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引っ越しは辛いよ

先月、引っ越しをした。
以前住んでいた家の更新時期が来たのだ。

この部屋で過ごして2年。気が付いたらベランダのガラスが勝手に割れてたり、ベランダの網戸が外れてたり、ベランダからバスタオルが飛んで隣の家のマンションに入ったり・・・色んなことがありました。(ベランダばかり)引っ越したばかりの時は、「この部屋、おしゃれにして、心地良い場所にするんだ!」と意気込んだことも、ありました。そんなことも忘れ、入居当初そのままの段ボールを押入れに突っ込んだまま。2年間使わなかったものって、もう"ときめく"とか"ときめかない"じゃなくて、真のゴミ.....じゃん....。こんまりさんも激おこプンプン丸ですわ....。

さてさて、更新or転居。これは賃貸暮らしにとってはかなり迷う選択。まぁ色々あって転居という決断を下し、我々は引っ越しに向けた準備を進めた。

引っ越し1ヶ月前。

1ヶ月前といえば、不動産会社に連絡をし、更新をしない旨を伝えなければならない。この前来た更新のお知らせのハガキにも、1ヶ月前に連絡してと書いてあるしね!が、しかし。よく読むと、退去申請については重説の内容に従ってね、と書いてあるのに気付いた。念のためと思い、甲だの乙だの書いてある重説をよくよく読むと、「退去する2ヶ月前に連絡しないと更新扱い」的なことが書いてある。

およよ?

「に、2ヶ月?」と思い、これまたGoogle先生に聞いてみる。どうやら最近の物件は2ヶ月前に退去の申請をさせ、退去届出申請から退去までの間も次の住居人の募集をかけるらしい。そうすれば、1ヶ月前の退去届出よりも、早めに募集がかけられ、部屋の空きを少なくすることができるからね。ふぇ〜家賃収入ってすごいねぇ!!ハム太郎♪じゃなくて。

2ヶ月以上も前に引っ越しの意思を持つ人間がどこにいるんですか・・・!!!!!

そんな超計画的な人間、いませんよ。。。
俺たち賃貸移民族は、気が向いた時にこの街から立ち去りたい、誰にも縛れられない・・そう・・・ヒッピー・・・自由・・・・流浪人・・・じゃないっすか・・・。

色々調べた結果、最悪のシナリオだと更新料+次の家賃というコンボを食らう羽目になりそうになり、絶望した。でも、そりゃそうです。どんなことがあっても重要事項説明書に書かれていることが全てです。人間、契約書類が全てなんです。借金や結婚だってそうです。しっかりとサインしてます。だが、次の家の入居日も決まってるぞ。さて、どうしようか。

不動産会社へ、問い合わせをせねば。

さてここで大事なのは、”ヤブヘビ”にならないようにすること。こっちが不利益になることは言わず伏せておこう、という作戦だ。
従って、問い合わせの電話を入れる際には「重説を見て気がついた」ということは一切言わないことに決めた。しかし、後から更新料について何か言われても困る。そこで、重説の「じ」の字も出さずに「退去までの家賃については、ハガキに記載されている1ヶ月分の家賃の支払いだけで”本当に”良いんですよね??更新料かかりませんよね?」という地味な念押しの言い方をすることにした。

意を決して電話をすると、若そうな男性の営業マンが出て「1ヶ月で大丈夫ですよ〜ぉ」とふんわり断言された。

・・・え??

「ほ、本当に???ちゃんと調べた??ねぇ、こちとら、次の家賃+更新料っていうコンボ・・。コンボがかかってるんですよ!!ほら!!!重説読んだんです!!ね!!!これ!!ここ読んで!!1ヶ月じゃダメでしょこれ!!!ダブル!!!コンボ!!!!!いやボンゴじゃなくて・・・。」

とめちゃくちゃ言いたかったが、「そうなんですね〜^^ありがとうございます!1ヶ月ですねっ!安心しました!」と言って電話を切った。

ハガキか重説か・・・一体どっちが本当なんだ・・・・?!
いや、どう考えても重説でしょ!!!(林先生)

こんな状態だと不安しかない。ここまでくると「もう、直接会って正直に話すしかねぇ」という結論に至った。不動産屋vs我々のタイマンが始まった。

不動産屋へ行くと、対応してくれたのは電話口で対応してくれた営業マンと同じ人だった。色白で細身の若者だった。
ハガキに重説の内容に従えと書いてあったこと、重説を見ると退去は2ヶ月前に申請しなければいけなかったこと、今僕たちはとても辛いこと、ダブルで食らったらとても悲しいこと・・・・正直に状況を説明すると、あっさりと「あ〜大家さんに連絡して調べておきますねぇ」と言い、後日不動産から電話連絡、ということになった。我々の熱の籠った「払うのはイヤイヤのオーラ」とは違い、サッパリとした対応だった。これが悟り世代ってやつか・・。

そして数日後、仕事中に旦那さんからLINEが入った。

「払わなくていいみたい!」
「重説が間違ってたらしい」

゜゜( Д )スポーン!

重説が間違ってるって、そんなことある・・・・・・?????

が、そんなことがあったのだ。びっくりした。何度も繰り返し聞いたのだが、やはり間違いないらしい。こうして、更新料と次の家賃は払わずに住み、退去までの日払い家賃で住むことになった。我が国に平和が訪れた。

でもやはり不思議だ。契約書が間違っているなんて有り得ない。ももも、もしかしたら。あの時対応してくれた悟り世代の営業マンが頑張って交渉してくれたのかもしれない。塩対応なんじゃなくて、ただただ彼は、冷静だったのだ。なんてクールなオトコ・・・。そう考えると、かなり、胸熱な展開だった。ありがとう・・。本当に・・・ありがとう・・・・!!

つい最近、三四郎のラジオの中で、相田氏が初めての一人暮らしで引っ越しを経験し、「てか、印鑑証明書ってなんだよ!」「引っ越しムズすぎね?」と言っていたのだが、本当にそう。引っ越しはむずい。今回の件のように落とし穴が見つかることがあるし、落とし穴だと思ったら意外と普通に歩けてしまったようなことも起きる。仲介手数料という法律上決められた割合もあれば、時には「大家さんとの交渉次第ですね〜」という謎の”義理人情次第”という感じのことも起こるから、引っ越しはムズい。ある意味アツい。

そんなこんなで、9月某日。ようやく引っ越しを完了した。もう、居心地の良いとかおしゃれとか、どうでもいい。前の家のように、入居当初の段ボールをそのままにしておかない、というハードル低めな設定しておく。

??「本当かよ」
私「その声は!!!!クールーちゃん!!!!」

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(家の中にいるぬいぐるみ。多分タコ。ロシアの空港で買った。友人に色違いをあげたので双子。)

今宵も彼がこの部屋を見張っている。

クールーちゃん「ふぅ。無事に引っ越せてよかったね。」

・・・ちゃんちゃん。

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