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時間に対する愛情ある配慮は、あなたをあなたらしく整える秘訣です[行動編 #3]

実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【行動編】は、あなたが成長し続けるためにはどのような行動が必要なのか、成果を出すための行動の仕方がまとめられています。


成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。

経営者の条件』第2章 汝の時間を知れ p46より


現在は、多くの人が組織に所属しています。
フリーで活動されている方も、組織とチームを組んで活動されている方は多くいらっしゃいます。
社会は、多くの組織が存在していて、その組織に多くの方が所属している組織社会となっています。
そのうち、組織という道具の枠組みは変貌を遂げるかもしれませんが、誰かと一緒に、大きな成果をあげるために協力して活動する形はこの先も増えていくことでしょう。
この先の社会は、個人が組織という道具を使って、もしくはチームで成果をあげ続けることで、より良い社会になるよう努力し続けることでしょう。

では、個人として成果をあげるために具体的に何をすればいいのでしょう?
ドラッカー先生は「成果をあげる能力は習得できる」と背中を押してくれています。
成果をあげる能力、とは次の5つ。
①時間管理
②貢献
③強み
④集中
⑤意思決定
佐藤等先生は、この5つの能力を実践するドラッカーシリーズの【思考編】と【行動編】に分けて解説してくださっています。
他の3冊【チーム編】【事業編】【利益とは何か】は、この成果をあげる5つの能力を高めることで実践できるようになりますし、5つの能力を応用するから成果をあげられるようになります。
経験が習慣となり、応用ができるようになるからこそ、組織という道具を使った適切な事業運営につながります。

すべてのベースとなる能力、1つ目が「時間管理」です。
目の前の仕事をどうこなすかな、と考えるよりも前に、こなすための活動時間が確保されているかが問題です。
どんなに綿密な計画を立てたとしても、実行するための時間がなければ、ただの絵に描いた餅です。
うまくいかないなぁ、と感じているところの原因は、「時間」を大切に扱っていない、というところにあります。

成果をあげられる人は、時間を大切に扱っています。
「ここで成果をあげたい!! ここに投下したい時間はこのくらい……+αとして不測の事態に備えるための予備時間はこのくらい。合わせて〇〇時間必要だな。今確保できる時間だと予定までに間に合わないので、もっと時間を整理してまとめて確保できる時間を増やそう」
といった判断が、できる人の頭の中で展開されています。
必要時間を確保するめどが立ったら、1日の中でも、活動に適した時間帯があるので、そこに予定を組み込んでいきます。
午前は、頭がすっきりしているから思考時間、打ち合わせは短く充実させるためにおいしいご褒美を組み合わせてランチミーティングとして開催、午後は黙々と作業を進められるので作業時間、夕方は明日の思考と作業のための情報収集……というように個人差を見込んで調整します。

時間に対する愛情ある配慮があるからこそ、仕事を適切に進めることができるんですよね。


組織社会になったことで、多くの人は社会や組織に決められた「時間」に縛られて生活するようになりました。
それは個々人の「体内時間」と完全に一致はしません。
他人に決められた時間と「体内時間」、どちらで生活すれば心身健康に過ごせるかといえば、もちろん「体内時間」です!!
とはいえ……「体内時間」に合わせた毎日を過ごすということは、なかなか難しいのが実態です。
そこで『スピード時代のマイペース仕事術 ~自由時間を思い通りに増やす最小限の時間で「最大効率」のマイペースを身につける』(佐々木正悟 著 インプレス)をご紹介します(*'ω'*)
マイペースって、言い換えれば「自分の時間に対する愛情ある配慮」だと思うんです。
自分の時間に対して愛情をかけるということは、それだけ周囲の人もそれぞれの「自分の時間」に愛情をかけているということです。
自分の時間はとっても大切。それと同じくらい、相手にとって相手の時間もとっても大切。
お互いに対する配慮をしながら、お互いを高めあって成果をあげるということは、これから先も、最重要課題として求められる、とっても大切な能力です。


時間の使い方を考える前に、ひと息ホッとする時間を設けてみませんか?
「忙しい」という言葉は、心を亡くしている状態です。
他人に時間を奪われているということは、他人に心を奪われているということでしょう。
あなたが、あなたの時間に対して配慮をしないということは、あなた自身を蝕んでいきます。
環境をすぐに変えることは難しいです。
でも、5分でいい、3分でもいい、少しだけでもいいから、その場を離れて深呼吸する時間を確保してください。
ちゃんと休んだほうが、そのあとの時間を豊かにしてくれます。
作業は進めやすくなるでしょうし、頭はすっきりするでしょう、深呼吸できれば心はしっとり落ち着くはずです。
休憩も取らず頑張っていた時、頭を占めていたのは「疲れた……」という想いでした。もしかしたら叫んでいたのかもしれないけれど、必死で聞こえないふりをしていました。聞いてしまったら、明日の朝、目が覚めなくなってしまう……そう思っていました。
毎日、家に帰ってシャワーを浴びながら泣いていた、そんな記憶がよみがえります。
そんな毎日、誰のためにも、特にあなたのためになりません。
今日も一日心地よく過ごせた♪ と思いながら眠りにつくような毎日、過ごしませんか(#^^#)
今日これから何しよう、とワクワクしていますか?
ゆっくり休息とるためのスケジュール確保できていますか?
やりたいことに時間をさけていますか?
自分のための時間が取れないとき、一緒にいる誰かと手をつないだり抱きしめたりしてみてください。
きっと、お互いへの時間に対する愛情ある配慮につながると想うんです(*'ω'*)


『実践するドラッカー【行動編】』 
chapter1 時間が成果を決める p6 #3


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