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子どもには「なんとかなる」と言うのは危険!

ようこそ♪ちぇしるシェアへ!
*FPよりこ*です。
(ちぇしるとは知識、知恵の言葉から作った造語で、お金の情報や知識などをシェアしたいと思っています。)

今日は、私自身、幼少の頃からFPの勉強をするまでとても悔やまれることがありますので、それをシェアしたいと思います。

それは「人生なんとかなる」と言う言葉。

根本的にはなんとかなるのかな?いあ〜〜、どうなのよ?

私が生まれ成長してきた時代は、高度成長時代の中盤から後半、安定期に入り、そしてバブル崩壊からのデフレ期です。デフレに入る頃に結婚したことになります。
私の家族は地方公務員の父と、当時は一般的な専業主婦の母、長女の私と妹が一人の4人家族です。

幼稚園、小学校の頃で強烈に覚えていることは、
一般の家庭は、専業主婦のお母さんがいるのが当たり前で「正常」であり、
お母さんが働いている家庭はおかしい、かわいそうだ。
と言う感覚と考え方でした。

今では、なんということを言うんだ?!と非難轟々ですよね。
でも、もしも、これを読んでくださっている方で、同じ年代であれば、その感覚を覚えている人も多いのではないでしょうか?

また、高度成長期の後半でしたから、公務員であった父の給料は若いうちは少なかったかもしれませんが、年功序列と時代の流れで給料も高くなって行きました。
ですから、我が家は母が一度も働くことがなくても、私は私立大学、妹は私立音楽大学に進むことができました。奨学金も借りませんでした。

ただ、それには父の底力があったからなのですが、それは、またいつか書きたいと思います。(住宅ローンという重荷を背負うことなく持ち家を造ったことです。)

私は愛情溢れる家庭で育ちましたが、その分甘えていたのもあるでしょう。
また、両親を見てきたので、働いていくと給料も多くなり、生活も困ること無く、少しの贅沢も楽しめるものだと思いこんでいました。私と同級の人たちも、「大人になるとは?」「まぁ、なんとかなるじゃない?」と難しく考えることもありませんでした。

残念なことに、私はお金についての情報や知識に疎く、社会、経済についての興味もありませんでした。

なんとかなるから。

時代は変わります。
良い方向に変わるのであればなんとかなるでしょう。
また、自身が死んでも多く残せるような財産があるのであればなんとかなるでしょう。

でも、時代は悪い方に転がりました。

今、私の大切な息子の将来を思案してみると、決して「なんとかなるよ」と彼には言えないのです。

反対に、「備えよ!」「防御せよ!」「案ずるより行動を!」と夢のない言い方になってしまいます。

日本の将来は今のままで行くと人口減少、少子高齢化、そして、地学的に災害も多いので、何が起こってもおかしくないです。
また、人は楽な考え方の方に寄っていきます。
例え、「これからの経済の行方をみれば、お勤め以外にもなにか収入を得られる事を見つけてください!」とセミナーや講演会でFPなどに言われたとしましょう。でも、すぐその後で、そのFPが

「まぁ、将来はわかりませんからね~。なんとかなると思います。」
とお茶を濁した場合、受講者は「危機感」より「楽観」を選ぶでしょう。

なーんだ、なんとかなるやん♪
お金の専門家が言うんだから、きっと大丈夫よね。

そんな考え方で失敗してきた私です。
今では新たな大失敗はないと思いますが、何より、これからの日本を担う若者である息子には、私がFPとして得た知識と情報をどんどん伝えていっています。

これからの日本は更に厳しくなるかもしれない。
でも、どんな状況の中でも生きていくための、お金を稼ぐという力をつけるように。そして、せっかく与えていただいた人生だから、いろんな事があるでしょうけど、しっかり自分で道を開きながら楽しんでほしいのです。

子どもは親を見て育ちます。
親は子どもの今、近い将来、そして成長後の将来を期待し、また不安にもなりそれでも、きっとこの子は無事人生を全うしてくれると思いこんでいるものです。

しかし、生きていく時代の環境や経済状況、それによって個人にかかってくる様々な「しんどさ(苦しさ)」(税金、社会保障などなど)をどのように受け止め収めていくのか、しっかり知り、考え、対応していかないといけません。
それは、子どもが直ぐに理解して立ち回れるわけがないので、まずは親がもっと「お金の流れ」について興味を持ち、しっかり理解して子どもに伝えていってほしいと思います。

人生はなんとかなるもんだよ。

とよく言われるフレーズ。
今の時代、気軽に子どもに言えますか?



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