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リノベーションの可能性【コラム】

皆さん、こんにちは。谷崎です。

中古物件の間取りや内装を大きく変えるリノベーション。
近年一般的になっていることもあり、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

リノベーションの概要や、どのような事例があるのかといった情報は多くありますが、今回はリノベーションを取り巻く環境に注目してコラムを書いていきたいと思います。
リノベーション普及の背景から知ることで、自分たちにとってのメリットやこの先の可能性などを俯瞰して見ることが出来るため、是非多くの方に知っていただきたい内容となっています。



リノベーションはなぜ広まった?

リノベーションが注目され、普及した背景にあるもの。
その大きな要因の一つは、共働き世帯の増加が考えられます。

夫婦が共働きをするようになったということは、郊外に広い家を買い、夫が時間をかけて通勤し、妻は家で子育てをする、という以前は多数派だったライフスタイルが必ずしも一般的とは言えなくなったということです。

働きながら子育てをするとなると、夫婦ともになるべく職場の近くに住みたいという希望が出てくるでしょう。
つまり都心部の駅近の立地を理想とする人が増加傾向になっていくのです。

都心で、かつ駅の近くに住むとなると、マンションの需要が高まります。
それに伴い、マンションを買うという選択肢も一般的になっていきました。

以前は、住宅購入の選択肢は新築戸建てがスタンダードで、マンションは少しそれに劣るというような印象がありましたが、今はそうではなくなってきています。

しかし、マンションは立地がよくても、間取りや内装を自分たちらしくすることは出来ないというデメリットがありました。
その問題を解決出来るのがリノベーションなのです。


理想のライフスタイルを叶える手段

立地も重視しつつ、自分たちらしい自由度の高い住まいを実現したい、という良いところどりが出来るのが、リノベーションの最大のメリットです。

予算内で、建物にこだわりたいとなったら立地は諦めなければいけない可能性もありますが、中古マンションであれば、好立地でも物件価格をある程度抑えることが出来ます。

建物の面でもメリットがあるでしょう。
マンションの場合はワンフロアが前提のため、感覚としては平屋と同じになります。
つまり都心部に平屋を作る、という贅沢なことが出来ると言えます。

このように、立地と建物の自由度の面で理想のライフスタイルを実現出来る手段としてリノベーションが普及していったと考えられるのです。


リノベーションのこれから

今まではリノベーションという選択肢が浸透していった背景や理由について考えてきました。
では、この先もリノベーションの需要は拡大し続けていくのでしょうか。

必ずしもそうではないかもしれない、というのが私の考えです。

リノベーションが普及したことで、駅近の中古マンションが少なくなってきているという現状があります。

さらにマンションの耐震性能が向上していくことによって、中古マンションと言えど、値段が下がりにくくなる傾向にあるということも考えられます。中古マンションであれば、立地が良く価格もお手頃、という前提だったのが、新築との価格差がそこまで見込めなくなってきているということです。

そうなってくると、マンションという選択を変えず、駅徒歩15分程度まで範囲を広げるか、そこまで離れてしまうのであれば新築戸建てでもいいのではないか、という悩みが生まれてくるでしょう。

もちろん、リノベーションが理想のライフスタイルを実現出来る手段の一つであることは変わりがありません。
しかし、以前よりもさらにきちんと自分たちの価値観を深堀りして選択していくことが重要になっていくのではないかと考えています。


まとめ

リノベーションが普及していった背景と、その延長で将来の可能性を考えることで、より自分たちの理想のライフスタイルを実現する選択肢の幅を広げて考えていけるのではないでしょうか。

ただ、絶対的な正解はないため最終的にどのような選択をするかは、やはり自分たちの価値観を整理していく必要があります。

フリーダムアーキテクツはREDESIGNというリノベーションブランドも展開しておりますが、最初からリノベーションを希望されるお客様もいれば、最初は注文住宅で考えていたけれど、価値観を整理していった結果リノベーションを選択されるお客様もいます。

価値観の整理を大切にし、注文住宅とリノベーションの両方の選択が出来るということはフリーダムアーキテクツの特徴でもある、ということは、是非覚えていただけたら嬉しいです。


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