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おマニアな人たちの話

「どんな音楽が好きなんですか?」

現代日本では、この台詞が様々なところで交わされてる。昼休みの教室、職場の歓迎会、合コン、サークルの飲み会、平日昼間のルノワール。

さて、音楽マニアの皆さんなら、どう答えるだろうか。きっと腕をブンブン回し、肩をコキっと鳴らしながらも、「まあ色々ですかね」とニヒルな笑いを伴いながら答えるであろう。(え?答えない?)

とにかく、何かのマニアの、さらに一部捻くれた方々に「おすすめの」「好きな」なんて軽々しく聞こうもんなら、キラキラした瞳でおすすめファイリングを1000冊くらい持ってきて、その場で高速でページめくりをし、付箋を貼りまくり、「これよ!」と、聞いてもないのに100個くらいの答えが帰ってくる。しかも悪質な場合、「よかったら(見て、聴いて、読んで)....」という遠回し〜のホームワークをホイと渡さる可能性もあるぜ?

そこで、回答者となったマニアな皆様には、質問者のタイプによって回答数を絞るand変える、という方法がある。もちろん、デフォルトの「まあ色々ですね」は最初に付け加えた上でだ。

大抵世の人は何かしらの音楽に縁がある。それが、AKBだろうがアニソンだろうが、ジェイソウルブラザーズ(英語で書きなよ)だろうが、氷川きよしだろうが、石川さゆりだろうが、星野源だろうが、suchmosだろうが、平野綾だろうが灰野敬二だろうが伊福部昭だろうが、全て音楽だ。みんな、少しは音楽が好きなのだ。

なので私は、相手方の好みを聞き出した上で出来るだけそれに近く、かつ私も好きな音楽を答えるようにしている。YouTubeの右側のバーに出てくる関連動画の如く、、とまでは言い過ぎだけど。一応、HIPHOPとパンクバンド以外はおおよそさらっている・・つもりだ。クラシック、メタル(デス、インダストリアル、ゴシック、、メタル聴きすぎじゃない?)、ロック、フォーク、オルタナ、サイケ、フレンチポップ、クレズマー、映画音楽。最近一番効くのは映画音楽です。ちなみに、相手の好きなアーティストがWANIMAだった場合、私は「色々好きだけど、RIP SLYMEとかMONGOL800とかも好きです」と答える。(正解なの・・か・・?)

さて、その他の解答例をお恥ずかしながら公開したい。
*ただし、比較的ライトな方々とコミュニケーションを取る想定の場合だ。

洋楽好きの相手の場合。
これはもうHIPHOPとかJAZZとか言われず、洋楽のロックが好き、とお答えをいただいたときは必ず「MUSE」と答える。MUSEは実際、超〜〜〜好きだ。近年でたアルバムはちょっとあれやな、ちょっと・・リンキン・パークかな・・・と思うことはあるが、全アルバムコンプリートの上ライブTシャツまで持っておるのです。

話は逸れるが、2nd?くらいまでのMUSEは「初期レディへに似たあれ」と揶揄されることことが多い。しかし、私はレディへが好きでも嫌いでもない。(普通)なので、MUSEが好きならレディへも好きなんじゃろ、ロジックは通用しない。レディへはなんかメロディアス過ぎるというか、肩を斜めにしながら垂れ下がるイメージがあるのだ。MUSEはその点、両肩をめちゃ張りながら、聞くイメージがある。

ここまで言うと気持ち悪がられそうだけど、MUSEには不思議な力がある。それは、「クラシック好きな層を稀に虜にする」という力だ。クラシック好きの人、特にクラシック音楽をまじめに取り組んでいる人は時々「いやロックは....」とアカデミックな音楽の学びを得てない人間が創り出すものに対して、やや否定的な意見をもつ(人もいる)。が、MUSEはそんなプチ偏見をするっと通り抜け、彼らのハートをドッキュンと射抜くことがある。ちなみに、Perfumeを絶賛するクラシックマニアなオジ様たちとは、ちょっと違うハマり方なのだ。理由はわからないけど、MUSEのギター&ボーカルのマシュー(宇宙人)が、そこそこクラシック畑の人だからな気がする。実際、幼少期のマシューがクラシックピアノを弾く動画を見たことがあるのだが、まじで神童クソウマでびっくりした。なので、MUSEに転ぶ層は、レディへ好きなどのオルタナロック人ではなく、案外クラシックやミュージカル好きの人たちではなかろうか。MUSE好きの兄貴たちは是非、クラシカル音楽好きの清楚系シフォンワンピのアマオケ女子たちに聞かせてみてください。
またサブエピソードとして、マシューが「俺たちは今、Weezerっぽいかな」とミュージックマガジンで答えたことがあるそうだ。(確か、7年前くらい?)本当に「は???」って感じなんだけど・・。何を思ってみんなの青春Weezerと似ていると言ったのか不明だが、その意味不明な発言と、カオスパッドを埋め込んだ変なギターにグッときますね。

ほんで、邦楽ロックの場合。
これまた、サブカル女子1年次必須科目の「くるり」一択。恥ずかしいね。でもね、これまた実際、超〜〜〜〜〜好きなんですね。中学1年生のとき、スカした顔で通学バスに乗りながらMDにダビング(古っ)した曲を聞いていたよ。アンテナは最高のアルバムです。

そしてまたしても余談ですが、くるりの岸田氏とは音楽の趣味がとても合うんです。合うんですな〜。
そんなことを言うと、オイオイ!!知り合いでもないのに、日本のロック界岸田神になんて無礼なことを!ひかえひかえ〜!!!と、吹き矢や泥団子を投げられてしまうかもしれなないが、彼は音楽誌でラシッドタハを褒めちぎり、コスモシェルドレイクを音博に呼び、クラシック音楽ではバルトークを好む人だ。いや、、私かよ!!!(好みが)。「岸田も褒めた!」的なキャッチコピーの新進気鋭または、おマニアなアーチストが出てきたとき、自慢じゃないけどすみません自慢だが、元から知ってたことが多く「おい岸田〜!マネすんなよ〜!w」と声を出して言う。失礼極まりないですね。

何が言いたいのかわからなくなってきました。ともかく、私は音楽が好き。上には上の、おマニアな方がいるのは十分承知ですが。ほんで、捻くれマニアの方々には大変共感をするのです。皆様、一般人の方々からレコメンドを求められた場合は十分に注意して答えていただきたい。ドン引きィ〜されないように。まぁこの文章自体がドン引きィ〜なんですけどね・・。

ちなみに上記に例に出したバンドは、あくまでもほんの一例です。もっと色んな音楽が好きです。最高や〜〜〜んという音楽に出会えたときは、トキメキ感じながらfacebookで、「良い〜〜〜」という稚拙なコメントとyoutubeを共有することもあるのだが、もちろん誰からもコメントは来ない。

今後、noteに想いを綴りつつ、需要のないおすすめ音楽ポストをよっこらほいさ投稿したり、したいと思います。

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