実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、５つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が１セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか？

【行動編】は、あなたが成長し続けるためにはどのような行動が必要なのか、成果を出すための行動の仕方がまとめられています。

現実は、時間がすべて他人にとられてしまうことである。（中略）誰でも彼の時間を奪える。現実に誰もが奪う。このことに抵抗する術はほとんど何もないかのようである。

『経営者の条件』
第１章　成果をあげる能力は習得できる　p28より

自分自身がどう時間を使っているか。
それは、実は周囲の方々との関係の中に大きな影響を与えています。
会議の開催、立ち話、日報の提出・確認、期限に遅れた提出書類……自分自身の行動はどこかで誰かとつながっていて、誰かの時間も同じように投下されています。
誰かの秘書をやっている方だと、ついている方を観察・手助けし続けるお立場だと思いますが、たいていの方はご自身で手一杯だったりしますよね。
でも、ご自身で手一杯という状況により、他人の時間も奪っています。

「ほかの人間をマネジメントできるなどということは証明されていない。しかし、自らをマネジメントすることは常に可能である。」（『経営者の条件』　pⅲ）
他人を変えることなんてできません。
黒い心理学、みたいな本もたくさん出ていますが、自分が自分らしく、相手の方がその人らしく生きていく中で、相手をコントロールすることはできません。
相手も、自ら考え決定し行動する知識労働者ですから、相手の知識・経験・社会の見え方を尊重した間柄で、良好な関係を気づくためには、まずは自分の行動を整えることから始めてみてはいかがでしょうか♪

時間に対する配慮は、仕事を進めるうえで、得意な働き方にも直結します。
〆切があることによって活動エネルギーをすべて投入して一気に仕上げることができる人もいますが、遠い先の〆切に対して毎日の進捗管理が得意な方もいます。
どちらが優先されることでもなくて、どちらも必要な人材です。
相手の得意なやり方を尊重できる、ということは、相手の得意な時間の使い方を尊重できる、ということにつながります。
自分の時間に対して、愛情ある配慮ができるということは、相手の時間に対しても愛情ある配慮ができるということ。
それは周囲の方にも伝わります。
あなたと関わることによって物事がスムーズに運ぶと感じられると、あなたとまた一緒に働きたくなります。
あなた自身が大きく成長できますし、周囲の方の成長も促します。それはきっとチームとしての大きな飛躍にもつながります。

あなたは時間を大切に扱っていますか？
あなたは周囲の方の時間を大切に扱っていますか？

人の時間を奪わないための第一歩として自分の周りを整えてみてはいかがでしょうか？
『Joy　at　Work　片づけでときめく働き方を手に入れる』
 （近藤 麻理恵 / スコット・ソネンシェイン 著　河出書房新社）
世界的に有名なこんまりさんが仕事における片づけについて、大学教授との共著を出されました。
片づけが苦手すぎて、サプライズでプレゼントをもらったりすると、「どこに片づけよう……」という思いが先行して、正直げんなりしてしまう残念なわたしですが、前著も含めて「ときめき」を中心に据えた片づけに対して向き合いやすくなった気がします。
ポイっとモノを捨てる、のではなく、感謝を伝えてさよならをする。だからこそ、感謝したくなるモノに囲まれて暮らしたい、と思っています。
今、在宅ワークに移行しつつあるので、視界に入る部分をいかに気持ちいい状態にして、探し物という時間泥棒から距離を取ろうと思います(;^_^A

時間の使い方って難しいですよね(-_-;)
自分一人でゲームしてる分には迷惑をかけないかもしれませんが、その時間に押されて連絡が滞ったり、作業が遅れてしまったりすれば、相手に対して大きな損失を与えてしまうことになります。
現実は、「多くの時間を誰かに奪われている」状況ではありますが、自分の時間の使い方が、周囲の方に対してどのような影響を与えているか、振り返ってみてはいかがでしょうか？
まずは、ご自身の時間の使い方を記録することから始めることをお勧めします(*^▽^*)

『実践するドラッカー【行動編】』　
chapter１　時間が成果を決める　p4　#2

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