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坐禅を2ヶ月続けて思うこと

2ヶ月前に、あるイベントで坐禅の仕方を教わる機会があった。
前から気になっていたので、とても嬉しい機会だった。

そのときに講師の方が言ってくれた言葉が、続けるモチベーションを保ち続けている。
・1日3分でもいいので、継続が大事です。
・難しい時は座らなくても良いです。立っていても坐禅は出来ます。
・坐禅中に、意識が途切れて別のことを考えても良いのです。意識が逸れてしまう自分を許してあげることです。そして思い浮かべた別の考えは、そっと横に置いておきましょう。

要するに 自由にやりなよ ということだと、私は受け取った。
こういうものを習慣化する時(例えば運動とか、switchの健康ソフトとか)必ずと言っていいほど こうあるべき! と考えてしまう私にとって、それは衝撃だったのかもしれない。

ましてや、坐禅ですよ、坐禅。しっかりと型を覚えて正しくやらないと、肩を叩かれて、しっかりとしなさい!と怒られるものではないのですか!?
と変な先入観があっても仕方ないものに対して、自由を許可された衝撃は大きい。

と、いうわけで私はその言葉に甘えて3分でもやることに意味があると思い、愚直に3分ぐらいで坐禅をやり始めたのである。

3分の坐禅との格闘

3分なんて楽勝だろう。と皆さん思うかもしれない。
これが結構大変なことなのだ。

まず私は2歳の娘がいて、家庭がある。
その中で3分でも、意識を集中する時間を捻出するのは非常に困難。思いついたときに、やろう。が出来ないのも障壁になる。娘が起きてる時は色んなことに注意を払わなければいけない。だから、タイミングを見つける必要があるのだ。(むしろその作業が、継続を後押ししたかもしれないが)

そして、怠惰な自分に勝つこと。これも非常に大変。
3分だろうが携帯見たい、映画観たい、ゲームしたいという欲求に勝てない自分に気がつく。こんなにも、「無」の時間を作るのを怠ってたのかと思う。

さらに、同じ毎日が続くわけではない。飲み会がある日もあれば、夜遅くまで仕事する日もある。テーマパークに行ってヘロヘロになってる時もあるのだ。

それでも坐禅の時間を作る。座るのが億劫な時さえある(座らなくても良いと言われているが、それでもなるべく座ってやろうと考えている)

そんな様々な欲求の中、なんとか3分の時間だけでもと思い愚直に続ける。
雑多な思いが心の中で駆け巡ってる。こんな状況で継続に意味があるのかとも思いながら、とりあえず続けてみるのだった。

2ヶ月の成果

ひとまず精神面での変化を報告するのであれば、
何か変わったかは良く分からない

なんだそれは、と思うかもしれないが、
坐禅なので「こんな変化がありました!」と意気揚々と元気よく話すものでも無い気がするし、敢えて言語化するなら、ちょっとはあるかな?という程度で、大々的に報告するような変化は無かった。という報告である。

とはいえ、これではオチが無いので、数値的に分かる変化を1つ報告する。
坐禅の時間が3分ではなく、5分に伸びたことだ
(3分は最低ラインとして、後は気が散ったら止めるようにしてるため正確には4分〜7分あたりを彷徨ってる感じ)

これは本人にしか分からないレベルの変化なんだけども、
3分も耐えるのが必死だったのが、それとなく5分はできるようになった。
は実は大きな変化だったりする。最初に比べて続けたい気持ちが湧いてくるようになったのかもしれない。

そしてもうひとつ。これは坐禅関係あるのかは分からないけど、この2ヶ月間精神は安定している。変に追い込まれる気持ちにもならないし、凹みすぎない。
元々そういうちょっと能天気な性格だったこともあるが、それに拍車が掛かってる感じ。
これは何が言いたいのかというと、坐禅して、毎日を生きやすくなったかな?という話。向き合い方ひとつな話なので、精神的なところは人によると思うけど。

続けてみて良かったか

これは確実に言えることなんだけど、続けて良かったと思う。
継続が苦手だった私が、継続できていることがあるのは自信にも繋がっている。
また、関係性は不明だが、前より気持ちが発散することがない。
私にとっては嬉しい成果だ。

最近見た動画で、お坊さんがこんなことを言っていた。

坐禅以外することがない。

これは無欲の境地という話なのだが、そんな精神にはなかなか成るのは難しい。
あれもしたい、これもしたいという無限の欲求が、心の深淵から湧き出るのを防ぎきれていない自分がいる。

だが、人間が目指すべき姿はそこなのかもしれないとも思ったりする。
何が正しいか分からないし、何かが正しいという考え方自体無意味なのかもしれないが、私は今日も坐禅をする。遠い未来にある、何かに気付いた自分のために。

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