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美しい海水浴場から原発が見える

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子ども達を連れて海に行ってきました。
滋賀からは北に向かって山を越えればすぐに福井。
今回は敦賀市の気比の松原海水浴場に行ってきました。

よく行くのは気比の松原を少し越えたところにある美浜町の水晶浜海水浴場なのですが、野生のイルカが出て噛まれたりぶつかられてケガをする事故があったそうで、Googleマップに「臨時休業」が表示されていたので場所を変えました。
ただ、今、確認のためにあちこちのホームページを見ていると、「Googleマップに臨時休業と書かれていますが営業しています」と書かれていました。

5年ほど前に行った時には子ども達は皆、水を怖がり、砂浜で砂遊びをするのがほとんどでした。
水に顔をつけることは全く出来ませんでした。
今回はスイミングスクールに2年通った成果か、浮き輪を使いつつも楽しそうに遊んでいました。

水晶浜海水浴場に行くと、沖合に美浜原発がハッキリと見えます。
また海水浴場への道中にも原発関係の資料館などがあります。
公共施設に目を向けると「電源立地開発・・・交付金」と書いてあるので、原発関係で下りてきたお金で作られたことが分かります。
やはり福井県は原発と共に歩んできた自治体であることがよく分かります。

東日本大震災による福島第一原発の事故などを見ても、原発が無い方が良い、ということは誰もが言えるでしょう。
その代替の発電をどうするのか、などは私自身は答えを持っていません。
ただ、国がいつか原発を廃止するという方針を出した時に、多額の交付金が無くなる福井県は次にどんなビジョンを持つのだろうか、いや、何か持つことが出来るのだろうか、と考えてしまいます。

これは私の街に陸上自衛隊駐屯地や演習場、航空自衛隊の基地があり、防衛省関係の交付金や補助金が下りてきていることとも関係があります。
演習場からの砲弾の事故などの問題もありますが、前述の交付金等の恩恵を受けている面もありますし、駐屯地に勤務する自衛隊の方の一部は市内で家を買い、定住され、本当の意味で市民となっています。

自衛隊の再編計画が発表されては、私の街の駐屯地の部隊もどんどん縮小されている現状があります。
いつかは自衛隊がいなくなるのかもしれません。

その時に街としてどんなプランを描いていくと良いのでしょうか。

原発にしても、自衛隊にしても、米軍基地にしても様々な問題を抱えています。
存在することによって発生する問題もありますが、地元自治体が交付金や補助金で依存する状態となっている面もあります。
外から見れば、依存はいけないからさっさと止めてしまえ、となるのかもしれませんが、地元自治体にすれば止めるにせよ軟着陸させて欲しいところです。

色々な要素が絡み合い、あちらを立てればこちらが立たずの話になります。
だからそのままにしておけばいい、とは言いません。
ただスパッと割り切れる話では無いな、と水晶浜からの美浜原発を見る度に感じます。

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