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あなたもマーケターです。部署なんて関係ありません。より良いモノ・サービスを提供するためには、あなたがマーケターであることも大切な条件の一つです。[事業編 #29]

マーケティングとは、企業の成果すなわち顧客の観点から見た企業そのものである。したがってマーケティングに対する関心と責任は、企業のあらゆる分野に浸透させなければならない。

マネジメント(上)』 第Ⅰ部 マネジメントの役割
第6章 企業とは何か p76より


ここを外してはいけないのでは!? と思うので、佐藤先生の解説を引用します。
「マーケティングとは、テクニカルなものではなく、営利非営利を問わず、顧客目線で顧客言語で話すという思考習慣そのものです。」(実践するドラッカー【事業編】p77)

マーケティング部、組織の中で独立していませんか?
何のために独立しているのでしょう?
マーケティング部に所属しなければ、顧客目線で物事を語れないのでしょうか?
マーケティング部に所属さえすれば、顧客のことがわかるのでしょうか?

購入したい人には、購入したい理由があります。
購入したいとは思っていても購入できない・しない人にも、同じように理由があります。

マーケティングは、販売を不要にする道具です。
顧客が思わずほしくなってしまうものを探し出す道具です。
マーケティング部として専門家を育てるのではなく、その事業に関わる人全員が、提供するモノ・サービスは、どんな人に、どんな状況で、どんなタイミングで手にしたいと思ってもらえるのかを考えることにつながっていったほうが良いと思いませんか。
関わる人全員がマーケターです。


顧客が何を要望しているのかを突き詰めても、継続して存続することができるんだ、と思わせてくれたのが『ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由』 (小林せかい 著 太田出版)です。

ニュース番組で存在を「未来食堂」を知ったように思います。

ご自身の人生や、食事に対する想い、お客さんの今を見つめるからこそ煮詰められた未来食堂の在り方を知ることができました。
店主の小林さんは、勝手なイメージですが、なんだか黒子さんみたいです。
そこに集うお客さんやまかないさん、関係する業者さんも含めて、人も想いも食材も道具もお金も、静かに受け止め必要な次の人のもとに届けるように、通過させている感じがしました。
飲食店を経営するためのセオリーに沿っているから営業を続けられるわけではないんですよね。
どんなお客さんでも、それぞれの人が元気であってもしょげていても、偏食であっても、お金がなくても、「お腹空いてるでしょ? どうぞ~」と言ってくれている感じです。
職に関する道具をつくっていらっしゃる職人さんとも、道具を購入する立場としての要望も伝えますが、その良さを周囲の人に伝える広報担当を買って出ているような、素敵な関係です。
購入したいという想いだけがマーケティングされるべきものではないんだな、手に入れたいけれどできない理由に寄り添うのも一つのマーケティングなのかも……? と感じたのでご紹介でした(*'ω'*)


顧客は、モノ・サービスの何を見て購入しているのでしょう。
そのモノ・サービスにこめられた良さを見て、購入しているのかな、と思っています。
その良さは何を根拠に判断しているのでしょう。
モノ・サービスを提供する側の、このモノ・サービスを手に入れるとこんな良い影響があるんですよ!! という考え抜いている経過を見ているのでは、と感じています。
このモノ・サービスがあればこんな理想をかなえられるんだ、と感じる人たちが関わっているモノ・サービスって魅力的な感じがしませんか?

そのモノ・サービスに関わる人たちの想い、誰一人欠けてングにつながるんです。

マーケティングに対して、どんなイメージがありますか?
マーケティングについて、どんな行動を起こしていますか?
提供されるモノ・サービスにこめられた物語、どんなものに共感しますか?
あなたが提供するモノ・サービスに、どんな物語をありますか?


実践するドラッカー【事業編】』 
PART1 理論編 chapter3 マーケティングを問い直す p68 #29


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【事業編】は、時間軸を意識し、自らを変革させていく姿勢と方法を習得するため、自らの事業を明確に定義するための補助線として書かれています。


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