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新築、中古、賃貸、施設、どれにする?

みなさんこんにちは(こんばんは)。
先月分の執筆を終えた途端に「新築、中古、賃貸、施設、どれにする?」というお題をひらめきましたので、そのお話をします。

このブログを始めてからというものの、本業である茅葺き屋根工事業や建築などに関することはほとんど触れませんでしたが、それはあまりみなさんにとって重要な情報ではないと思っていたからです。
(どちらかといえば、世界の根本をお伝えしたかったために開設したブログです)

現在41歳を過ぎましたが、振り返れば20歳でサラリーマンとして就職し、鉄道車両設計の技術エンジニアを6年半にわたり勤めました。そのあと、茅葺き屋根の工事業を自らが立ち上げ、建築・建設業界、不動産業界、官公庁、政治、世界の仕組み、金融リテラシーのことも学びながら、13年が経過しました。

そのなかで、新築、中古、賃貸、施設の、どれが最適か?という相談をもちかけられたことが幾度かあります。
実例と実際の状況を踏まえてお話しします。ただし、あくまでも個人としての意見や話です。
最終的な判断や責任は、ご自身でお願いいたします。

①新築物件
まずは新築(マンション含む)ですが、ローンでの購入はおすすめしません。
一括キャッシュ(現金)で支払える人は「どうぞ新築で」とおすすめしますが、現在は金利が上昇局面です。固定だろうが変動だろうがフラットなんちゃらだろうが、借り入れ(借金)するには変わりありません。

2023年11月30日 NHK WEB (変動金利は、依然として変化がない状態が続くが・・・)

しかも円安場面でのエネルギー高・物価高に加え、実質の労働賃金はほとんどの人で上昇していません。国民負担率も着実に増えているなか、この場面でローンを組んで新築を建てるのは、エネルギー搾取やマッチポンプの餌食となるのは確定路線だと思います。

ローンしてでも新築に住むなら、昨今の状況を加味して変動金利より固定金利(できるだけ短期にて返済すること)をおすすめします。これはメディアがいう「専門家」とは真逆の意見になります。しかし、個人的にもそう思いますし、知人で大手住宅メーカーに勤務する現職の正社員に聞いても同意見でした。理由は、変動金利が著しく上昇した際、利息率が急上昇して、固定と比較したら支払額が大幅に増えるからです。
加えて、新築物件に関して言えば、固定資産税が高額となることも注意しておきたい点と言えます。

②中古物件
中古物件は探すのにコツが必要です。すでに田舎暮らしになったので、マンションのことは省きます。

みなさんにおすすめするのは、我が家でも実際にやってみたんですが、築100年程度の石場建ての中古物件を購入し、ある程度のお金をかけてリフォーム・リノベーションすることです。
うちは土地、山林がついて約300万円をかけて中古物件を購入しました。俗に言われる古民家物件でした。
さらに、井戸水を掘るボーリング工事に100万円、土地整備費用に50万円、屋内リフォームに300万円をかけ、合計750万円で住み良い古民家兼事務所としてリノベーションできました。

リフォーム後は薪ストーブも安心して使えて、冬はあったかいです

さらに中古物件で築何十年以上となると固定資産税は格安です。自治体や立地にもよるかもしれませんが、うちは年間で2万円かかりません。その土地の人と話して仲良くなれば、破格で物件などを譲っていただける事例も少なくないと思います。

さらにリノベーションを自らDIY(Do It Yourself)すれば、材料代を中心とした予算のみで改築作業が楽しめます。もっといえば、昭和40年代に建てられた木造物件は強制乾燥させた材料の初期の頃と聞きました。痛みが激しいと聞いたことがあります。阪神淡路大震災が発生した際、淡路島における全壊した家屋は昭和40年代に建てられた木造住宅が目立っていたそうです。

土間だった物置はDIYで無垢材の床に仕上げて事務所に改築しました

一方、昔ながらの古民家と言われる基礎で建てられた物件は、ひどくても半壊だったそうです。
おすすめは、築100年程度の古民家でしょうか。当時の大工さんは腕がよく、材料も強固で、さらに様々な長持ちする工夫を凝らした技術が多く見られます。

↑地震を模した実験の映像が出ます、心理的にきつい人はお氣をつけください↑

余談ですが、地元で有名な大工さん(70歳くらい)が、いまの大工(だいく)は大九(だいく)ではなく、大四(だいよん)か大五(だいご)やな、とおっしゃっていました。
何が言いたいのかと言いますと、現在はプレカット工法(木材と木材を接続する「仕口」や「継手」と呼ばれる加工を、プレカット工場で機械が自動加工すること)が主流で、大工さんが建築現場で木材を加工することが滅多とないそうです。ですので、昔の大工に比べ5割程度の技術・知識・ノウハウしか知らない職人が多いという、単なる皮肉話です。屋根屋にも皮肉的な話はありますが、論じても意味がないのでここではスルーします。

③賃貸物件
賃貸物件は新規契約となると保証人が必要となることが多いです。また、後期高齢者など、ある程度の年齢以上や条件が重なると、契約以前に「審査」が必要になります。これは支払いを継続するのに勤め先や収入状況を報告の上での審査となります。
実際にうちの叔母(70歳)が、賃貸物件に入居する前にそのような事例が発生しました。月額の家賃が比較的に安価であればいいのですが、例えば収入の1/3以上を家賃に支払うというのは、若い人でもナンセンスだと思います。
あと、大家さんとは仲良くならなくてもいいので、入居時と退去時はごあいさつすることをおすすめします。わたしも賃貸アパートに入居していた頃がありましたが、そのときの大家さんは兼業農家でしたので、月に2回くらい野菜を頂いていました。

入居前には不動産会社との場面において、契約書の締結や身元保証人探し、住民票の提出などを求められ、役所などにも行くなどの手続きが案外と多いものです。さらに物件によっては敷金、礼金、共益費、初めの1ヶ月分の家賃などの事前の支払いを求められます。退去時には屋内外の設備(壁紙、天井、床、ドア、ガラス、ベランダ、キッチン、コンロ、風呂場など)の損傷状況を不動産会社立ち会いのもとで確認されます。破損状況が著しい場合は敷金の返金金額が減額されますので、注意が必要です。特に、乳幼児がいる場合、室内に動物がいた場合など、破損や汚れても仕方がない条件が伴う場合は、余計に配慮や対策が必要となります。

④施設
最後に施設のお話です。
母方の祖母が92歳から亡くなった101歳まで、複数の介護施設でお世話になりました。(たぶん4回は施設を変えたような氣がします)
ただ、これは本人だけでなく、親族や世話人の人もなにかと心労が絶えませんでした。
可能であれば最期を迎えるまで一人暮らしが理想かと思いますが、ご家族やご親族の事情や希望など複雑な話となりますので、ケースバイケースかと思います。

本人の思考や周囲の考え・価値観で変化することだと思いますが、ふつうはなかなか難しい話だと思います。
祖母が一人暮らしをするきっかけとしては、叔母の意見として「一人暮らしだと火事を起こした時に周囲の家の賠償費用が不安、耳が聞こえにくいから誰彼問わずに玄関を開けてしまうかも」等、なにかと不安や心配を口にしていました。

思考は現実化するという波動の根本を理解すれば、こうなった結果は当然のことです。ざっくりした話ですが、参考にしていただけると幸いです。

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公共工事のお手伝いが終わり、すぐさま個人宅の作業に着手しました。
そして同時にオーナーさん宅に薪ストーブが到着したので、半日お手伝いしました。その様子がこちら↓です。

わたしはこちらの会社の社員さんではありませんが、どこからどうみても会社の作業員です(笑)
社長さんから薪ストーブに関していろいろ教えていただきました。ありがとうございました。
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本日もありがとうございました。
月末最終日の寄稿は、まさに夏休みの宿題を8月31日に諦めながらやるという、こどもの頃からの癖です。

上記以外にも、個別にご相談がありましたら、よろしければお氣軽に返信ください。
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空き家、相続、遺品管理、調度品等処分のご相談にも個別に対応します。

ただし、いいも悪いもありません。
わたしはみなさんの意見や価値観を尊重します。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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