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シン・解釈日本史〜旧石器時代編〜



 和の国、ジャパン――――――。


 現在我々が当たり前のように暮らしているこの日本という土地は、そもそもどうやって誕生したのか読者諸賢の皆様はご存じだろうか。


 『古事記』によれば、「イザナギ」や「イザナミ」という神によって日本列島がファンタジー的に生み出されたという。


 しかし世の中には

 「現実はファンタジーではない!幻想で何もかも誤魔化すな!そうやって妄想の世界に生きているからお前はもう五十路の独身だというのに『モニタリング』を毎週録画して観ることだけが生き甲斐の腐った人間になってしまったんだ!同窓会に行くと皆子どもの受験の話とかしてるだろ?それに対してお前は手持ちの話のネタが『川口春奈ちゃんのYoutubeチャンネルって頻繁にラーメンとか食っててなんか親近感湧くんだよね笑』みたいな猛烈に薄っぺらいモンしかないじゃないか……それで良いのか?お前の人生、それで良いのか?」

 みたいなことをズケズケと言ってくる、堅物説教オッサン学者が少なからず存在する(ちなみに筆者は27歳独身男性であり流石にまだこの域までは達していない)。


 そしてこういうオッサン学者が真面目に考古学してみた結果、1万年以前昔にユーラシア大陸だったものが気候変動により分かたれ、「列島」の形を取って出来たものが現在の日本っぽいね~、ということがわかったらしい。

 「旧石器時代」は、この日本列島が完成する前の1万年以上前の時代を指すということで、地質年代(理科用語)においては「更新世」と呼ぶ。それに対し、現在の日本に至るまでの地質年代は「完新世」と呼ばれる。
 つまり今現在我々は完新世を生きている、という訳だ。知らんけど。



 当時は非常に気温が寒冷で、「旧石器時代」はまたの名を「氷河時代」とも呼ばれていた。

 温暖化により海面が上昇するという事象の逆で、あまりにもゴッサムシティ(※極めて寒い地域の意)だったために海面は低下しており、それ故に現在でいうところの北海道や沖縄はまだ大陸と地続きの状態にあった。

 また、北にはマンモス、南にはナウマンゾウなどが生息していたらしく(長野県の野尻湖からナウマンゾウの牙や打製石器が出土しているのだ)、日本に初めて住みついた人類はこういう大型獣を追ってやってきたと考えられている。

 しかしいくら狩猟のためとはいえマンモスとかナウマンゾウみたいなドデカい動物を見て追いかけようと思うかね普通。

 当時はそこまでの危機意識を持てるほどまだ人間の脳が発達していなかったのだろうか。
 恐怖を感じるためには知性が発達していないといけないみたいな通説があるが、それに則れば旧石器時代の人間は頭スカスカのアホだった可能性が高い。知らんけど。


 しかしそれでも狩猟をするために素手で戦うのではなく武器で戦った方が良いことぐらいは流石にわかっていたようだ。

 黒曜石
讃岐岩から作られた打製石器(石をうち欠いて作る石器、すなわち旧石器)が出土しているのがその証拠である。


 この打製石器が初めて発見されたのも結構な歴史的意義があって、そもそも長い間、旧石器時代の日本は火山活動が活発で人類が生活できるような環境ではないと考えられていた。

 だからもともとは「旧石器時代」というのは存在せず、人類が生活を始めたのは「縄文時代」からだというのが定説であった。

 しかし太平洋戦争終了の翌年にその定説を覆す出来事が起こった。

 相沢忠洋という独学で考古学を学んでいた人物が、群馬県の関東ローム層で偶然人が加工した形跡のある石を発見したのだ。

 これにより「旧石器時代」の存在が証明され、その群馬県の遺跡は「岩宿遺跡」と名付けられた。まさに世紀の大発見である。アマチュア考古学者をバカにしてはいけない。

 それと同じく私のようなアマチュアnoteクリエイターの記事を「無料で読めるから」と言ってバカにしてもいけない。私が未来でノーベル文学賞を受賞する可能性も決してゼロではないのだから。

 プロアマを問わず偉業というものは成し遂げられるのだ。

 こうして世の考古学者たちは「旧石器時代」についての研究に着手することが可能になった。しかし、実は未だにその多くは解明されていない。

 人類は「猿人→原人→旧人→新人」と進化の一途を辿っていくが、日本では未だに新人よりも古い段階の化石人骨が発見されておらず、その新人の人骨の発見数も、沖縄県の『港川人』静岡県の『浜北人』という数例に留まっている。
 この『港川人』とか『浜北人』は最初見た時そういう地名かと思ったんだけど、どうやら見つかった人骨を総称してそう呼ぶらしい。知らんけど。

 ちなみに沖縄には人骨が多いのだが、これにはちゃんとした理由がある。

 沖縄はサンゴ礁が隆起して出来た石灰岩が広く分布しており、石灰岩には骨を風化から守る性質があるため、長い年月を経ても人骨などが朽ちずに残りやすいのだという。

 だからもし物騒な事件に巻き込まれてヤベー奴に「東京湾に沈めるぞゴルァ」と脅迫文句を吐かれたとしても、海人の誇りにかけて島唄を力の限り熱唱し続ければ問題ない
 そうすれば相手をマインドコントロールして東京湾ではなく沖縄の海に自身の身体を沈めさせることが可能だからである。
 そして後に沖縄の海で発見された人骨から警察が身元を特定して、犯人逮捕のための重要な足がかりとなり得ることが出来るのだ(マジで唐突に差し挟まれるこの意味不明なくだり要らなかったね。ってか問題ないとか言っときながら結局普通に海に沈められて落命してんじゃねーか)。


 あとわかっていることは、「更新世」を生きた人々は一カ所に定住することなく、頻繁に移動を行っていたということだ。

 そういえば最近読んでいる『暇と退屈の倫理学』という本にも同じようなことが書いてあったが、その感想はまた改めて別の記事で書くとしよう。



旧石器時代には、まだ多くの謎が残っている。



 (強引な締め方だが)縄文時代編へつづく…………



※当記事はこちらの『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書』を参考に書かれており、より具体的で正確な情報をお求めの方は直接こちらをお読みください。

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