにもない。

空っぽの私がそこにあるだけ。
あぁ、だからいつも強がっているんだ。
強がりの殻を脱いだら、私はただの貧相な女。

慰めは要らない。
同情も、なにもかも。
また鎧を纏って現れるから。

どうか触れないで。
強がりの殻を脱がせないで。

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