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水茄子。

なんか公式さんが募集してますのんか?
#ご当地グルメ  だって。

どんどん気温が上がってくると、泉州民が思い出すのが「水茄子」でしょう。
近年はTVでも紹介されるようになって全国的にも有名になりましたから、ご存知の方も多いでしょう。印象としては、高いご馳走漬物って感じでしょうか。

いや、地元民に言わせれば、夏の日常食。

食卓に日々出てくる、いつもの漬け物でした。
八百屋でおかんが買ってきて、糠床に漬けて「ぼちぼち食べ頃やな」なんて言葉を聞いたらワクワク。水で洗ってヘタを取ったら包丁を十文字に入れる。そこから手で「縦」に割いて、手でパクっ。白飯をかき込む。
水茄子の糠漬さえあれば、何杯でもイケます。

包丁で刻まず手で割く事で、扉の写真に有るように、裂けた所がウネウネとなり、舌触りが良くなります。たっぷり水を含んだ白い身の部分の柔らかさと、絶妙の塩加減の皮の硬さが相まって。。。
口の中で甘みと瑞々しさと塩っぱさが独特のハーモニーを生み出します。

わざと漬けすぎさせて、色が茶色くなった奴は、細かく刻んで水で絞り、生姜醤油を掛けて古漬けで茶漬け!
家によっては、水で絞った奴を、小海老と甘辛く炊いた「ジャコごうこ」にするというのも有りますが、ウチは専ら古漬けでした。
父親が魚嫌いだったもので。。。

とにかく、夏場が旬!
昔は貝塚、岸和田辺りの八百屋なら、普通に売ってましたが、今は、各漬物メーカーが全国向けに漬けるようになったから、地元でも高騰してるみたい。以前暮らしていた新潟のデパートで、一個500円程で売ってるのを見て驚きましたが、地元でも変わらぬ値段のようで、日々食える物では無くなったのが残念です。
とはいえ、子供の頃の風習は、なかなか変えられるモノでは有りません。貧乏臭く小さく刻むのではなく、手で縦に割いて食わないと、水茄子とは言えません。

お取り寄せした方も、有り難く小さく刻まず、縦に手で割いてかぶり付いて下さい。きっと、顔がニヤけますから。

腹減ったな(苦笑)。

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