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地球の重力なんて消してしまえる #100

ありがたいことに、何度も「共感したnote」マガジンに
私のつたない記事を載せてくださるプライマルさん。
(いつもありがとうございます!!!!!)

そのプライマルさんがオススメされていた日本の映画
「重力ピエロ」を観ました。

伊坂幸太郎さんの小説が原作で、そちらはずいぶん前に読んだのですが
映画はずっと見逃してしまっていました。

伊坂さんの小説はもともと好きで、全部とは言えないけれど
割と読んでいる作家さんです。

独特の浮遊感というか、ユーモアがある感じで
殺人が起こったり、テロが起こったりと
とんでもないあらすじでも、なぜか残虐に感じすぎず
読めてしまうと私は感じています。

この映画もその雰囲気がちゃんと大切にされているように思えて
重い嫌なテーマなんですが
つらくなりすぎず最後まで観れました。

それでいて、リアリティもあって
特に小さい頃の回想シーンや、家の中などは
自分が実際にそこにいたような気持ちにもなりました。


いろいろ考えさせられる内容でしたが
私が一番強く感じたのは
世間とか、常識とされているものの
危うさ
もろさ
怖さ
冷たさ
で、自分はそうはなりたくないとは思いながらも
事件や事故にあった当事者に
興味本位や無責任じゃない対応や、まなざしができているのか
自信がないなと思いました。

世間や常識の中では
この映画の結末は間違っているのかもしれないけど
背負ってきたものの重さを知らない人が
事実だけを見て、弾劾したり責めるのは
違う気がする。
でも「理解できるよ」と簡単に言ってしまうのも
もっと違う気がします。

人生って
世間体や
常識や
恐怖感や
ゆがんだ愛情や
周囲の期待や
いろんなもので重みを増していくから厄介だけど

どんな生まれや環境であっても
「楽しそうに生きる」と
自分たちで決めてしまえば
最強に生きられし、私もそうありたいと思いました。

今もどこかであの兄弟が
(時々ストーキングされたりしながらも)
軽やかに生きていてくれたら嬉しいな。
そんな小さな平和を願いたくなるような映画でした。


あと、作中で出てくる
遺影の写真がとても素敵で
小さい頃、仏壇のある部屋に入るのが
怖かった私としては
その人が生きていたころが浮かぶような
ああいうのがいいです。


↓ユーネクストで観れました↓

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