見出し画像

こんにちは。
私は、ほぼ毎日鉄道の事を考えているドボジョです。

みなさんは「分岐器(ぶんきき)」ってご存じでしょうか?
鉄道の路線が2方向に分かれていたり、大きな駅に到着する際にどのホームに入るのか分かれていたりしますが、その方向付けをしているのが分岐器です。
通勤・通学で鉄道を利用されている方の多くは、1日に何度もこの上を通っているはず。結構身近な存在です。分岐器の種類や動作については、ドボ鉄Takashiさんの記事

や、既に他のYoutube動画で詳しく説明されていますが、「ではどうやって作られているのか?」というのはあまり知られていません。

今回は特別に分岐器を製造している工場に潜入(YouTube初!)し、中の様子を見学することができました!

分岐器がドーーン!と鎮座している様子を眺めるだけでも楽しいですが・・・さらに楽しくなる私の推しポイントは5つ!

分岐器の先端から。これが分岐器の「断面」

【0:48頃】こんな角度から分岐器見ることある!??分岐器の「断面」。組み立てる時は、レールを下に敷いて、マクラギを床から浮かせて作るんですね~

分岐器のポイント部。動くのは、ここだけ。

【1:37頃】ポイント部(稼働部分)って、こんなに複雑な形状をしているんですね。よく見るとレールに番号や目盛りが書かれています。小学校のプールよりも長い、巨大な設備ですが、ミリ単位の細かな検査を受けてから出荷されるとのこと。まさに巨大な精密機械です!
現在駅の構内等で活躍中の分岐器も同様に、細かな日々のメンテナンスがされているからこそ、問題なく動いているんですね。

ポイント部が左右に動きます

【3:46頃】実際に使われる際は信号システムと連動したモーターによってポイント部分が動きますが、工場では動作試験用のポンプを使って動かしていただきました。

ロボットアームによるボルト製造過程

【6:02頃】ボルトの製造過程。ロボットアームの動きに“釘付け”になりました!取材班は全員「これ、ずっと見てられるやつだ・・」と言いながら、ボルトが山積されていく現場から離れられませんでした。

特殊なレールを前に話し込む3人

【6:42頃】大人3名が「接着絶縁レール」の前で話しこむ動画はyoutube界広しと言えどもここだけと思いますが、これも鉄道を支える超重要設備の1つ。レールにメモ書きされた数字や記号の数々から、完成までに色々な測定や検査を経ているのが分かります。

動画内の説明にもありますが、見学した分岐器はこの後、必要な検査を受けて一旦解体され、設置される付近の現場まで運搬されます。その後現場で組み立てを行い、夜間のうちに線路内に敷設されるようです。今頃はもう、どこかの駅で線路の一部となって列車を支えていることでしょう。
列車の先頭車両に乗る機会があれば是非、分岐器を探してみてください。

参考に・・・分岐器が線路に敷設される様子は、こちらで紹介している動画が迫力満点です(今回見学した分岐器とは別のものです)。

ここでは巨大な鉄道クレーンを使用していますが、分岐器の敷設方法は他にも色々あるのです・・・が、これについてはまた別の機会に!


文責:N.F
毎日鉄道のことを考えているドボジョ。

タイトルのステキ絵:ドボクなイラストのコジオさん。