強迫性障害のきっかけと逸れまくった話


関東在住32歳、強迫性障害です。
﹅です。何と呼んでいただいてもかまいません!


早速だけど。
強迫性障害と診断をもらったのは、多分8年くらい前。

正確にいつからだったかは覚えていないけれど、
多分中学生くらいの頃だったと思う。
何度も手を洗うのが止められなくなった。
というより、後述する特定のことをしたあとに何度も手を洗ったり、お風呂に入ったりしないと居られなくなった。

まずはそうなったきっかけを書いていく。
本当に良い話じゃないから、しんどくなった人は読まなくて大丈夫です。



小学2年生の頃、いつものように下校していた時のことだった。
最後2人になった友だちと、いつもの角でいつものようにまた明日ねと別れ、そこからは1人で家までの道を歩き始めた。

友だちと別れた場所から自宅までは、100mくらいだと思う。小学2年生の足ではそんなに早くは着かないけれど、大通りを真っ直ぐ100m程度歩くだけ。歩く人はそんなに多くないけど、車も沢山通っていて、かなり開けた場所。それも小2の下校時間、まだまだ明るい時間だった。

私の自宅は、大通りに面したマンション。
1階にはロビーと駐車場や駐輪場、ゴミ捨て場なんかがある。
私が歩いてくる側に駐車場があって、親の車も停まっていた。

能天気な小学生の私が、その駐車場の前に差し掛かり、もうすぐ帰宅というところだった。私の家の車の、本当にすぐ近くだったと思う。
知らない男性(当時で多分20代後半〜30代くらいだったように思う、定かじゃないけど)に声を掛けられた。

「お菓子あげるから、おいで。」
今になって思えばどう考えても怪しいんだけど、お菓子が大好きで本当に何も分かっていなかった小学生の私は、あっさりとついて行ってしまった。

駐車場の奥に、多分土嚢だったと思うんだけど、それが積まれていて。その上に座るように言われて、勿論従った。お菓子が食べたかったから。

忘れもしない次の1言は、「キャンディをあげるから、目を瞑って口を開けて」だ。
私は従い、言われた通りに目を閉じて口を開け、キャンディを待った。

もう察している人も居るかもしれないが、私の口に入れられた物はキャンディでは無かった。

明らかにキャンディより大きいし、甘い味もしないし、口も閉じられない。
びっくりして目を開けると、目の前は黒いもじゃもじゃだった。

口に入れられたのは、男性器だった。
父も兄も居るから、見たことがないわけではなかったけど。当時は性器という認識も無かったし、口に入れるなんて思っていなかった。

私の頭はパニックだった。
何が起きてるのか、よくわからなかった。
でもとにかくこわくなって、咄嗟に口を閉じてそれを噛み、怯んだ瞬間に走って逃げた。

家の駐車場だったのがラッキー、とも言えないが、子どもの足でも逃げられる距離だった。相手が追いかけてきていたかは、必死だったからわからないけど。
私はとにかく走り、マンションのロビーに飛び込み、エレベーターに乗った。

何とかそのまま自宅に入ることができて、安全な場所に逃げられた。

だけど、こわかった。
全く意味は分からなかったけど、ただただこわかった。
こわくて泣きそうなのに、涙を必死で堪えていたのを覚えている。

帰宅したときには母親が家に居たけど、私は言えなかった。この事を親に言えたのは、私が大人になってからだった。

何であの時言えなかったのかは、あまり覚えていない。
こわくてそれどころじゃなかったのか、親に心配をかけたくなかったのか、悪いことをしたんだと思って怒られたくなかったのか。その全部かもしれない。

明らかに私は涙目だったし、親もどうかした?と言ってくれていた。
だけど私は、目が痛いだとか理由をつけて誤魔化していた。


ここまでが、きっかけになった出来事の話。
この出来事から20年以上が経つけど、詳細に書けるくらいには記憶に残っている。

土嚢に座った時のひんやり感も、驚いて目を開けた時のもじゃもじゃの視界も、こわくてパニックでめちゃくちゃ速かった心臓の音も、性器と一緒に口に入ったであろう毛でじょりっとした口の中も、帰宅して親に目が痛いと誤魔化しながら窓の外を見ていたことも、その景色も。

幸いフラッシュバックのようなことはあまり起きないけど、今も覚えている。
出来るなら忘れたいけど、多分これからも一生ついて回るんだと思う。

病気そのものの話とはズレるんだけど、マジで皆気を付けた方が良い。当たり前なんだけど。

悲しいことに子どもでも大人でも、女でも男でも、誰であろうと被害を受けることは有り得てしまう。

「私は可愛くないから大丈夫」
「俺は男だから大丈夫」
「うちの子はもう小学生だから大丈夫」
なんてことは有り得ない。

勿論犯人が100悪いんだけど、「〇〇だから大丈夫」なんてことは絶対に無いということを、どうか覚えていてほしい。「〇〇だから」は、被害を受けない理由にならない。

最近は性加害のニュースも多いし、そんなことは知っているという人も沢山いると思う。
でもどこかで、「私に限って」「俺に限って」「うちの子に限って」と思っている人も居ると思う。

何度でも言うけど、犯人が100悪いのは大前提として。
出来る限りの自衛はした方が良いと思う。

あまりにも突然で、何も出来ない場合も勿論あると思うんだけど。
防犯ブザーを持ち歩くとか、夜道を1人で歩かないとか、護身術を身につけるとか、何でもいい。
親御さんなら子どもに知らない人について行かないということを、出来ればついて行ったらどうなるのか、怖い目に遭うということを執拗いくらいに教えてほしい。

私も知らない人について行かないとは、家だけじゃなく学校でも言われていたと思う。
でも小学2年生の私は、多分よく分かっていなかった。
ついて行ってどうなるかなんて分かっていなかった。お菓子をあげると言われて、疑うこともなかった。
不審者は不審者の顔をして近付いて来ないということを、身をもって学習した。
ついて行ったことをとても後悔したし、ものすごく反省もした。

知り合いから被害を受けることだってあるし、去年芸能界で起きた騒動みたいに信頼していた大人から被害を受けることだってあるかもしれないし(この件は私には事実が分からないので、あるとも無いとも思ってません)、5歳児の性加害なんてことも話題になったように、子どもから被害を受けることだってあるかもしれない。
これはまた話が逸れて申し訳ないが、子どもへの性教育ってすごく難しい課題だと思うんだけど、自分の子どもが加害側にならないように、自分の子どもが被害を受けないように、どうか学校や親御さんたちは、しっかり子どもに性教育をしてあげてほしい。難しいけど。話逸れてめんご。

いつ何が起きるかなんて、誰にも分からないんだけど。
だからこそ、出来る範囲の自衛は絶対にしておいてくれ、という話。

もう1つあるんだけど、もし被害に遭ってしまった場合、出来ればなるべく早く警察や親に話してほしい。
言い難いということは承知なんだけど、私はあの時すぐに親に言えなかったことを後悔しているから。

何故なら、当時はそこ迄の考えは全くなかったんだけど、あの時すぐに話していれば、犯人を捕まえられたかもしれないと思うから。
犯人を捕まえて罪を償ってほしいとか、そういうのも勿論あるんだけど。
あの犯人がその後同じようなことを繰り返していたかは分からないけど、大人になってそういう可能性もあると思った。捕まえていれば、その可能性も無くなったのにと思った。
自分が被害に遭ったことはもう変えられないけど、捕まえていれば他の誰かが被害に遭う可能性を消すことが出来たのに。勿論分からないんだけど。もし誰かがあの犯人に同じことをされていたらと思うと、本当に話していれば良かった、と思う。

ただ先述した通り、言い難い。本当に。
めっちゃわかる。私も言えなかったんだもんよ。
だからあくまで出来れば、の話。

言えないことは悪いことじゃない。
寧ろ言い難い風潮の社会が悪い。
何で被害を受けた方があーだこーだ言われなきゃいけないんだ。
ただでさえ嫌な思いしてんのに、そこに嫌なことを上乗せしてくる奴の神経どうなってんの?お前も悪いってマジで思ってんの?セカンドレイプって知ってる?いやそりゃ私も馬鹿だったと思うよ、小学生とはいえお菓子に釣られてついていくなんて。でもそういう言葉で騙して来たほうが悪くない?そんなことする方がどう考えても悪くない?私も馬鹿だった、は私だけが言っていいことなんで。お前も悪いって言う奴は全員燃やします。🔥


また逸れてしまった、すみません。

これは本当に出来ればの話なんで、読まなかったことにしてもらって大丈夫です。


話を戻すと、執拗いようだけど絶対に犯人が100悪い。
でも今読んでくれているあなたに、私と同じような思いをしてほしくないのです。

後述になるけど、私はこの出来事がきっかけで後に強迫性障害になる。
時間もお金も掛かるし、色んなことが周りの人と同じように出来ない。見た目にも気を使う。

性被害を受けた人の全員がこの病気になるわけではないし、そういう被害がなくてもこの病気になるんだけど。

本当に本当に本当に本当に、私はこの病気が嫌だから。

せめてこんな被害をきっかけに強迫性障害になる人が、どうかゼロになってほしい。

だから、このnoteを書きました。
病気の話だけならこの話は要らなかったかもしれないんだけど。

病気のことについては、次に書きます。ちょっと長くなっちゃったんで。

おやすみんみんぜみ!













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