わたしの家族 わたしの母は 「お金貸して」って電話すると 「あんた変な咳しとるがいね！」 「薬買うお金くらい用意しとこ」 って言う。 わたしの父は 「今まで勝手にお父さんのお金使っとった、ごめん」って言うと 「変なとこから借りてほしくないから言ってくれればいいぞ、大丈夫なんか？」 って言う。 わたしの兄は 「わたし将来海外行く！」 って言うと 「がんばれーーー、生き急ぐなよ」って言う。 それと、 「親に手焼かせて大学行ってやめたんやぞ、 一生引きずって生きろ」
愛しい人のためなら何でもできるつもりさ、 ただそれは君が隣にいてくれたら、の話だから 愛しい人が近くにいるって幸せどころの話じゃない。 わたし達は遠距離恋愛の時期があった。 遠距離恋愛をしてたのには理由があって、仕方ないことだった。 でも、耐えられなくて恋人のいる大都会へ出てきた。 地元の大親友から離れて、親に借金までして。 わたしがどうやって生きるのか正直怖かった。 お金もすぐ使っちゃうし、バカだし、ADHDだし、説明とか聞けないし、資料とか読めないし、 でも、出てきた
月は満月よりチェシャ猫が笑ってるみたいな三日月が好き。 オレンジっぽかったらもっと好き。 満開の桜よりも道に咲いてるなんて名前かわからない花が好き。 黄色だったらもっと好き。 ゴッホより、ピカソより… やっぱりどっちも好き。 でも自分が描いた絵はもっと好き。 ありがとうより可愛いより、いい匂いが好き。 快晴より土砂降りの方が好き。 超高級焼肉より納豆ご飯が好き。 コンクリートより木が好き。 その方が私らしい。 中途半端に頑張ってて、なんでも良さそうだけど、やっぱ
私は昨日、彼女と昔話をして涙した。 それは、 私のタバコがバレて今までしたことなかった喧嘩を初めてした夜を思い出したのでも 遠距離の時の、会いたい気持ちが溢れてるのに会えない悲しい夜を思い出したのでもなく、 ただ涙した。 何も言わず、涙した。 初めてではない。 何の感情かわからないのに涙したことは。 彼女といると涙が出る。 この感情が何なのか私にはわからない。 心が動く。 いてもたってもいられず、彼女を抱きしめる。 「長続きするカップルの秘訣は、何度も同じ人に恋をす
私の家には人が集まる。 これは、最近気が付いたこと。 正月、久しぶりに実家に帰ってみると、正月なのに人が沢山遊びに来る。 正月だからなのか、 たまたま私が帰った時に集まっちゃったのかわからない。 でも、きっとこれは私のお母さんがあったかいから。 私のお母さんはあったかい。 心が。ぽっかぽか。 楽しいところが好きで、いつも笑顔で、たぶんたとえ知らない人でも1人でいたら放っておけないタイプ。 誰の友達だったとしても最後に玄関でお見送りするのはお母さん。 「ありがとね、また
私の知り合いが未亡人なんだ。 地元同士の結婚で最近未亡人になった。 まだ地元に住んでる彼女は 「めんどくさいんだよ、 みんなに聞かれて、話すのが」 とめんどくさそうに寂しそうな顔をした。 彼女は未亡人。 その噂が広がり、地元のあまり知らない人から聞かれるらしい。 聞かないで、 彼女にそんなこと。 思い出すのがめんどくさいから。 話すのがめんどくさいから。 泣きたいほどめんどくさいから。 未亡人。 恋人より先に死にたくないな。 あなたがめんどくさくて泣かないように
中秋の名月って知ってる？ 去年のその日、月の調子は良かった。 仕事帰り、彼女とのLINE 彼女「月、綺麗だね」 私 「中秋の名月だね」 彼女「なにそれ」 私 「珍しいんだって、 中秋の名月の日に満月になるの」 彼女「へえー」 私 「次は7年後だって」 彼女「じゃあ、7年後も一緒に見上げようね」 もう一回、月を見上げた。 その時、なぜか綺麗な満月がはっきり見えなかった。 7年後も一緒に見上げようね この言葉に涙したのはたぶんこの世界で私だけ。 私だけであって欲
家を出る時 いってらっしゃいだけじゃなくて 気をつけて までセットで言ってくれる人が好きです
優しさの価値観って人それぞれで、 優しい人っていないんだ。 私にとっての優しい人は 雨の日に傘さしてすれ違う時、傘を腕いっぱいあげてくれる人。 信号がない横断歩道で車が止まってたら小走りしてくれる人。 一方通行の道に入ろうとしたらぷって後ろで鳴らして待ってくれる人。 犬が大好きな私にさんぽ中のわんちゃん触らせてくれる人、その時名前教えてくれたらもっと嬉しい。 私にとっての優しいって簡単なのに 優しい人になるのは難しい。 みんなに優しくありたい、 でも、もっと自分に優しい
