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いじわるな人の攻撃をどうかわすか・・・

 以前の職場での話である。

プロローグ

 新しい人が入ってきた。挨拶の後、上席から仲良くやってくださいねと紹介された。新しい人が入ってきて、仲良くやってくださいね、なんて、挨拶の後に言われたのが、引っかかっていた。

 教える係のメンバーが一通り仕事を教え、簡単なことだったらできるようになってきたところで、わたしも仕事をお願いするようになっていった。

 あるときにふと気が付いた。わたしが振った仕事でわからないところがあってもわたしには聞いてこないのだ。最初のうちは気が付かなかったので、普通に対応することができたのだけれど、気が付いてしまってから、気になってしょうがない。でも、なぜわたしに聞いてこないのか?なんて言えるわけもなし。時間が経過していった。

事件

 相変わらずわたしには聞いてこない日が続く。あるとき私が担当する仕事でその新人がミスをしたので、注意をするとすごい剣幕で「わたしはちゃんとやりました!」といろんな言葉を駆使してわたしを攻撃してきたのだ。そのときはビックリすると同時に「いや、ミスしているから・・」と言ったのだけれど、そうしたらわたしへの罵詈雑言の嵐だった。

 そんなことがあって、教える係のメンバーにこぼしたら、「あの人少し癖が強くて教えているときも大変でした」と顔を引きつらせながら言うではないか。そうなのか。ただ、相変わらずわたしには、聞いてこないので、こちらから何かしらアプローチしなければ被害を被ることなく時は過ぎていった。

 ある日、わたしが仕事で外出していた日、職場に戻るやいなや、誰かが「あっ、戻ってきた」という声が聞こえてきた。何かあったのかなと思いながら自席につき、仕事を始める。誰も何も聞いてこない。なんかあった様子なのに誰も聞いてこないなと思っていた。しばらくして、その新人が初めてわたしに仕事のことで聞いてきた。何が起きたのか説明を聞いたところ、話の雰囲気から内容は察することができたが、本人の口から明確に聞きたいと思い、主語を明確にして説明してもらいたいと思い、「何が?」(そうなの?)と主語を聞いた。そうしたら、大きな声で「藤村さん、怖い。怖くて聞けない!」と大きな声で言うではないか。はっ?何が怖いの?主語を聞いただけじゃんと思いつつ。そこは大人な対応でそのままやり過ごす。周囲の人がフォローに入り説明してくれたので、こうしたら良いよと伝え、その件は終わった。

 こんなことがあり、周囲の人に「あの人どんな感じの人?」と聞くと、関わった人から、特殊、変わった人、苦手、関わりたくないなど、いろんな言葉が飛び出してきた。

対峙

 これはもう、本人に自覚してもらうしかないと思い、わたしが受けた対応を問題視して、上席に窮状を訴える。上席は、周りの人の話も聞いていたらしく、試用期間でもあり、継続するかどうか検討するというので、良かったと思っていたら、さらにその上の判断は継続するというのだ。いや、それならばとわたしが去るしかないという覚悟で、さらに上の上席と面談を行ってもらった。

 その結果、新人とその上席とわたしでそれぞれの対応について謝罪し仲直りしてもらいますというではないか?いや、わたしは何も悪いことをしてないよ、注意したときに一部判断ミスがあったけれど、その場で謝罪したし・・と思ったけれど、これは千載一遇のチャンスと思い、承諾した。

 3者面談では、わたしから注意したときに判断ミスがあったこと、少ししつこいと感じたのかもしれないことを謝罪。(謝罪する理由はないけどな)相手から私への罵詈雑言と名誉を傷つけるようなことを大きな声で言ったことに対する謝罪をしてもらった。そのときにわたしからは「一緒に仕事をしたいと思っているけれど、わたし以外の人もわたしと同じように思っている人はいる。自分の対応は自分で知っているはずだからよく考えてください」と周囲の人の話も耳に入れた。同席していた上席は、「それはあなたのことではない。それは関係ない。この場はあなたのことについて会だ。謝罪しなさい。」と言われたので、「失礼しました。水に流してください」と謝罪した。

エピローグ

 その後、当人の声が小さくなり、被害を受けている人がいなくなった。自分自身の対応について第三者のいる場で謝罪していること、自分のことだけではなく、周りも同じように思っているんだよということを当人の耳に入れているのだから、今までと同じような対応はできないだろうと思う。もし、同じ対応をされようものなら、再度、全然変わらないと訴えるだけなのだから。

まとめ

 人から攻撃を受けたときには、以下の点が必要ではないかと思う。
1.事実を曇らないうちに訴える
2.第三者がいる場で、本人に謝罪させる
3.相手に謝罪をさせるためにこちらも芝居でも良いから謝罪する

 あまりこういう人とは関わらないに超したことはないと思った経験でした。

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