見出し画像

無意識が差をつける



2年間会えていなかった友達と再会し、積もる話をスターバックスでコーヒーを飲みながら時間も忘れて話し込む。


この一連の流れでどれだけ無意識で行なっていたものがあると思いますか?


反対に意識的にしていたことはいくつあると思いますか?




人は日常生活で思っている以上に無意識に支配されています。めちゃくちゃな極論を言えば、まず心臓を動かしているのも内臓が消化活動をしているのも無意識です。


全てのことを意識的にやってと脳から言われたら、すぐ死ねる自信しかないです。無意識ありがとう。




基本的に自分たちが意識して行なっていることは、物体を知覚→行動の選択→脳からの指令で実行という認知過程になっています。



サッカーで言うところの、ボールを受けて周りの状況を把握する→パスorドリブルor シュート→実行という認知過程です。最近よく聞くようになりましたよね。



ただ実際にはたくさんの場面でこの「行動の選択」という顕在的な認知過程の部分をすっ飛ばして、知覚→即実行を行います。


そしてそれは当たり前ですが意識的に行うものと比べて圧倒的に実行スピードが速いです。具体的な数字でいうと意識下で情報を処理できる量が1秒間で50ビッツに対し、無意識下だと1100万ビッツになります。(ここの数字は色々な説がありますが基本的には意識下で100ビッツは超えません)



意識的にサッカーをしている時点で、無意識的にサッカーをしている人には追いつけない


の、かもしれません。



頭で覚えたり、意識下で練習をするものは大脳が担っています。


そして無意識的にする運動スキル(自転車など)は大脳での学習を重ねた上で、小脳が運動モデルをコピーし意識せずに効率的に体が勝手に動くという仕組みを作ると言われています。

そしてこの小脳の働きは運動だけでなく思考機能の部分でも働いています。例えばプロのデザイナーさんがクライアントと話をして瞬時にたくさんのアイデアを出す一方、素人は1つアイデアを出すのにも時間がかかりますよね(意識しているから)。後は自分の好きなことならいくらでも話せるのに、興味のないことは意識して何かを考えないと話が持たないとか。



そういう風に考えると選手としてもどれだけのモデルを大脳から小脳にコピーさせて無意識下でプレーさせるか。コーチや監督もどれだけ勉強や経験をして試合中や練習で無意識的に判断を下せるか、アイデアを出せるか、を考えるのも面白いかもしれないです。



歴史的にもマリービリティ(学習や経験によって脳は生涯成長し続けること)が高い生き物が生き残ってきたと言われています。


サッカーの世界でも学び続けないと取り残されていく一方なのかもしれないです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?