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経営者のハートを射止めろ

クリエイターは、クライアントあってのクリエイターである。
クリエイターとは、専門作業領域を持つその道のスペシャリスト。

そう書くと何やらご大層だが、無資格でなれる職業でもあるから、いざとなったら誰だってなれちゃったりもする。

私がやってる、ライターもその一つ。
近年の副業・在宅ワークブームに乗り、あくる日突然ライターを名乗りだす人も多い。
ぶっちゃけ、私だってその中の一人に過ぎない。

しかも主婦の傍らのライターワークのため、おっそろしくへなちょこのへっぽこのダメダメライターである。
(言っちゃった)

それでも私が私をライターだと思って胸張っていられるのは、ひとえに働きを買ってくれるクライアントさんのお陰だ。
ありがたいもありがたいも、ありがたい以上に言葉が出ない。

クリエイターの働き方

ご存知の方も多いと思うが、私は100%在宅ライターだ。
家から一歩も出ること無く、スマホ一台で「ライターです」と言い張っている。
だって、それでも言い張れる時代なんだもの。

なんだかんだ、それでも仕事をいただけている分には「ライター」であり続けることができる。

しかし、仕事はどこからやってくるのか?
まあだいたい、お仕事の獲得ルートは大きく三つ。

①クラウドソーシングサービス
②SNS
③知人の紹介

半年前まで、私の仕事は①クラウドソーシングサービスから獲得していた。
はじめは誰でもそうであろう。
クラウドソーシングを利用すれば、誰でも仕事を始めることができる。
そこでは、クライアントが仕事をたくさん発注しているからだ。

クラウドソーシングからライターを始めて、1年半が過ぎた。
いま、①クラウドソーシングの受注を②SNSからの受注が上回ろうとしている。
これは大変、ありがたいことだ。

クラウドソーシングでは、自ら仕事に応募する。
クライアントと諸条件が合致すれば、契約する。
報酬から、クラウドソーシング会社に一定の手数料を支払う。
仕事を欲している者にとってはありがたいが、仕事の幅はそう広くない。
手数料もかなりの負担だ。

一方、SNSからの受注はクライアントとの直接取引。
直接取引だからこその怖さはあるが、手数料は発生しない。
加えて大きいのは、クライアントが自ら足を運んで依頼を持ってきてくれるという点。

こちらから営業に行くか、お客様に自ら来ていただくか。
この差はでかい。

ちなみに、私の場合③知人の紹介からの仕事はごく稀だ。

クリエイターが求められるもの

SNSで発信しているクリエイターを、クライアントはどのように見つけるのか?
これは、はっきり言って謎だ。

どうすれば見つけてもらえるのか?
もうなんだかんだ、とにかく鳴かず飛ばずでも発信を続けるほかない。
そこに正解など無い。

ここで、クライアントの立場に立ってみよう。
クライアントは、企業だったり、個人事業主だったりする。
多いのは、個人事業主や起業したばかりの経営者。

クリエイター=外注先を求める

というのは、自社では補えない部分を補うための解決手段ということなので、大企業からの引き合いは少ない。

クライアントは、多くの場合が経営者だ。
経営者目線で気になるクリエイターをピックアップし、仕事を申し込む。
つまり、経営者の方とお取引をさせていただくことが非常に多い。

経営者というのは、独特の思考をお持ちだ。
たいがい、とても野心的であり、ビジョンが明確に定まっており、やりたいことに対して一途であり、求めるのはクリエイティブな仕事。
歯に衣着せぬ物言いを好み、できる・できないの結論を重視する。

良いものに飢えていて、創造性豊かな思考をお持ちだ。
つまり、無難でありきたりな仕事はほぼ求められていない。
唯一無二のサービスを提供するための仕事の一助として、クリエイターを求めていることが多い。

「仕事を依頼し、報酬を支払う」
そのリスクを取ってでも成したい、もっと大きな事業がある。
クライアントが見ているのは、ライターである私に仕事を託してビジネスがどう動くかという未来だ。

だから、クライアントが口では「おいしいオムライス」を求めていたとしても、ビジネスに合致するのが「激辛カレーライス」だとしたら、「そこは激辛カレーライスがおすすめです」と進言する勇気も必要だ。

もちろん、理由も添えて。

経営者の思考は柔軟なので、理由を話せば十中八九激辛カレーライスをオーダーする。
この場合、なんで激辛カレーライスがマッチしていたのか何かしらの裏付けを提供する。

ビジネスの成功が目的であり、おいしいオムライスを手に入れるの目的ではないということだ。

創造的思考を助ける、ビジネスパートナーを目指す

クライアントが求めるものは、なんなのか。
クリエイターに何を期待しているのか?

失ったパズルの1ピースを再現することなのか
巨大な建造物を築くための設計図が欲しいのか

クライアントが真に欲するものを見抜く目。

クライアントの脳裏を完全に再現するのは不可能だが、求めるビジョンに沿わなければ意味がない。

クリエイターの仕事は、クライアントを助けることだ。
クライアントの描くビジョン。
いまあるものと未来予想図のうち、足りないものを補うのがクリエイターの仕事だと思う。

クリエイターはツールではない。
クリエイターはマシーンではない。
クライアントが求めるのは、無慈悲なロボットではなくて生きたビジネスパートナーなのだ。

だから、クライアントとは切磋琢磨する関係でありたい。
客観的には成果物と報酬で成立している主従関係なのだけど、ビジネスとしては個対個。
単価交渉やら、仕事に対する意見、ときには対立したっていいくらいの関係性。

物怖じしていてはいい仕事はできない。
言いたいことを言い合える状態でなければ、良いものは創れない。

良いクライアントさんは、そういう考え方を持っている人が多い。

これは極論だが、議論や交渉でいちいち目くじら立てるような方とは、お付き合いしなくても困らない。
ちょっと生意気で「なんだコイツ」って思われるくらいふてぶてしいほうが、対等な相手として評価される。
その代わり、「良いものを創る」というそのクオリティだけは絶対に譲らない。
武器は「クオリティ」一択でいい。

経営者のハートを射抜くのは、結局そこだから。

以上は、あくまで私の持論だが。
クリエイターとして、持っていて損はしないと思うマインドである。
これからも、ライターとして日々成長しますのでどうぞお付き合いください。

いつもありがとうございます。

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