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【書評】入社一年目の教科書

記念すべき10回目の投稿になります。いやあ、案外続いているもんですね。今回は最近読んだ本についての書評をご覧下さい。

本の紹介

今回、紹介する本はこちらです。『入社一年目の教科書』という本です。この本はまさに名前の通り、入社一年目の方は勿論、後輩や部下の指導を行う方や転職一年目の方などにも読んで欲しい本です。著者の岩瀬大輔氏は就職してから、様々な企業を転々とし、社会人13年目の2011年の春には既に4社目の会社で働いていたそうです。その経験から、企業や組織の中で常に自分がどうあるべきかといった方法論についてこの本では述べています。この本を知ったきっかけは僕の友人が会社の新入社員研修の課題図書として読み、非常に為になったという話を聞いたので、是非読んでみたいと思ったという経緯です。この本には仕事をしていく上で具体的な方法論を50種類紹介しています。今回はその中でも、印象に残ったものをピックアップして紹介していきます。
(入社一年目の教科書の詳細はこちらからご覧下さい。)

仕事は総力戦

まず、一つ目はこちら。4月から社会人としてスタートを切った訳ですが、中々上手くいかない事の方が多かったです。最初は「早く戦力になれるように頑張ろう」と意気込んでいたのですが、思った以上に自分は仕事が出来ないのだと痛感しました。最近で言うと、企業への架電です。上司のテレアポを数回見させてもらい、自分で実践してみたのですが、想定した内容とは違う事を聴かれる事が多く、相手に対して適切な対応が出来ませんでした。加えて、僕の場合、電話をする時に緊張して声が小さくなってしまう傾向がありました。そういった指摘や助言を周囲の方に貰いながら、取り組みました。今は始めた頃よりは上手く話せるようになりましたが、敬語の使い方がくどいといったまだまだ細かい修正点はあります。この本にも書いてありましたが、ビジネスはたった一人で成し遂げるものではないですし、最初から完璧な人間はいません。だから、一人で抱え込み過ぎずに周囲の方の力を借りながら、質を高めていく事が必要になります。まさに、仕事は総力戦ですね。

本は速読するな

二つ目はこちら。情報をインプットする上で、多くの本に目を通す事は重要です。サッと読み、内容をざっと把握するといった事をしていく事が時間が限られている社会人にとっては必要です。しかし、僕自身あまり速読が得意ではありません。学生時代から、本は読んでいましたが、一度読んだだけでは内容を完璧に理解しきれないのです。なので、限られた時間で読まされる現代文の試験は好きになれませんでした。速読を通して、様々な情報を吸収する事で自分の血肉としていく事が出来ない自分に虚しさを感じた時期もありました。しかし、著者である岩瀬氏は1冊の本をじっくり読む事を推奨していました。何故なら、その方が深い学びを得られるからです。一回の読書に多くを期待しすぎる事なく、じっくりと本に向き合う事で血肉となっていくとの事でした。僕自身の経験を申し上げると、一回読んだ本を時期を置いてから、もう一度読んでみると以前読んだ時とは違う解釈や理解をする事がありました。こういった同じ本を反復するように読む事で昔の自分と今の自分を比較した時にどういった心境の変化があったかについて考える事が出来ます。是非、皆さんも濫読ばかりするのではなく、自分にとってのバイブルを見つけ、その一冊をとことん読んでみるのはいかがでしょうか?ちなみに、僕のバイブルは『都市と地方をかきまぜる 「食べる通信」の奇跡』(著者:高橋博之氏)です。

同期とはつるむな

三つ目はこちら。僕自身、同期の存在は否定している訳ではありませんし、仕事をする上で、支えや助けになると考えています。しかし、この本では同期とつるむ事でデメリットが二点あると述べられています。「同期同士で比較してしまう」点「意識が『内向き化』してしまう」点です。前者に関しては、同期と比べる事で知らず知らずのうちに競争する事や上司や先輩から気に入られる事自体が目的になる可能性があります。反対に、同期と比較して優越感に浸るのも、所詮会社内の評価にしか過ぎないので、そこに依存すると井の中の蛙状態になってしまうとの事でした。後者に関しては、視線が外に向かない事で、その会社でしか通じないスキルやロジックしか持ち合わせている人間にしかなれません。なるべく、社外の人と交流する場を持つ事で視野や世界を広げる事に繋がります。現在の僕の状況を申し上げると、今の営業所に配属になったのは同期で僕一人だけです。正直、配属先を伝えられた際は、最初は同期がおらず、不安や心配な気持ちがありました。しかし、この本を読んで、「同期がいない分、周囲に惑わされずに自分のペースでやれる。その分、自分から動いていかないといけないな。」と仕事をやる上での不安払拭と新たなモチベーションが生まれました。現在、配属された営業所で絶賛奮闘中ですが、地道に取り組んでいきたいと思います。

さあ、という事で今回は書評と題して、『入社一年目の教科書』という本を紹介させて頂きました。入社一年目の方々に限らず、既に社会に出て働かれている皆さんも是非一読してみてはいかがでしょうか?

という事で、今回はこの辺で!

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