（再録シリーズ。11年前の10月にクルーズで書いた２本を並べてみる）

2009/10/09 20:01

　昨日は、風が強かった。

　そこで、思い出したのが、知る人ぞ知る懐かしのＪポップ。現在、タレントをやってるＹＯＵがヴォーカルを務めていた、フェアチャイルドの「嘆きの健康優良児」という曲だ。

　貧血で倒れたりする病弱な少女に憧れる、元気な女の子の気持ちを歌っていて、思い出したのは、サビのこんなフレーズ。

　♪嘆きの健康優良児　憧れのめまい　嘆きの健康優良児　うたかたの少女　風に舞ってしまいそうな　きゃしゃな体であなたに　倒れこんでみたい

　この感覚、わかる～って人も少なくないのでは。

　この「風に舞ってしまいそうな」というのは、もちろん、誇張表現なわけだけど、拒食症などで、激痩せすると、実際に、風に飛ばされたりすることもあるみたい…

　次に強風が吹くのが、いつになるかはわからないけど、飛ばされる可能性のありそうな方は、お気をつけください。

2009/10/10 22:09

　昨日書いた「♪嘆きの健康優良児」という記事のなかで「風に舞ってしまいそうなきゃしゃな体」への憧れ、について言及したけど、それと似た意味で「お姫様抱っこ」への憧れ、みたいなものもあるような気がする。

　実際には、太ったお姫様だって少なくないんだろうけど、お姫様＝守られる存在、ってことから、軽さや細さをイメージしてしまう、というか。

　もしかしたら、摂食障害になってしまうような人には、お姫様願望が根っこに潜んでるケースも、あるのかもしれない。

　僕にとって、拒食症の女の子というのは、お姫様のようなもの。摂食障害という迷宮に棲む、あるいは幽閉されたお姫様。主食はダメでも、お菓子だったら食べられる、って人もいるみたいだし、そのあたりも、お姫様っぽかったりして。

　とはいえ、人間って、骨と臓器だけでも、それなりの重さがあるから、軽々と抱っこできる大人の女性なんて、そうそういるものでもなくて、だからこそ「憧れ」なんだろうな。

　そして「憧れ」こそ、女の子を輝かせる、最高のアイテム。

　お姫様抱っこに憧れる、という女の子は、もうそれだけで、僕には、魅力的なわけです。

（この４ヶ月後「痩せ姫」という言葉が生まれる。こういう記事が、その土台となったのだと改めて感じた）