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基本のだしを学んだら、家族の笑顔が増えた

だしをとっていますか?


↑昆布が入った状態

福岡友の会中央方面では、だしのとり方を生活勉強として取り上げました

今の世の中、インスタントのダシはスーパーの商品から高級なブランドのものまでよりどりみどり、手軽に手に入ります

だしのとり方以前に、「だしってとるものなの?」くらいのレベルで考えている人が増えていると思います

また、だしをとっている家庭でも、改めて考えると、自分のとり方は合っているのかと素朴な疑問を抱きます

皆さんのご家庭では、だしをとっていますか?

だしの実習


↑たっぷりのかつお節

そこで、方面の生活勉強では、だしのとり方を改めて学ぶことにしました

基本のだしといえば、材料は
・昆布
・かつお節
ですね

その量を見てまずびっくり

これだけの昆布やかつお節が入れば美味しいに決まってる!と見ながら思いました

とれただしをみんなで味見

塩や醤油を入れない、だしだけなのに、その美味しさにびっくりしたのと、その透明なつゆの美しさに見惚れました

大量の昆布やかつお節が入れば美味しいというものでもありません

だしのとり方の難しいところは、昆布やかつお節の入れるタイミングと取り出すタイミングです

↑かつお節も投入


折角、味の良い昆布やかつお節を使っても、出し入れのタイミングを間違えると、濁ったり、味が悪くなりますよね

料理の本などに「だしのとり方」はいくらでも載っていますが、タイミングを文章で書いてあっても、(例えば沸騰寸前とあっても、うっかりすると、沸騰してしまう)見逃すことが多いのではないでしょうか


↑基本のだしの完成

そこが対面リアルな実習ですと、そこが掴みやすいのがありがたいですね

若い会員も先輩会員も笑顔が弾け、調理室が賑わいました

基本のだしからかきたま汁へ


↑かきたま汁の完成

折角とっただしを今度は、かきたま汁へ変化させます!

かきたま汁を作ったことのある人は多いと思いますが、これも卵を入れるタイミングと火を止めるタイミングがとても難しいですよね

私も大好きでよく作りますが、美しく作るのは苦手だったので、教わることができて良かったです

昼食は、お弁当持参でしたが、そこに汁物が加わって、豊かなみんな一緒のお昼ご飯となりました


↑かきたま汁に山椒の葉っぱが効いている

だしを作るかだしの素を買うか?についても調べてみました

市販のだしの素とかつお節と昆布と水から作るのではどのくらいかかる費用に差があるのかなども調べてみると、美味しい上に経済的と断然手作りだしに軍配が上がります

あとは、面倒くさいと思うかどうかですね

家庭で実践

だしをとったのが初めてという若い会員もいました

今回の講習をしてくれた先輩会員の「いりこの水出しのだし」を若い会員がもらって帰りました

↑いりこの水出し

いつものお味噌汁だと、小学生の息子さんが残すそうですが、持ち帰った「いりこの水出しのだし」で作ったら、完食したそうです!

こどもは、味が分かるのです!

だからこそ、本物の味を家庭で伝えていきたいですね

だしなんてなんでも良いと思う人もいるでしょう
でも、それで子どもの食に対する姿勢も気持ちも変わります

忙しくてだしがとれないこともあると思います

それはそれで、時間が取れる時は、やってみようという気持ちが大事です

いつも、だしを「とらねばならない」になると、ハードルがいっきに上がってしまい、時間があっても、とらなくなってしまうのが人間の常

まずは、やり続けることより、辞めないことの方が大切だと思うので、できるところから始めて行くのが良いのです

若い会員が自宅ですぐ復習して、生活に取り入れていくのは、まさに友の会の目指すところです

教えてくれた先輩会員も、最初は若手会員で、その先輩から教わったもの

そうやって受け継がれていくものがあることの幸せを感じたいですね

今の時代は、ネットからさまざまなSNSから無料で情報はたくさん仕入れることができます

でも、そうやって得た情報は、右から左ですぐ流れていきます

どんどん新しい情報が出て来るので追いかけているうちに抽斗の中は、いっぱいになって、開けることさえできないかもしれません

そして、情報は玉石混交、良いもの、自分に合うもの、使いやすいものを自分で選べる目も必要になります

そこへいくと、友の会には生き字引な人たちがたくさんいてくれるので、知るべき情報に触れることができます

友の会は、「婦人之友」の愛読者の会ですが、その「婦人之友」の創刊者である羽仁もと子氏は、「家庭はわれらの研究室」と言いました

さながら理科の実験室の如く、台所も洗面所も風呂場も寝室も庭もすべてが生活の研究室になります

工夫と検証の積み重ねで得てきた知識やスキルや経験を古い世代から新しい世代に伝えていく、それが友の会です

だしの作り方を一度教われば、後は繰り返し作るのみ

料理のレシピは、1回ではものになりませんね

最低3回作ると、やっと自分の家の味として定着します

そして、それは各家庭、同じレシピをもとにしながらも少しずつ味が違うのがまた楽しい

レストランの味は常に一定でなければいけませんが、家庭の味は、作る人の体調や季節などでも変わりますが、そこがまた良いところ

かきたま汁は、これからも何回も作って我が家の味にしていきたいです


↑黄金のかきたま汁


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