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山桜:ふみ エッセイ

エッセイを出版致しました。タイトルは「山桜」です。

昨年秋頃に、なんとなく考えていたのは、単にエッセイというタイトルの、短編を数個まとめたものでした。

その頃、ある方の30年ほど前のエッセイを手にして、読みふけっておりました。
高知の古本屋さんからやってきたその本は、余程大切に保管されていたのでしょう。とても綺麗な状態でした。

こんなに大切に保管される本。

そして、主人公が亡くなる直前に「故郷高知の山桜を書きたい」と言われたと書かれていました。

故郷の山桜。

そういえば私も、四方八方を山に囲まれて、春には山桜の中で育っていた羽筈です。

しかし。

四方八方の山桜が、私には思い出せません。
思い出そうとしても、頭の中は空っぽになるばかり。
これはヤバい。私の人心の荒廃は顕著なのかもしれない。危ないわ。と危機感を感じ、急遽、山桜を書に書いてみることにしました。

大きな紙に向かって「山桜」と。

最初は横長をイメージしたんですけど、山の桜が思い出せないので、縦長にしました。

そうして書き上げた作品に、何かが足りない。
左側の木の、左右の線が書かれていませんでした。

ここは、線ではないなーーーーーと。ちょんちょんと。そうしたらそれは、はらはらと舞い落ちる、桜の花びらに思えたのです。

なんとなく合点がいって、この時点で、満足の作品になりました。
それが、この本の表紙の書です。

そして、エッセイを書いているうちに、私にとっての山桜は、一本の木の根元であって、そこから見上げる桃色の花なのかな、と思い当たりました。
その辺の事は、本の中に書いてありますので、ぜひ、読んでいただけたらと思います。

古き良き時代というよりも、少し前の田舎の町で、ちょっと変わった祖父母と、気の小さい父母と。せわしない毎日の中の、不思議な出来事たち。
現在はアニメの聖地になっているこの町の、ちょっと昔の物語です。

本編エッセイを数個、創作ショートショートを一個、あとがきを長めに書いてあります。そうすることで、ファンタジー風のエッセイになったと思います。


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