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南浦和の謎のアイドルフェスに行ってきました

 ある日、Twitterのタイムラインをぼんやり眺めていたら、大宮アイドールを始めとする3グループが、南浦和のアイドルフェスに出演するらしいことを知りました。3グループとは、ドリーミングワークスに所属する大宮アイドール、アイドールBRAVE、Lapisです。そのひどく謎めいたアイドルフェスは、舟山ふなやま公園という見たことも聞いたこともない公園で催されるようでした。あまりに謎めいているので非常に興味をそそられた僕は、さっそくインターネットで検索して、その謎フェスのホームページを確認しました。

南浦和のフェスのホームページより

 「南浦和で思い~っ切り楽しめる」と書いてあって、「今まで生きてきて、南浦和で思いっきり楽しんだことはないなあ」と思いました。大宮アイドールの公式Twitterによれば、入場は無料であり、撮影も可能みたいでした。貧乏性の僕は「これはじつにお得なイベントだぞ!」と思い、行くことに心を決めました。

 9月17日の土曜日、僕はまず自分の部屋でYouTube用の動画撮影をしました。南浦和の謎のアイドルフェスに行ってみた、という動画をつくろうと考えたためです。お昼からアイドールBRAVEのライブステージが予定されていたので、僕は午前中のうちに自宅を出ました。そして例によって自宅から大宮駅まで30分くらい歩きました。日課のウォーキングです。毎日欠かさず歩いているのに、なぜか血圧は日に日に上がってきています。僕はまだ42歳だけど、近いうちに死んでしまうのかもしれません。

 大宮駅から京浜東北線に乗り、南浦和駅まで行きました。南浦和は大宮からかなり近くて、わりとすぐに着きました。僕は駅の近くのコンビニでとりあえずハイボールを購入しました。白角ハイボールが欲しかったのだけど、売ってませんでした。白角ハイボール、発売直後に買って飲んで以来、どこにも見かけません。アルコール度数が低めで飲みやすいから好きなんですよね。もっとたくさん生産してほしいです。いま流行りの品薄商法なのでしょうか。もしそうだったらただちにやめてください。

 僕は、スマホで地図を見ながら舟山公園まで歩きます。住宅街を10分くらい歩くと、前方に小さな山のようなものが見えてきました。人びとのざわめきが聞こえてきます。「あれが舟山公園かあ!」と思いながら前進し、いよいよ舟山公園の敷地内に足を踏み入れました。思った以上に小さな公園で、人びとがとても密になっています。僕はとりあえずのんびりしたかったので、人のあまりいなさそうな小高い丘にのぼりました。そして木のベンチを見つけて、そこに座ってハイボールを飲み始めました。

 アイドルフェスはすでに始まっているようで、どこかからアイドルの曲と歌声が聞こえてきます。小高い丘の上では、小学生くらいの子供たちが元気に走り回っています。僕は10分くらいベンチで休憩したのち、ハイボールの350ml缶を持ったまま小高い丘をくだりました。すると目の前にいくつか屋台が並んでいました。若いお兄さんの「いらっしゃいませー!」という威勢のいい声が聞こえます。僕は道のはしっこに座り、お祭りの雰囲気にひたりながらハイボールを傾けました。

 道のはしっこには蟻がたくさん歩き回っており、僕のとても濃いすね毛に何匹もからまってきました。それがだんだん不愉快になってきた僕は、すっくと立ち上がってアイドルステージの方に向かいました。すると、知らないアイドルが一生懸命に踊って歌っていました。聞いたことのある曲だから、たぶんカバー曲なんだろうなと思いました。知らないアイドルのけっこう上手い歌を聞きながら、僕はハイボールをちびちび飲みました。

知らないアイドルを眺めながら酒を飲む

 ハイボールを飲み終わって舟山公園を散策していると(散策というほどの広さはないのだけれど)、友人ののぶさんに出会いました。「お疲れさまです~」と挨拶をして、「せっかくお祭りに来ているのだから、1杯くらい屋台の生ビールを飲みたいですよね」という話になり、一緒に生ビールを飲むことになりました。生ビールの看板を掲げている屋台のところに行って、2人とも黒生ビールを選択しました。たしか700円くらいしたと思います。最近の僕は、わけあってひどく貧しいので、ビール1杯に700円は懐が痛かったです。だからとても大事に飲みました。高いだけあってけっこう美味しかったです。

売ってないものの多い屋台
黒生ビールの大

 黒生ビールの大を飲み終わったあとくらいにアイドールBRAVEの出番が来て、僕はステージのところに向かいました。アイドールBRAVEのメンバーの着た色とりどりの衣装は、晩夏の太陽の光のなかでとても輝いていました。それは住民の方々にはまことに失礼ながら、南浦和には似つかわしくない輝きでした。撮影可能だったので、僕はスマホを構えてアイドールBRAVEの写真を何枚も撮りました。前のほうには陣取れなかったため、ちゃんとした写真は撮れなかったけれど。

アイドールBRAVE

 アイドールBRAVEの次は、3人グループのLapis(ラピス)の出番です。僕はさいきん小川さくらちゃんをすごく推しているので、黄色い衣装を着た小川さくらちゃんをガン見しました。スタイルがいいし、笑顔がとても可愛かったです。

Lapis

 Lapisの次は、いよいよ大宮アイドールが出演しました。先日、白川ももちゃんが卒業して新メンバーの市ノ瀬律いちのせりつさんが加入した大宮アイドール、非常に格好よかったです。新しい衣装は、高級感があってデザインもおしゃれでとても素敵です。僕としては、今までの大宮アイドールの衣装のなかで一番好きかもしれません。

大宮アイドール

 「大宮アイドールは南浦和でも見つかってしまったな!」と思いました。この調子で、いろんな場所で大宮アイドールの魅力を見せつけてほしいです。そしてじつは僕、ハラミ串を食べました。大宮アイドールの出番を待っているあいだに。せっかくお祭りに来てるいんだから、屋台でなにか美味しいものを食べたいよな、と思いまして。なぜハラミ串を選んだかと言うと、貧乏人に優しかったからです。つまり安かった。1本300円でした。しかも結構ボリュームがあって嬉しかったです。けれども作り置きしてあったので少し硬かった。「いやそこは焼きたてを食べさせてくださいよ! 頼みますよ!」と思いました。

安いハラミ串を売っている屋台

 話は前後するけれど、Lapisのライブが終わったあとにチェキ会があって、推しメンの小川さくらちゃんとチェキを撮りました。さくちゃんとチェキを撮るために並んでいる人の数はとても多くて、あとのほうに並んだ僕は30分くらい待ちました。「こりゃあ、さくちゃん人気出ちゃったなあ!」と思いました。嬉しいような、寂しいような複雑な気持ちです。

小川さくらちゃんのチェキ券
小川さくらちゃんとの2ショットチェキ

 さくちゃんとチェキを撮るとき、さくちゃんは2人でハートをつくろうとしたのに、僕はピースを出してしまってすみませんでした。でもさくちゃんはすぐにピースに切り替えてくれたので、人生2周目感を感じました。チェキを撮影したあとの落書きタイムで、僕は「アイドールBRAVEの松井もえかちゃんも人生2周目感あったよ」と報告しました。するとさくちゃんは「人生2周目はさくだけだよ~!」と対抗心を燃やしていたので可愛かったです。僕が勝手に「人生2周目だね」と言ってるだけなのに、いつも話に付き合ってくれてありがとうございます。これからもこのネタは続けていくので、よろしくお願いします。

 大宮アイドールのライブが終わったのは午後5時すぎでした。アイドールのメンバーが舞台裏に消えると、僕はすぐに踵を返して舟山公園を去り、帰路につきました。6時間くらい舟山公園にいて疲れちゃったので。ちょっとでも暇があればYouTube用の動画撮影をしていたから、その疲れもありました。そのYouTube動画は、ふちりんというおじさんのドアップ映像がほとんどだったので、「こんな動画、いったい誰が喜ぶんだろうな。ああ、かわいい女の子に生まれたかったなあ。かわいい女の子だったら、ドアップ映像だけでも間が持つもの」と思いました。

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