Fuji-ta

ふじたと申します。2023年春まで神保町の古書店でアメコミやSF、ミステリを扱っていま…

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ふじたと申します。2023年春まで神保町の古書店でアメコミやSF、ミステリを扱っていました/(引き続き神保町勤めではある)/このnoteでは/アメコミ/小説/マンガ/その他読み物/などのことを気ままに書きます/他SNS→ https://linktr.ee/fujita84rh

最近の記事

街裏ぴんくのおかげでぼくは、オーディオブックが読めるように、なったんですよーッッ(叫び)

 R-1グランプリの前にちゃんと聴いとかなくちゃと思っていた街裏ぴんくの『虚史平成』。あっという間に最新回まで追いついて、それからは毎週の楽しみのひとつになっています。  平成史に残る数々の事件、それらすべてに関与していた街裏ぴんくが、毎週ひとつずつ事の裏側を明らかにしていくポッドキャスト。おなじみ嘘漫談のスタジオテイクといった趣で、もちろんワハワハ笑いながら聴く。でも、客席からの返りがない分、彼のホラ話に静かに向き合うことにもなり、さらに時々、もはや怪奇/幻想/〝奇妙な味

    • 名付けてエニグマスタイル/天下をとるSNSはiPadに優しくあれ/『化学の授業をはじめます。』を読み終えました/植木等とセックス•ピストルズとクレイジーケンバンド/アメコミビブリオバトル合同同人誌のこと/etc

       ツイート/ポストにせよnoteにせよ、自分の場合まずテキストエディタで下書きを書くようにしているのだけど、色々と思うところあり、今年からSNSについては、そうやって書いたものをただコピペするんじゃなく、丸っとスクリーンショットしたりお絵描きAppで整えたりして、画像で投稿するというスタイルを試し始めています。  別に、長文スクショ投稿なんていまさら珍しくも新しくもないやり方なんでしょうし、実際自分も以前からちょくちょくやってたわけですけれども。  ただ、文字数を気にしなく

      • the Stupid iPad-man quit owning two divices/Apple Music Classical、好きです/2022年のセイバートゥース誌をやっと読んだ/AVENGERS INC.誌! 待ってましたこの展開/読みました: 『女優エヴリンの七人の夫』/読んでます: 『化学の授業をはじめます。』/etc

         数年前にひょんなこと(*1)からiPad2台持ちになって(*2)以降、2枚使いを続けてきました。用途を分けるでもなく、何処へ行くにも2台かついでのし歩くその姿は各所で「Apple信者の中でもコイツはとりわけ愚かなほう」と笑われてきたけれど、少し前から再び単体での運用に切り替えています。昨秋のOSアップデートでステージマネージャー(Appのウィンドウ管理機能)がだいぶいい感じになり、1台だけで充分マルチタスク対応できるようになったのですね。そう遠くないうちに買替を検討する時期

        • FALL OF XはX-MEN REDがぶっちぎりで面白い

           こたけ正義感の逆転裁判シリーズを楽しんだり、ガブリエル・ぜヴィンの『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』を読んだりしたことで長らく閉じきっていたゲームチャクラがうすーく開いたようで、昨年末は色んな方の『8番出口』プレイ動画を観ていた。いや動画観てるだけかいって思われるでしょうが、旬のゲームに目を向けているってだけでも、自分の中では稀も稀なことなのです。 「延々階段をループして目的階に辿り着けない」系の悪夢の例の感覚を、不条理さを損なわずにきちんとゲームへ落

        街裏ぴんくのおかげでぼくは、オーディオブックが読めるように、なったんですよーッッ(叫び)

        • 名付けてエニグマスタイル/天下をとるSNSはiPadに優しくあれ/『化学の授業をはじめます。』を読み終えました/植木等とセックス•ピストルズとクレイジーケンバンド/アメコミビブリオバトル合同同人誌のこと/etc

        • the Stupid iPad-man quit owning two divices/Apple Music Classical、好きです/2022年のセイバートゥース誌をやっと読んだ/AVENGERS INC.誌! 待ってましたこの展開/読みました: 『女優エヴリンの七人の夫』/読んでます: 『化学の授業をはじめます。』/etc

        • FALL OF XはX-MEN REDがぶっちぎりで面白い

          迎春です/Spotifyへの愚痴/2024年も宜しくお願い申し上げます

           迎春です。恥ずかしいぐらいわかりやすく、頑張って年明けからnoteを書いています。今年こそは、つぶやき程度の内容もさしたるオチのないものも、平気で書くことを心がけるんだ。読んだ本のこと、聴いた音楽のことなどなど、のびのび書いていきます。おれは何回書くんだろうか、この決意表明を。ともあれ、2024年もよろしくお願い申し上げます。  ふつう、こうしたことは元旦に書くものだけど、能登での地震に、さすがに手が止まってしまった。被災された皆様のご無事と回復をお祈りいたします。  

          迎春です/Spotifyへの愚痴/2024年も宜しくお願い申し上げます

          よかったねえヤーレンズ

           昔からお笑い好きなのだけど、特にコロナ禍以降は、若い芸人さんのYouTube活動やライブの動画配信が活発化したおかげもあってシーンの動向をよく追いかけるようになった。以前は観られたら観るくらいのスタンスだった各種賞レースも、最近は予選から楽しませてもらってます。  ひいきにしている人たちは何組かいて、去年のM-1グランプリではウエストランドの優勝を見届けようとテレビに観入った。ネタを知ってたので、あるなしクイズが波乱を巻き起こすのは予想できてたけど、出順によっては全然ってこ

          よかったねえヤーレンズ

          ぼくが #今年読んだ海外コミック 2023 (その1)

           ぼくもお世話になっているアメコミビブリオバトルではここ数年、【その年のベストコミック】が年末恒例のバトルテーマになっていまして、その2023年版が本日12月16日(土)、21時からオンライン開催されます。よかったら覗いてみてください。いくらなんでもギリギリすぎる告知ですが。参加お申し込みはこちらから。  で、それに並行して、XことTwitterでは #今年読んだ海外コミックと銘打ち、みんなで今年のコミック読書をシェアしましょうよ、というキャンペーンをやっております。  

          ぼくが #今年読んだ海外コミック 2023 (その1)

          ガブリエル・ゼヴィン『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』

           ガブリエル・ゼヴィン『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』(池田真紀子訳、早川書房)を読みました。  常に脆く危ういセイディとサムの二十五年史、しかしゲームだけが二人を強く強く結んでくれる。二人のクリエイターの長い友情を追った青春大河小説、とても良かった! 去年『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』に熱くなったなら、今年はこれで決まりです。  任天堂はSFCまで、ソニーもPS1を最後にゲーマーから降り、21世紀以降のゲームはほ

          ガブリエル・ゼヴィン『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』

          G・O・D・S・と・T・P・ぼん・と・ミラ・クル・1・と・ぴぴぴ・ぴっぴぴ

           文字数は気にせずに、でもTwitterぐらいの感覚で気負わずに書きたい、というわがままを通すため、前回から、一個の記事の中にまったく関係ない複数の話題を入れていくスタイルを試してみてます。これからは、つぶやき程度の内容も、さしたるオチのないものも、平気で書くことを心がけるんだ。読み物のこととか、音楽のこととか、あとなんか色々と、のびのび書いていきますので、あらためてよろしくお願いします。  TwitterをXと呼ぶこと自体にはもうわりと順応できちゃってるんだけど、上のよう

          G・O・D・S・と・T・P・ぼん・と・ミラ・クル・1・と・ぴぴぴ・ぴっぴぴ

          怖いよアニメ版Apple Music/ジョナサン・ヒックマンのG.O.D.S.を読もう

          Apple Musicのジャケ写が動く話  プロのキュレーションが手厚いApple Music、一般ユーザーのプレイリスト文化が成熟しているSpotify。どちらも音楽好きとしてはたいへん魅力的で、片方でしか配信してない曲もちょくちょくあるから、どっちかといえばSpotifyに軸足を置きつつ、完全に一本に絞りきれないままズルズル使い続けて早数年。まあ系統の近い音楽雑誌を2誌購読しているようなもんだし、こっちは実際に聴けるわけだしね……とのんびり構えてたんだけど、定期的にap

          怖いよアニメ版Apple Music/ジョナサン・ヒックマンのG.O.D.S.を読もう

          また怪獣が好きになれそう 〜ジョン・スコルジー『怪獣保護協会』

          『老人と宇宙』シリーズ、『アンドロイドの夢の羊』、『レッドスーツ』、『ロックイン』。ジョン・スコルジーの、いつでもユーモアを忘れないその気風がめちゃくちゃ大好きで、これまで読んだ作品にもいっさいハズレがない。(…あー、でも『星間帝国の皇女』を積んでいるのだった。これも読まなくちゃ…)  50-60年代の東宝特撮へのリスペクトを捧げた怪獣SFだと聞いて、邦訳刊行決定の第一報からずっと楽しみにしていた新作、今回も堪能しました。 ジョン・スコルジー / 訳: 内田昌之『怪獣保護協

          また怪獣が好きになれそう 〜ジョン・スコルジー『怪獣保護協会』

          【雑感】Twitterがしんどいときのための自分用メモ

           ふと思い立ってジャンプ+で読み始めた『【推しの子】』がたいへん面白く、あっという間に最新回まで追いついた。しかし、時を同じくして持ち上がったアニメ版放送をめぐる騒動にはがっかりしてしまった。  恋愛リアリティショー編の放送に、同種の番組きっかけでご家族を亡くされた方が疑問を呈したことに対し、Twitterはあくまで通常進行を貫いた。だれもかれもが飛びつくようにリプライ・引用、あっちこっちで活発に議論・言及、みんなが気軽に参加できて、ひとりとして責任はもたず、たちまち収拾がつ

          【雑感】Twitterがしんどいときのための自分用メモ

          積みすぎたシニスター 【つらつらと思いつくままに最近のアメコミ/X-MEN雑感を綴る回】

          〝積み〟を〝罪〟と言い換えるのはぼくたち読書好きがよくやる言葉遊びだが、個人的には、積読に罪悪感を覚えるような地点はとうに行き過ぎ、デジタルに移行して物理的な積みの意識すら消えた今、永劫裁かれることのないひとりの未読者として空の本棚の前に佇むのみである。  こんなわけのわからないことを書いてる間にいったい何冊のX-MENを読めたと思ってるんだ貴様、というのが今回のテーマです。 SINS OF SINISTER 生きている島〝クラコア〟に新たなミュータントネイションを打ち立

          積みすぎたシニスター 【つらつらと思いつくままに最近のアメコミ/X-MEN雑感を綴る回】

          花粉症になった。と言いたいだけなのに

           Twitterがあまり得意じゃない。短い字数内にうまく収められない。たいした内容があるわけでもないのに。  noteを始めて、そこの制限からは解き放たれたので、せっかくだから、もっともっと、はるかにどうでもいい話題を随所に織り交ぜていきたいと思っているのだけど、これもなかなか勇気が出ない。  たとえばこうだ。  4月に入ってまもなく、ぼくは花粉症になってしまったらしい。目はショボショボ、鼻の奥はツン、頭はボーッとする。くしゃみもまあまあ出る。あァーいよいよきたなこれ、花粉

          花粉症になった。と言いたいだけなのに

          【マンガの感想など】 いや、誰だって好きですよ藤子不二雄は

           藤子・F・不二雄SF短編ドラマとその原作の感想など書くシリーズの第3弾です。前回前々回は下記。 藤子不二雄が好きです。 藤子不二雄が好きなのに…  まずはSFマガジン。その後、無事買うことができた。  巻頭の「ヒョンヒョロ」特別掲載がまぶしい! こんなスポットを浴びながら、うさぎちゃんがまつりの主役に躍り出る日を誰が想像したろうか。  SFM誌では、70〜77年の間にヒョンヒョロ他12本の藤子F短編が発表され、中には「自分会議」「箱舟はいっぱい」「ウルトラスーパーデラッ

          【マンガの感想など】 いや、誰だって好きですよ藤子不二雄は

          【マンガの紹介など】 藤子不二雄が好きなのに…

           藤子不二雄が好きなのに。まったく不覚をとってしまった。  まず不覚の一つ目は、藤子・F・不二雄の短編特集が組まれたハヤカワS-Fマガジンの最新号だ。「あっ、今日が発売日だったか!」とその日の夜になって気付き、あわてて近所の書店に駆け込んだけれど、見つけられなかった。入荷しなかったのではなく売り切れてしまったのだろう、今回のSFM誌は事前の反響が相当大きかったそうだから。なんでも、ここ30年で最大の部数を刷っているという。「へえ! シャーロック特集号とかタイバニ特集号よりも

          【マンガの紹介など】 藤子不二雄が好きなのに…