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顧客を絞ることがすべてを決めます。すべての人は顧客とはなりえません。欲張ればすべてを失います。[利益とは何か #25]

組織が成果をあげるには、活動対象としての顧客を絞らなければならない。「われわれの顧客はだれか?」という質問に答えなければならない。焦点を絞らなければ、エネルギーは放散し、成果はあがらない。

経営者に贈る5つの質問[第2版]』質問2 われわれの顧客は誰か?p47より


毛皮は何のために購入されるのでしょう?
体を冷やさないための衣類であれば、軽くて暖かいダウンジャケットでもいいですよね。
毛皮を身にまとうということは、ステータスを身にまとうことです。
では、毛皮のコートがスーパーマーケットで販売されていたなら、そのステータスは得られるのでしょうか。

コーヒーの販売を考えても同じことが考えられるのではないでしょうか?
足を止める時間をわずかなものに抑えすぐ飲み始めることのできるコンビニコーヒーを購入する層と、滞在時間の質向上を目指すスターバックスコーヒーをの購入する層は同じでしょうか。
同じ人でも、今日はコンビニ、今日はスタバ、と時と場合によって求めるものが変化するでしょう。

求めているものが異なる顧客を、一網打尽に顧客とすることはできません
すべての層に受け入れられることだけを目指せば、誰にも適合できない商品を乱発するだけになってしまいます。
社会から託された資源を無駄遣いしているにすぎません。


裏表紙側の帯に、ドラッカー先生のお名前発見!!
20世紀の組織の栄枯盛衰はドラッカー先生にお任せし、日本には400年前からあふれる事例を深堀していきましょう!!
400年前なのに最先端! 江戸式マーケ』 (川上徹也 著 文藝春秋)のご紹介です!!

顧客をないがしろにすれば、商売は破綻します。
自明の理ですが、忘れ去られてしまうがゆえに、組織の存続は10年の壁を越えることが難しくなっているのでしょう。
オンラインでも商品の購入ができるようになり、顧客が均質化されているように見えるかもしれませんが、価値観までもが均質化されていくことはないでしょう。
100人いれば100人に受け入れられることを目指すと、顧客像が定まりません。
集中すべき取り組みを見失うことにつながります。
顧客を地域で絞ったり、身分で絞ったり、官に絞ったり、集中するものを明確化したからこそ、いろんな策が功を奏します。
流行りを追いかけるのもいいですが、わたしたちの足元を振り返ってみるのも、おススメです!!
noteでも紹介されていました!!
わたしのつたないご紹介よりも、こちらをどうぞ♪


誰にでも受け入れられたい、という想い、みんなが抱えています。
その想いを抱えていることで、その想いを受け取れる人たちに届かない……なんてことが起こってしまいます。
たくさんの人に届けようとすれば、分散されてしまい、届く前に失速してしまいます。
全員に届けようとすればするほど、誰の手にも届かなくなります。

顧客が本当に欲しいものは何でしょうか?
顧客に必要な情報は、届いているのでしょうか?
何に集中すれば、あなたがモノ・サービスに籠めた熱い思いを届けることができるようになるのでしょうか?

すべては「顧客の決定」に影響を受けます。

顧客を決定しない限り、あなたの組織の資源はいかに投下しようとも、どぶに捨てられるように、なかったものとなってしまいます。

顧客については、事業編「chapter2 顧客が事業である」においても記載しておりますので、ご覧ください(*'ω'*)

あなたが届けたいモノ・サービス、本当に必要としている人は誰ですか?
本当に必要としている人に届けるために、どのように資源を投下しますか?
本当に必要としている人に届いているかを確認するために、どんなフィードバックをすることを決めていますか?


実践するドラッカー【利益とは何か】』 
chapter3 われわれの顧客は誰か 顧客にとっての価値は何か p66 #25


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

[利益とは何か]は、ミッションからスタートする<5つの質問>というツールを使いこなせるようになることを目的に書かれています。

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