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運を拾っている

遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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家の中で子どもたちがちり紙をゴミ箱に入れずにそのままにしていると、しばしば私のカミナリが落ちます。
「このちり紙を使ったのは誰や〜(怒)」というと、長男や長女は「僕(私)じゃない」と言いますが、次男は「捨てておくわ」と動き出します。
ちなみに多くのケースは長男が使って放ったらかしにしていて、白を切っているものです。

次男は雷が落ちた時だけでなく、たまたま落ちているゴミを見つけても捨てに行きます。
私たちからの「ありがとう」という褒め言葉に鼻高々なのが、なかなか可愛いです。

ゴミを拾う、と言えば、野球のWBCで日本代表のコーチも務めた白井一幸さんの著書の中に書かれた大谷翔平選手の姿です。

神「その通り。実は、高校時代から彼は「世界一の選手になるには運が必要だ」と言っています。プロに入ってからの彼を観察していると、彼は道端だろうが、グラウンドだろうが、ベンチだろうが、ゴミがあると必ず拾います。誰が捨てたゴミでも関係ありません。これは、なかなかできることではありませんよね。」

鬼「すごいな。」

神「それで、私言ったんです。「君は素晴らしいな。なんでそんなにゴミを拾えるんだ」と。すると、彼は「白井さん、これゴミを拾っているんじゃないんです。私、運を拾っているんです。だから、楽しくてしかたがないんです」と言ったんです。

白井一幸著『神コーチング 人が育つ言葉』、日系BP

たまたまこの本を読んでいたおかげで、笑顔相続道の最終回で小川実先生が「皆さん、運を手に入れる方法を知っていますか?」と聞かれた時にただ一人手を挙げる事が出来ました。

運を引き寄せるのはゴミを拾う事だけでは無いと思います。

先日、Newspicsで岡田武史元サッカー日本代表監督が、レーシングドライバーの佐藤琢磨さんとデロイト トーマツの佐瀬真人社長と対談されていた中で、

「森保ジャパンが運が良かったと言われる。そういう面はある。でも、運を引き寄せるために、本当に小さなことをキチッ、キチッとやっていく。まぁこんなもんか、というものを無くしていく。それをやっている人にだけああいう運がもらえる。」

「グラウンドを選手を走らせると、多くの選手が示したコースより少し内側を走る。指摘しても「大して効果は変わりませんよ」と言われる。でも、一人がそういうことをやって運を逃してW杯に行けないかもしれない。それをちゃんとやっているチームとやっていないチーム、コーチに言われてやっているチームと自分たちでやっているチームでハッキリと勝率に差が出ている。でも、自分はそれを伝え切れていないところがダメだ。」

Newspics

と言っておられました。

この話、運という曖昧模糊なものでまとめてしまうと、分かりにくいのだと思います。

やってもらやらなくても大して差がないような事を、誰も見ていなくても最後まで一生懸命やる。そういう人を周りはどう見るでしょうか。
努力し続ける事を評価もするでしょうが、誰も見ていないところでもやる人として「信頼」すると思います。
「信頼」される人とされない人ではどちらが成功の確率が高いでしょうか。

また、グラウンドのゴミを拾うという事は、細かな点まで注意しているという事です。
清掃業者のようにゴミだけを探そうとしているのではなくて、野球をする中でもゴミを見つけられる訳ですから、俯瞰しながら細かな点まで注意が行き届いています。
相手投手や打者の細かな様子に気がつく選手は、成績が上がる確率も高いのではないでしょうか。
また、相手の事だけでなく、チームメイトのことも気がつくので、チームの一体感や実力の底上げにも貢献する事でしょう。

そういえば次男は日々ニコニコして可愛がられ、ゴミを含め周りの事に気がつくのでさらに褒められ、笑顔が増えて、またニコニコ笑顔になる好循環にいます。

誰に対しても笑顔で愛想良く過ごし、仕事には一生懸命頑張り、人が見ていないところでも努力する。
勤勉とか誠実と言った言葉で言われる事が結果的に、ビジネスの成功に繋がるのは「運を拾っている」からなんでしょう。

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